<徒然なる弁護士日記>

平成14年1月

平成14年1月30日(水)  今日も一日中・・・
 

 相変わらず 日中は、来客が多い。昨年くらいから、2週間先のスケジュールまで殆ど詰まっているタイトさで仕事をしている。今日も午後から1時間区切りで来客があった。

 新規相談だと実は1時間程度では話が終わらないことも多いのだが、新しい事務所になってから会議室が二つあるので、 私が入っていない方の会議室はお待ちいただくためのスペースになっていたりする。
 もちろん、私自身がクライアントとして行ったところ(法律事務所ではなく別の先生稼業の業種だが)などで、予約の時間に行っても散々待たされて嫌な思いをした経験があるので、自分の事務所ではできるだけそうならないように配慮しているのだが、やはりどうしてもちょっとお待ちいただくこともあったりして、これは大変申し訳なく思うところである。

 だから複雑な相談などは、できるだけ午前中一杯の枠を取ったり、最終の夜6時、7時くらいからの枠を取ったりして、後に来客がつかえないようにしている。
 今日のラストは、さる有名人がクライアントの難しい案件で、既に何度も面談しているのだが、毎回2時間以上時間がかかってしまう。世間にある程度名の知れている人だけに、法律論だけで割り切って対処するわけにもいかず、周辺のさまざまな影響なども考慮に入れつつ対応を決めてゆかなくてはならない。こういうところも毎回の面談に時間がかかるゆえんだ。

 私は一日中入れ替わり立ち替わりクライアントと会って話をすることは特に苦ではないのだが、よく考えてみれば、こういうことが苦でない、いやむしろ好きでなければ、弁護士という仕事はつとまらないのかなぁと思ってみたりする。
 有名人から社長からお医者さんから、会社員から主婦から生活保護を受けざるをえない境遇にいる方まで、世間のあらゆる立場の人と会って一対一で悩みを聞き、解決に向けてお手伝いをさせていただく。私の事務所は、違法金融業者と暴力団やそれに類する者以外なら、あらゆるクライアントから話をお聞きするスタンスに立っているといっても過言ではないが、それもこれも私がいろいろな人と会って話をするのが好きだからかもしれない。

 

平成14年1月29日(火)  ウェブ取材
 

「日経ウェブカンパニー」という一種のポータルサイトがある。ここに当事務所(&このHP)を紹介してもらうことになり、今日、その取材と撮影があった。

 法律事務所の紹介としてはおそらく第一弾となるはずである。事務所紹介の簡単なビデオ撮影(これはウェブ上で放映される)、弁護士としての私の考え方の取材など、2時間ほどであったがひたすらしゃべりまくってしまった。
 近月中に同ウェブでご披露することになろう。

 

平成14年1月28日(月)  静岡地裁
 

 今日は、午前10時の法廷が静岡地方裁判所であった。小さな事件である。

 本当は私が行く必要もなかったのかもしれないが、依頼者が是非行って欲しいということだったので受任した。今回が2回目。
 前回は新幹線で行ったのだが、今回は新しい車もあることだし、ETCもつけたことだし、朝5時に起きて東名を走っていった。静岡というと殆ど名古屋に行く感覚で、こりゃ早起きせにゃならんわいと早暁、自宅を出立したのだが、2時間ちょっとでついてしまった。おかげて地元の渋滞に巻き込まれるわ(地方の朝は東京以上の渋滞)、東海はぽかぽか温暖で眠いわ、くたびれてしまった。

 帰り道はちょっと寄り道して箱根あたりを流して帰ろうかと思ったのだが、箱根スカイラインは積雪の模様。私はチェーンもスタッドレスも持っていないので雪道は走らない主義。結局、裁判を10分で終えてそのまま東京にとんぼ返り。帰りも全然込んでいなかったので2時間ちょっとで、やはり帰宅できた。

 しかし、慣れない早起きなどするものではない。お昼過ぎに帰りついたものの、ちょっと30分ほど横になろうかと思って、目が覚めたらもう夕方。おかげで事務所にきてみたらスタッフの冷たい視線を浴びて、今日は夜なべである。おなかすいた。

 

