<徒然なる弁護士日記>
平成12年6月の弁護士日記

平成12年6月30日(金)  WorkPad c3 不調と思いきや・・・

 もう1年以上使いこなしてきて、これがなくては仕事が出来ないほど最高の電子手帳(PDA)であるIBM WorkPad c3が、昨日あたりから充電できなくなって、遂に今日、充電池残0%になってダウンしてしまった。
 いろいろなアプリをてんこ盛りにしてインストールしているので、何かが悪さしているのかと試行錯誤してみたが、ソフト的な不具合ではなさそう。
 そうするとハード的な不具合ということになるが、修理に出すとなると、日々使っているこの手帳を暫く手放さなくてはならないので、不便この上なく、一気に憂鬱モードに入ってしまった。
 ところが、最後の最後に、定石の「充電端子の掃除」を試みたところ、見事復活。なーんだ、単に充電端子が汚れていただけだったのか。WorkPadを1年以上お使いの諸兄、時々端子の掃除をされることをお勧めする。

←私のWorkPad c3  
   ↑        ↑    
端子部分の掃除をしたら直った

 これに気づかず修理に出したら、さしずめ電源コードを繋がずにパソコンの電源が入らない入らないと大騒ぎしてサポートセンターに電話しまくる輩と同列に扱われるところだった。やれやれ(笑)。

平成12年6月27日(火)  ヘビーな一日

 今日は、午前中、毎週定例のクレジットカウンセリング協会の執務日。例によって、破産や債務整理の殆ど「手遅れ」相談が来る。午後も、不倫裁判2連発。いずれも慰謝料を請求される側の代理人。夜は夜で、アンラッキーな刑事起訴をされた被告人の少年と面談し、その後、悲惨な労災事故の親族からの相談。

 朝から晩までヘビーな事件づくしの一日。

平成12年6月24日(土)  春秋会の旅行総会

 弁護士会の会派である「春秋会」の年に一度の旅行総会が、伊豆の伊東で開かれた。

 午前中、事務所でちょっと仕事をして、昼過ぎから車で出かけた。会派の総勢は400人近くだが、だいたいこの手の会合に出席するメンバーは固定化していて、およそ50人ほど。小雨の降るあいにくの天気の中、知り合いの先生方が次々と参集してきた。
 一応、会派の総会ではあるのだが、これは1時間ほどでサクッと切り上げて、もっぱら懇親が目的。ホテルの大広間で、宴会が繰り広げられる。それほど羽目を外すわけではないのだが、それでも普通の会社の宴会と大して変わらない雰囲気ではあるまいか。法廷では毅然と強面を保っておられるであろう大先生方から後輩まで、ただの酔っぱらいと化す(笑)。

平成12年6月23日(金)  警察官の証人尋問

 この日記でも前からお伝えしているが、ある建造物侵入事件の弁護人として、公判を重ねている。

 事件そのものは大事件ではなく、被告人自身もある程度の刑責は覚悟しているところなのだが、起訴されている犯罪事実が、本当の事実と違う。住居侵入前科が何犯もある被告人であったため、当初から、警察としては被告人がやったという結論先行の見込み捜査の結果、犯罪事実がかなりいい加減なのだ。被告人と度重なる接見をして事情を聞く限り、被告人の言い分は一貫していて信頼するに足りる。ここでうそを言っても、被告人に何のメリットもない。しかし、いい加減な見込み捜査をされたことで、被告人としては、どうしても釈然としないそうなのだ。
 そこで、起訴事実を争う弁護方針をとって、今日で4回目の公判期日となった。警察官の書証関係を殆ど不同意にして、警察官を一人ずつ証人尋問している。今日は、その二人目。やはり、調書と証言とでは大分違いがあり、証人尋問の重要性を改めて知る。
 犯罪解明に対する警察のご苦労に対しては、一般的には敬意を表するところであるが、しかし、個別事件に際して被告人の弁護をする立場からすれば、やはり一つ一つの事件をしっかり捜査してもらいたいところ。どうせ有罪になるという見込みで杜撰な捜査をすると、結局、公判にその警察官達が呼び出されて、こちらとしてもいろいろ突っ込まなければならないことになる。

 この裁判は、大分長丁場になりそうだが、次次回あたりから弁護人立証が始まる。大逆転

平成12年6月20日(火)  新事務職員採用決定

 大分前から3人目の事務職員採用を検討していることをこの日記にも書いたが、今日、新事務職員となる女性の採用を決定した。

 私と佐藤秘書とで面接をしたが、大変にやる気があり、当事務所のモットーである、結果を出すために考えて仕事をする(腰掛け事務員・お遣い要員は要らない)という点にアシストしてくれそうと見受けられたからだ。
 最初のうちは大変かもしれないが、健闘を祈念するところ。

