<徒然なる弁護士日記>
平成12年7月後半の日記

平成12年7月27日(木)  自力救済の禁止

 ある債権者が、再三の警告にも関わらず自力救済的な権利実現を図ろうとして、私の依頼者の自宅に頻繁に訪れるため、今日、裁判所で面談禁止の仮処分決定を取った。

 私としては、依頼者とその債権者との話し合いをまとめて全体的な円満解決をはかりたかったのだが、その債権者は自分の主張を曲げず、この主張が入れられないなら法的手続ではなく自分で解決するということを繰り返していたため、やむを得ずこのような仕儀となった。
 こちらに弁護士が付いた以上、あなたにも付けた方がいいですよとか、法治国家である以上、権利主張したいのであれば裁判所にその解決を委ねるべきですよとか、繰り返し示唆してきたのだが、自分で解決するの一点張りであったため、結局、彼としては最も不本意な結果になってしまったに違いない。

 弁護士が出てきた以上、下手なことをするとかえって損をするという好例である。

平成12年7月26日(水)  東弁夏期合同研修

 浦安のシェラトン東京ベイで、東京弁護士会の合同研修が行われた。

 いくつかのテーマに別れて分科会を構成して討議するのだが、私は、「インターネットを利用した弁護士広告の実践」がテーマの第三分科会にパネラーとして参加してディスカッションした。
 あいにくの雨模様のため、聴講者は40人程度と少なかったが、10月の弁護士広告解禁に向けて、多少の問題整理ができたのではないかと思っている。

平成12年7月24日(月)  依頼が集中した一日

 法律事務所は、年間を通じて、忙閑がそれほど偏らないのだが、それでもなぜか事件依頼が集中する時期というのがある。私の事務所は、このところ月末にかけて事件依頼が集中する傾向にあるのだが、これはたまたまである。

 今日も、先週、弁護士会の法律相談センターなどで相談された方の依頼が立て続けに3件あって、全部受任した。いずれも私の事務所でよく取り扱う案件なので、事務職員と連携して手早く必要書類の指示をして、事件の進め方を手際よく決められた。
 依頼者の方も、一人で長いこと悩んでいた問題らしく、ことごとく一安心した顔をしてお帰りになられた様子なので、こちらとしても期待に応えられるように事件処理してゆこうと気持ちを新たにした次第。

 

平成12年7月22日(土)  旧事務所で弁護士会の打ち合わせ

 昨年までお世話になっていた佐瀬米川法律事務所で、来週開催される東京弁護士会夏期合同研究の打ち合わせをした。

 佐瀬弁護士が委員長を務める弁護士業務改革委員会が主催する第三分科会では、今年のテーマとして10月の弁護士広告解禁に先立って「ホームページによる弁護士広告の実践」を報告・パネルディスカッションすることになっている。
 ホームページを利用した弁護士広告が全面解禁になるとしても、一般企業と異なって営利を目的としない弁護士の場合には、いろいろな論点が予想される。例えば、ホームページ上での法律相談の是非や、リンク・バナー広告のあり方、表現方法、他業種との提携問題など、未解決の論点が次々と思い浮かぶ。これらを収斂して、来る合同研究では、私を含めて複数のパネラーによる議論を試みてみようというもの。
 このホームページも、その一つの例として俎上に上がる予定。

平成12年7月21日(金)  忙しい一日

 久しぶりに、立て続けに来客があった一日。

 依頼者と相談している間に、次の依頼者が立て続けに次々と来所し、待合いスペースに行列ができんとする勢い(これは大袈裟か)。
 1時間から30分刻みに何人もの依頼者と面談して、その合間を見て、各所に電話連絡したり事務職員に書面作成の指示を与える。忙しいのだが、これくらい忙しすぎるとかえって一日が充実して、ますます仕事がノってくるというもの。仕事中毒か?

平成12年7月20日(木)  「デスクトップ」をさっぱり整理整頓

 パソコンのモニタを新しく買い換えた。
 新人事務職員が入所したので、今まで私が使っていた液晶モニタを彼女に与えることにして、私はかねてより狙っていた新型を今日新発売と同時に入手した次第。

 
SONY SDN-M50TV。15インチ液晶ディスプレイとしては現在最高峰と評価
高画質液晶の本体にステレオスピーカ内蔵。TVやビデオまで見ることができる
写真右は、モニタを横から見たところ。驚くほど薄い。スピーカは台座部分に。

 そうしたところ、思った以上に省スペースモニタだったので、究極の机上スペース確保を実施してみた。

 
究極の省スペース構成。見よ、この広大なデスクトップ空間(左)
SONY液晶ディスプレイと並んで省スペース化に貢献しているキーボード(右)
このキーボードは、PCマニアの間では垂涎の優れたキータッチと小ささ。

 その構成は、
 (1)ソニーの液晶モニタ
 (2)Happy Hacking Keyboard Lite
 (3)マイクロソフト インテリマウス エクスプローラ
 (4)電話専用アーム(アームの上に、ビジネスホンと録音装置)
 といった具合。

 これでパソコンではなく、本当のデスクトップが見違えるようにスペース拡大して、記録や書籍が効果的に配置できるようになった。弁護士に限らず、机上でパソコン類の置き場所に困っておられる諸兄にお勧めの構成である。

平成12年7月18日(火)  HPを軽くした・・・なるほどの裏技

最近、ホームページ作成の裏技本を読んで、なるほどと得心する情報が多々仕入れられた。


「ホームページ裏技入門キット」
(秀和システム刊) \2,900-

 そこに極めて簡単に重い画像ページを軽くするテクニックが紹介されていた。
 これは要するに、画像を表示するページの一つ前のページで先読みをするというテクニック。このようなテクニックをどう実現するかという点が、コロンブスの卵的なもので実に簡単で感心した。一言でいえば、ブラウザの先読み(キャッシュ)を利用するというもの。
 画像ページの一つ前のページに、1×1ドットに縮小した同じ画像を挿入しておけばいいというもの。1×1ドットだから、肉眼では殆ど見えないし、しかし、画像としては同じだから、前のページを閲覧しているうちにブラウザの方では読み込んでキャッシュに貯めておいてくれているから、目的の画像ページに移動したときにはキャッシュから読み込んでパッと表示できてしまうという具合。
 このホームページのインデックスページや事務所見学ページは、画像が沢山あるので重くなってしまっているが、この簡単な技術で軽くなったように見える。

 こんな技術も、HP作成者にとっては当たり前のノウハウなんだと思うが、いかにもパソコンの裏をかくようで実に面白い。
 ちなみにこの本には、簡単に採用できる裏技から、JavaScriptやCGIの効果も全部で100ほど列挙されていて、参考になる。

平成12年7月17日(月)  破産管財事件終結

 2年越しで扱っていた破産管財事件の最後集会が開かれた。

 この破産事件は、債権者申立といって、債権者側から破産申立されたという珍しいケース。私は、その破産管財人として就任していたわけだが、結局、債務者の隠れた資産は特に発見されず、異時廃止(配当なし)として終結した。
 債権者申立の破産事件では、債権者側が予納金を納めなくてはならないので、このように異時廃止になるケースだと、結局、配当はないわ予納金は持ち出しになるわで、結果として損をすることになる。それでもいいから、破産管財人によって隠れた資産がないかどうか調査して欲しいという覚悟が必要。その調査期間として終結まで十分な時間をとった次第。

 これで手持ちの破産管財事件は、通常管財2件、少額管財2件となった。


 

<東京弁護士会所属>
弁護士 小 川 義 龍
<第一東京弁護士会所属>
弁護士 遠 藤 幸 子

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