平成14年1月27日(日)  スタパ斉藤
 

 ずいぶん前にもこの日記で紹介したような気がする。「スタパ斉藤」という人を知っているだろうか。

 パソコン雑誌をよく読まれる方ならご存知であろう。「あたらし物評論家」とでもいおうか。まずは、以下のURLで幾つかの製品批評をご覧いただければ、琴線に触れるかどうかお分かりになろう。

 http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/stapa/

 私はかねてより彼の評論が好きだ。彼の嗜好と私の嗜好とが似通っている点に共感を覚えることもあり、かれがウェブ上で連載している文章は結構頻繁にチェックしている。パソコン・デジカメ(デジタルもの)、車、ゲームなどの評論である。
 とくに文体が、最近でこそ彼の真似をして珍しくもなくなってきたが、独特の「いまどきのちょっと若いモン」口調の会話体がイカす。

 私がリピーター的にウェブを思わずチェックしてしまう文章を書く人は、このスタパ斉藤氏「侍魂」の健さん友人の川岸さん、このあたり。
 スタパ氏は嗜好と文体の絶妙な崩れ方がいい。侍魂 健氏は踊る文章のリズムがいい。川岸氏は、文章が美しい。

 いずれも私には到底まねできないが(影響されても、まねするつもりもないのだが)、ウェブの文章とはかくありきという見本のようなものだ。
 法律家の「技」としてのつまらない文章とは違う。

 

平成14年1月25日(金)  某記者と懇親
 

 ある有名メディアの若手記者とここ1年ほど親しくさせていただいている。

 広報メディアや弁護士・弁護士会のあり方について、私が思うがままにとりとめのない意見を言っているだけなのだが、毎回、真剣に聞いていただいて、ますますこっちは調子に乗る。もちろん会内最新情報を提供しているわけでもなく(私のような若造はまだまだそんな立場にはない)、この辺はその某記者のほうがよほど詳しかったりして、「今、陪参審ってどうなっているの?」、「ロースクールは?」みたいな逆質問を私が繰り出している体たらくである。どっちが記者だかわからない(笑)。飲み仲間のようなもんだ。

 いずれにせよ、お互いマスメディアとか法曹界とか、社会的影響力の大きい業界の一端を担っているわけだから、十分自分自身を磨いてゆかなければならないというような結論に達していつもお開きになるのであった。

 今日はその記者と呑んだ。相変わらずの話に花が咲いて楽しかった。

 

平成14年1月24日(木)  パラリーガル研究会
 

 日弁連法務研究財団の公式研究として、昨年から「パラリーガル研究」というものを行っている。

 パラリーガルとは法律補助職のことであり、電話番やコピー取り・お茶くみ・お使いだけをしているような事務員とは違う。もう少し積極的に弁護士などの法律家を補助する立場の事務職員のことである。
 このパラリーガルは、欧米にはすでに資格として浸透している国もあるが、日本ではまだ認知されていない。実際、都市部でも地方でも、パラリーガル的な事務職員は多数存在しているわけだが(うちの事務スタッフもパラリーガルとして所内養成しているつもりである)、世間的には、お使い事務員と混同視されるきらいがある。
 これでは法律事務職員のステータスアップは図れず、法律事務所自体の損失、ひいては市民に対するリーガルサービスの拡充を妨げるのではないかと言う観点から、かなり以前からパラリーガル養成が議論されてきた。
 私もパラリーガル養成は積極派なのだが、これをとりあえずは法務研究財団の研究テーマとして取り上げてみようじゃないかということで、研究会のメンバーになっている。

 その会合が、今日、私の事務所で行われた。
 ドイツのパラリーガル制度の報告から始まり、日弁連ないし法務研究財団でパラリーガル認定制度を設けようという具体的私案など、意義深い議論が交わされた。

 これからの法律事務所は、パラリーガルスタッフも大きな柱として支えてゆくのであり、また、優秀なパラリーガルに「来て頂く」ということになるべきだと思う。
 それには弁護士側の意識改革も大いに必要であるが、イソ弁(or勤務弁護士)を選び育てるのと同じだけの力を傾注すべきだ。

 

平成14年1月23日(水)  新たな顧問契約
 

 ある業界では世界的に有名な某メーカーの日本法人と今日、新規に顧問契約を結ぶことになり、今日はその会社に私のほうから出向いていって社長をはじめご担当者と顔合わせをした。