 いずれこのホームページでもご挨拶に登場するはず。

平成12年6月18日(日)  ノキアの携帯電話に機種変更

 品不足で入手困難な、ノキアのiMode携帯端末「NM502i」を、今日、秋葉原で漸く見つけて機種変更した。


(c)2000 ノキア・モービル・コミュニケーション株式会社

 この携帯端末、モバイラーにとっては決定打ともいえる品だ。なぜ決定打かというと、赤外線通信ポートを内蔵している唯一の携帯電話で、この赤外線通信ポートで、ノートPCやワークパッドなどとケーブルレス、モデムレスで通信が出来るのだ。
 他の携帯電話だと、モバイル通信カードを購入してケーブルで携帯電話と接続しなければならないのだが、このノキアの携帯電話は赤外線でケーブルレス通信ができるので、その必要がない。
 早速ワークパッドと繋げてみたが、実にあっさりと繋がった。ワークパッドのアドレス帳が、携帯電話のメモリーに全部転送できるのも素晴らしいし、メールの送受信もワークパッドの上部の赤外線ポートに電話を掲げるだけで難なく行える。

 しかも軽くて小さい。おそらく携帯端末としては最小最軽量に属する部類だろう。それでいてiModeまで使えるというわけだから、これはモバイル用途に使わない向きにも、携帯電話としてお勧め。
 当分は、これで決まりという携帯電話である。是非、新規購入ないし機種変更されたし。でも、東京では、その辺のお店では入荷未定となっているはずだから、秋葉原の小さなショップをこまめに回らないと入手できないと思われるが。

平成12年6月17日(土)  LINUX導入

 弁護士日記なんだか、パソコン日記なんだか、交錯し続けるこのページだが(笑)、今日は、今話題のOSであるLINUXを、事務所の余っているパソコンにインストールしてみた。

 ←Turbo Linux Workstation 6.0

 うちの事務所では、安定したNTサーバーが稼働しているので、別段LINUXでなにをするわけでもないのだが、単なる興味本位(Linuxはサーバー用途でこそ本領発揮する)。
 インストールの便宜と使い勝手を考えて、一応ディストリビュータの市販品が良いだろうと思って「Turbo Linux Workstation 6.0」をフルインストールした。お約束どおり、パーティションの設定と、X-Windowシステムの設定に時間を要したが、つまづきながらもサクサクとインストールはすすみ、無事起動。インストールしたハードは、どの部品もオーソドックスな構成で出来ているものだったので、デフォルトで問題なくインストールできたんだろう。そのパソコンではWindowsとの共存も考えていないので、HDをFDISKで完全に仕切り直してLinux専用機に。

 でも、Linuxは、別に仕事に使えるわけじゃなし(アプリケーションはWindowsの方がよほど充実していて使い勝手が良い)、面白いゲームが出来るわけじゃなし、単なる自己満足だけの世界。だから、全然、使っていない。

 結局、余っているパソコンは、Linuxをインストールしても、余ったままなのであった(笑)。

平成12年6月15日(木)  東弁夏期研修の打ち合わせ

 弁護士広告の本を出版して一月ほど経つが、前回出版したPC本よりも反響が大きい。

 かなり批判も出るかと思いきや、今のところ、積極意見ばかりで、少なくとも面と向かって批判されるケースは皆無。そりゃ当然だろう、私としては、適正な弁護士情報の流通を旨として広告してゆくべきだという正論を述べているわけだし、現に、広告という趣旨ではないこのホームページによって、市民からの好評な感触を得ているわけだから。

 図らずもこの本をきっかけとして、今年度の東京弁護士会夏期研修の企画の一つとして、弁護士広告とインターネットホームページという研修の基調講演講師とパネラーを仰せつかった。私としては、それほど諸先生方に蘊蓄たれるほどの知識はないのだが、今最も「旬」な話題の一つを放言する機会でもあり、また、弁護士広告というこれから繰り広げられる手段が間違った方向に行かないように警鐘を鳴らす意味も含めて、私見を話してみようと思っている。大変に僭越なことではあるが。
 今日は、その打合会が弁護士会であった。
 打ち合わせの後、担当副会長や担当委員長と、弁護士会館地下の「桂」でざっくばらんな話も。

平成12年6月14日(水)  集中証拠調べ

 ある顧問会社が訴えられた。

 今日はその裁判の証人尋問期日。
 最近は、集中証拠調べといって、関係証人を全部集めて一日で証人尋問してしまう訴訟進行が多い。かつては、さみだれ式の証拠調べで、今日は○○証人、来月は××証人という具合に、証人尋問だけで何回も期日を重ねたものだが、新民事訴訟法になってから、できるだけ関係証人を一回の期日で聞いてしまおうという扱いになった。これは訴訟の迅速化には大変喜ばしいことだが、証人尋問する方にしてみれば大変だ。
 今日の裁判では3人の証人が呼ばれたので、次々と尋問。これだけで3時間ほど。そして、証人尋問の結果、裁判所も心証形成されたので、尋問後に裁判官室で和解期日を入れることになった。これが30分ほど。おかげで、午後半日、一つの事件に取りかかりきりということになってしまった。かなりくたびれる。

平成12年6月11日(日)  リーモートアクセス(RAS)大成功!