 インターネット関係の法務とパテント関係の法務が主たる顧問業務内容になりそうだが、日本法人は規模も大きくなく機動性があるフレッシュな会社なので、万全のアシストができればいいなと思っている。 
 今日その社長にもお話したのだが、顧問弁護士は、「問題を起こさないようにするために存在する」んであって、そのためにはできるだけ気軽にアクセスして欲しいということである。問題が起こりそうだから相談するのではない。
 もちろん、何も相談なしに、顧問料だけちゃんと払ってくれる会社が一番楽であることは間違いないが(笑)。冗談はさておき、顧問弁護士の側から、顧問会社に対して、定期的に何もなくてもお伺いを立てるくらいの積極的姿勢があったほうがいいなと思っている。そうだ、早急にこの辺のシステム作りをしよう。サービス業たる弁護士は、顧問会社から相談を持ちかけられるのを待っているのではなく、こちらから「何かありませんか」と一声かけるくらいでなければ。

 

平成14年1月21日(月)  理事者と嘱託との昼食会
 

 去年から東京弁護士会に新設された広報室で、私は初代の嘱託としてその任にあたっている。

 嘱託というのは、弁護士会から有給で一定の職務を委任されている立場のものであり、広報室嘱託以外に著名なところでは調査室嘱託がある。
 いずれも弁護士会の広報であるとか調査活動を、理事者と緊密に連携しながら行ってゆく立場にある(※「理事者」とは、弁護士会の役員、即ち会長、副会長などを指す)。このため、有給とはいえ、時間と労力を取られ、決して本業と比べて割りの合う仕事ではない。したがって、弁護士会務に興味があり積極的に参加できるような人でなければ、なかなか立ち行かないであろう。私の主担当は、東京弁護士会ホームページの企画管理運営であるが、それ以外にも本業に多忙な中、いくつか関連雑務をこなしており、会議も多く大変である。

 これら理事者からの指示・打ち合わせや嘱託の活動は、日々不断になされる性質のものであるが、毎月一回、弁護士会の一室で、理事者と嘱託が昼食を取りながら打ち合わせをする会議がある。それが今日あった。
 審議事項は、守秘義務の範囲に属するので何もお知らせできないが、結構深い話あり、ざっくばらんな話あり、弁護士会で今問題となっている最前線にいる気分だ。

 ちなみに昼食は何ら豪勢なものではなく、紙箱入りのただの弁当である。別にまずくはないが。

 

平成14年1月20日(日)  事務所に来て見たら、なんと!
 

 今朝、事務所に来て見たら、なんと事務局チーフが居た。

 なんでも昨日土曜日からずっと仕事をしていて、完徹したんだそうだ。
 いやはや、私がお気楽に富士山ドライブをして、帰ってきてぐっすり眠って、日曜日の午後から悠然と出勤して来たというのに、彼女はその裏でバッチリ仕事をしていたらしい。
 うちの事務所は完全週休二日だから、休日に来るのは基本的に私なのだが、彼女も殆ど当事務所のパートナーの扱いなので(私の考え方として、法律事務所のパートナーは弁護士だけというのは悪しきドグマだと思っている。能力があれば事務局員とパートナーシップを組んでもいいと思っている)、休日出勤してくることが多い。

 基本的に私は、上司が残っている限り先に帰ってはいけない的な体育会系のノリは嫌いなので、事務職員に対しては定時になれば早く帰りなさいと言うほうなのだが、彼女はさすが事務局チーフなだけあって、私がそういっても自分で仕事の調子をコントロールして好きに仕事をしているようだ。

 ちなみに彼女は、某大学の経済学部(2部)を今春卒業し、来春から某大学の法学部(2部)に進学しようという努力家である。そのほかに、お華、簿記会計、弁護士会務(パソコン研修)を同時並行でこなしている。
 私などは、司法試験受験時代くらいしか頑張った経験がないだけに、ほとほと脱帽させられる。凄い!

 

平成14年1月19日(土)  取り付けたETCでドライブ
 

 さて木曜日に取り付けたETCつきの車でドライブを敢行した。

 四ツ谷の自宅を出て、首都高外苑→中央道大月→河口湖線→河口湖→西湖→富士山→朝霧高原→富士吉田→東名→首都高→自宅という総行程200キロほどのルートである。
 最初にETCゲートが出現したのが中央道高井戸インター。ETCゲート車線は案の定がら空きだ。おっかなびっくり徐行して侵入する。バーがあがらず車体にぶつかったらどうしよう。
 しかしなんということもない、ゲートに侵入すると「ピッ」という電子音とともに、瞬時にバーがあがり、難なく通行できた。これは快適。しかもよその車は料金所渋滞を作っているから、優越感がある。これに味をしめて、本当は降りなくてもいい大月インターでわざと一旦中央道を降りて、再びインターに入りなおした(笑)。快適快適。