 遂にPCオタクもここに極まった感があると我ながら思うが、モバイルPCで、事務所のサーバーに外部からリモートアクセスすることに成功した。

 事務所内無線LANを設置して、このところリモートアクセスに凝っている私だが、今日は、無線LANを越えて、PHSカード(DDIポケットのPHSカード。一押し!)を装着したモバイルPCから、事務所のサーバーにアクセスできるようにルータを設定した。

 ←これがモバイルPCに差込みっぱなしのPHSカード

 何日か前からRASについてちょっと研究していたので、特にとまどうこともなくあっけなく接続完了。あまりのあっけなさと、RASの凄さに感動。
 今日のホームページメンテナンスは、実は、自宅から行っている。自宅から、事務所のサーバーにアクセスできるというのは、なんだか不思議。狐につままれたような感じがする。ただ、64kPIAFSで接続しているのだが、これをもってしてもレスポンスの怠さは大いに感じられる。そりゃぁ100BASE-TXで事務所内LANをしているのと比べれば、比べるだけ野暮って言うものだが、今のところRASは、あくまでも外部から事務所のサーバーにアクセスしたい場合の非常手段と位置づけるしかあるまい。接続しっぱなしとなると、電話料金も心配なところであるし。

 しかし、技術は進歩しているものである。

平成12年6月10日(土)  牧野二郎弁護士事務所へ

 このところ親しくおつきあいさせていただいている牧野二郎弁護士の新事務所を初めて訪れた。

 さすが弁護士として、また、インターネット法務の先駆者として、先輩の事務所だけあって、比べると私の事務所の貧弱さが思い起こされてしまう。
 私の事務所も、まだ独立1年未満の一人事務所としてはそれなりに小綺麗にまとめているつもりだったが、やはりドーンと立派な会議室やら執務室やら見てしまうと、羨ましいことしきり。

平成12年6月7日(水)  無線LANシステム導入

 最近の愛用モバイルSONY VAIO C1XFを最後に完璧にする道具として、無線LANシステムを導入した。入れたのは、メルコ(Buffalo)の「Air Station」。いわゆる定番である。

 インストールも設定も極めてスムーズに終わり、既存の有線LANにハブを通じて接続するだけで難なく設置終了。以前使っていたMacのAir Macが設定につまづいただけに、Windows陣営のLANがここまでサクッと設定完了するとは意外。

 ←これが有線LANのHub側に繋ぐアクセスポイント

PCのカードスロットに差し込む無線カード→ 

 しかし快適快適。執務机で補助的に使っているVAIOを、そのまま会議室に持っていって依頼者と打ち合わせできる。この間、サーバーには繋がりっぱなしだから、サーバー上のファイルは開いたままでいいし、インターネットには繋がるし、プリンタも稼働する。有線LANと全く違いを意識することがない。しかも10Mbpsだから、普通の10base-Tと同じこと。事務所の外に出ても繋がるほど電波強力(だから外部から簡単に接続できないようなセキュリティも整っていて秀逸)。

 無線LANの時代を実感したところである。ノートパソコンユーザー万人にお勧め。

平成12年6月2日(金)  受任から準備完了まで1日。一気に破産申立

 実は、この日記は後日書いている。2日に書いたものではない。

 昨日、東弁のクレサラ法律相談センターで相談を受けた件につき、今日、個人破産申立を依頼され、一気に破産申立の準備を整えた。管財事件になるので個人破産としては決して簡単な申立ではないのだが、債権者の中に町金融業者が10社もあったため、通常のセオリーどおり受任通知を出してのんびりとやっていては、自宅を占拠されるなどどんな自体を引き起こすかわからない。そこで、すぐさま破産申立をして管財人に資産管理をしてもらうのがベストと判断した次第。
 町金融業者が多いので、申立をしてもすぐに破産宣告が降りるとは限らない。なぜなら破産管財事件では、破産管財人の選任ができなければ破産宣告はされないからだ。そこで、大型倒産事件よろしく、今朝、事前に破産部の裁判官に事情を説明し、来週の月曜日朝一番に申立をするので、管財人候補者を選任しておいて欲しいと依頼。裁判官も、口頭で事情を把握していただいて、手配してくれると。そして未だ申立もしていない段階の今夕、裁判官自ら管財人候補者を確保できたとの連絡を頂戴した。
 このように十分な下準備と要領の良い破産申立書類一式の作成で、今日一日で準備万端整った。

 そして月曜日の朝一番で申立書を提出し、その1時間後、午前10時に破産宣告。一気にラッシュをかけた破産申立であった。おかげで、自宅占拠や町金融業者からの嫌がらせもなし。面白かったのは、破産宣告がおりた月曜日の午後、私の事務所に、債権者の町金融業者の一社から、「そんなに早く破産宣告がおりるわけない。大分前から準備していたんだろう」という趣旨の連絡が入った。
 そうじゃありません。少なくとも破産申立に慣れている弁護士なら、事情如何によっては、一日で申立を行うことくらい余裕なんです。だからこそのプロフェッショナルじゃありませんか?

 こんな具合で、密行的かつ迅速に破産申立をしなければならなかったので、この日記も、破産宣告がおりた翌日に書いているのである。


 

<東京弁護士会所属>
弁護士 小 川 義 龍
<第一東京弁護士会所属>
弁護士 遠 藤 幸 子

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小川綜合法律事務所

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