 川口湖畔で車を停めて、しばしぼんやりと陽だまりの中で仕事を忘れる。今日は暖かく天気の良い土曜日なのに、観光客も殆どおらず気分が良い。

 

 川口湖畔や朝霧高原から望む富士山は雲の袴をはいて、今日は特に幻想的だった。自宅から1時間余りでこの富士山の雄姿を拝める環境にあることは、つくづく幸せだなぁと思う。

平成14年1月17日(木)  ETCなるものを取り付けた
 

 昨年末、車を買い換えたのだが、その新車にETCを取り付けた。

 このETCとは、高速道路の自動料金支払いシステムのことである。高速道路を使う方はお分かりと思うが、昨年の12月ころから料金所の、たいていは両脇のゲートに紫色で「ETC専用」と書かれたがら空きのゲートが設置されていることにお気づきだろう。
 このゲート、無人なので、ETC車載機を取り付けていない車は通過することができないのだが、ETC車載機を取り付けた車がゲートをくぐると、殆ど瞬時にゲートがシュパっと開いて、若干減速するだけで停車せずに料金所を通過することができる。料金の支払いは、登録したクレジットカードによって後払いだ。

 料金所渋滞を尻目に、がら空きのレーンをすぅっと通過してゆく車をひと月ほど横目で見て羨ましく思っていたのだが、その想いがつのるばかりで、ついにこれを車載するに至ってしまった。私は、東京本庁以外の裁判所は、たいてい車で行くので、これがあると便利だ。まして私の車は左ハンドルのマニュアル車だから、従来は料金所の通過が大変鬱陶しかった。これでそれもおさらば、ということになるはずだが、つい先ほど、取り付けたばかりなので未だ使ったことは無い。だから、今夜は、ちょっと試運転をしてみようと思っている。

 ただ、某人いわく、料金所はすいすい通過できても、その前後が渋滞していたら結局有人の料金所を通過するのと大して変わらないんじゃないの、と。
 痛いところを付く。でも、すいすい通過できる一瞬の優越感と、支払いの面倒くささが回避できればいいんだ(笑)。

 

平成14年1月16日(水)  ある破産管財事件の引継ぎ

 相変わらずわが事務所では、IT関係事件や倒産事件の割合が多い。先週末、東京地裁破産再生部の某裁判官に呼ばれて裁判所に行ったら、ある破産管財事件を引き継いで欲しいという要請だった。

 どうやら前任の破産管財人が急死されたらしい。内容的には処理中案件なので書くことはできないが、それなりに困難な問題を引き続き処理してゆかなくてはならない。現在、大小あわせて破産管財事件を10件ほど同時処理しているが、ただ法律上の知識だけでは立ち行かないところが面白くもあり難しくもあり。
 この1年で大分社会経験をつまさせていただいた。

 

平成14年1月15日(火)  サイパン旅行の宴の後

 昨年末、初めての事務所旅行の企画として、事務所じゅうでサイパン旅行に行った。スタッフの皆さんは普段からよく私をサポートしてくれているので、その慰労のために4泊で南の島へご招待。

 遅ればせながら、このときデジカメで撮った写真をちょっとご披露。


ホテル(ハファダイビーチホテル)のビーチ

  
サイパンのメインストリートから空を仰ぎ見る          水溜りもまたのんびりした風情がある

 

平成14年1月14日(月)  リニューアルオープン!

 果たして1年以上もこのホームページを放置していた私は、いったい何をしていたんだろう。

 別に開き直るわけではないが、本業が多忙を極めていたというのが主たる理由である。実際、現状でも多忙に変わりは無い。かつて旧ホームページでは、無料法律相談掲示板を設け、毎日10数通にのぼる相談に対してコメントを付していた。しかし、どうにも時間のやりくりができず、掲示板を放置しているうちに、ホームページ自体のメンテナンスも追いつかなくなってきたというのが実態である。
 どんな仕事が多忙になってきたかは、追々またこの日記で垣間見ていただくとして、実際、このホームページを放置している1年以上の間に、たくさんの事件や経験をさせていただいた。
 いやまったく弁護士とは楽しいもんだと、相変わらず、つくづく感じているところである。

 ちなみにこのホームページリニューアルには、うちの事務局チーフの友人がデザインレイアウトを好意で行ってくれた。さすが本職だけあって私が思い描いていたとおりのシンプルなHPとなった。Special Thanks to Ms.Ohta!

 


 

<東京弁護士会所属>
弁護士 小 川 義 龍
<第一東京弁護士会所属>
弁護士 遠 藤 幸 子

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