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弁護士日記のアーカイブ


平成12年7月前半の日記

平成12年7月15日(土)  ogawalaw.com移行第一段完了

 CGI掲示板を除くHTMLページ群のサーバー移行が完了した。

 とりあえず、通常ページ群のみ移行させ、CGI会議室関係は、もとのサーバーに残してある。これはパスを変えなければいけないので、暇を見つけて1週間くらいの間に移行させてゆく予定。
 本ホームページも、全体的な雰囲気は変えていないが、ちょこちょことバージョンアップ(法律相談検索システム、Goメニュー、トップページなど)したのでご覧下さい。

成12年7月14日(金)  川崎支部

 梅雨は明けたんだろうか?
 あんまり天気予報は見ないので、梅雨明け宣言が出たのかどうか不明なのだが、このところ梅雨明け宣言を出して撤回する繰り返しの気象庁は、「梅雨は大分前に明けていました」宣言をするようになってきているから、未だ、梅雨明け宣言していないのかもしれない。
 ところで、今日は、うだるような暑さの中、横浜地方裁判所川崎支部へ行って来た。

 
横浜地方裁判所川崎支部。この先に川崎競輪がある(左)
同正面入口。5階建てで、家裁・簡裁も同じ建物(右)


例によってどの裁判所にもある石碑。
なぜ「~地方裁判所」ではなく、単に「裁判所」なんだろう?

 当事務所で現在係属中の訴訟事件は、東京、八王子、川崎、横浜、小田原、横須賀、千葉、松戸、越谷である。別に、弁護士には管轄はないから、北海道から沖縄までどこの事件でも受任できるのだが、やはり関東地方の事件が多い。
 しかし、川崎とか千葉とか、こういう中途半端な距離の事件は、結構しんどい。いっそのこと大阪とか仙台とかであれば、一日仕事で、旅行半分の出張が出来るのだが、川崎あたりだと別に珍しくもなく、ただ時間をかけて行って帰ってくるだけだからだ。
 移動中の電車や車の中から、モバイルPCで事務所のサーバーにリモートアクセスして、ガシガシ仕事をすれば・・・とも思うのだが、実際、殆どそんなことはせず、キオスクで週刊誌を買って読みふけることになる(笑)。遠方の裁判所だと、一日外で仕事せざるを得ないことを予め心に決めているから、かえってモバイルで仕事が出来るのだが。

平成12年7月13日(木)  刑事弁護

 ある少年の刑事公判があった。

 罪名は道路交通法違反。もう少し詳しくいうと、いわゆるスピード違反である。
 普通、スピード違反というと、反則金を銀行で払えば済むとお考えの方が多いと思うが、何十キロもオーバーすると、簡易裁判所に出頭して罰金を払わなくてはならない。

 では、100キロオーバーしたらどうなるか
 反則金はもとより、罰金でも済まされない。刑務所行きを前提とした正式裁判が地方裁判所で開かれることになる。本件は、一般道で100キロオーバーしてしまったという事件だ。
 前科前歴もなく、交通違反すら一度もしたことがなく、車を買って数ヶ月目に、たった一度調子に乗って、深夜、車のいないトンネル内を試しにスピードを出してしまったがために、移動オービスに補足されて起訴されてしまったのだ。
 正式裁判であるから、テレビで見るような法廷に、法服を着た裁判官や、厳しい顔をした検察官が居並び、1時間近くも糾問される。この少年は、真面目な19歳の専門学校生だったが、実に気の毒ではある。自業自得といえばそれまでだが、不運でもある。
 初犯なら、まず実刑にはならないだろうが、それでも執行猶予付きの懲役何年という言い渡しがされることが多いから、非常に不名誉なことだ。本件の求刑は5ヶ月。

 
  東京地方裁判所の法廷前廊下(左)
同法廷への入口。沢山の被告人が裁かれた(右)
※なお、法廷内は撮影禁止

 ちなみに、道路交通法によれば、スピード違反の法定刑は、「6ヶ月以下の懲役又は10万円以下の罰金」である。スピード違反は刑務所に行く覚悟でやらなければならないという好例である。人ごとではない。
 なお、「俺はスピード違反で簡裁に呼ばれて罰金を払っただけで済んだ。よかった。」と胸をなで下ろした、あなた。罰金というのは、法律上、「罰金刑」といって、これも刑事罰。罰金で済んだという感覚はともかくとして、罰金も立派な「前科」なので、あなたも前科者(銀行振込の反則金なら行政罰なので前科にはならない)。
 くれぐれも、「前科2犯」にならないようにお気をつけを!

平成12年7月12日(水)  弁護士会館

 朝8時半に霞ヶ関ビルで定例の春秋会執行部会に出席し、終わった足で東京地検へ行って明日の刑事公判の記録を閲覧。その後、弁護士会館で用を済まして事務所に戻ってきた。

 
「弁護士会館」1階正面入口。誰でも入館できる(左)
弁護士会館が立地する日比谷公園通りを皇居に向かって(右)

 弁護士会館は、私が弁護士登録をして2年後に新築落成した建物で地上18階、地下1階。この中に、日本弁護士連合会、東京3弁護士会(東京弁護士会、第一東京弁護士会、第二東京弁護士会)、関東弁護士連合会、法律扶助協会、東京都弁護士協同組合、図書館、講堂(クレオ)、法律相談センターなどが入っている。旧会館は、大正時代に建てられた古色蒼然たる建物で、それはそれで威厳があったが、時代の流れは新会館のような高層建築にあるのだろう。
 弁護士自治の関係から一切の国庫補助を受けずに弁護士だけで建てた建物としては見事な建物(見事すぎるという声もある)。おかげで、東京弁護士会の会員全員、会館建設費負担金として100万円以上の拠出をして(させられて?)いる。

 
1階正面ロビー。この右手には案内嬢が2名(左)
1階エレベータホール(右)

 当HP法律相談箱<掲示板>で、繰り返しアナウンスしている「東京弁護士会法律相談センター」は、この会館3階に所在している。受付は1階奥。
 地下には、法律専門書だけを多数扱う書店や文具店、有料駐車場(狭い)の他、ちょっとしたレストラン街もあるので、法律相談の帰りに一息付いてていただくもよし。霞ヶ関の官庁街の中では、最もまともな食事がとれる場所として、付近の官庁職員も多く利用しており、昼時には行列ができる。

 
1階奥・霞ヶ関法律相談センター総合受付(左)
営団地下鉄丸の内線「霞ヶ関駅」B1b出口から地下直結(右)

平成12年7月11日(火)  いよいよ「ogawalaw.com」近日発進予定!

 先日、当事務所独自ドメイン「ogawalaw.com」を取得したことをお伝えしたが、本日、この独自ドメインにてサーバーを確保した。近日中に、当HPは、

   http://www.ogawalaw.com/

 へ移行することと相成った(本日現在、準備中)。
 これに伴い、当事務所のHP専用メールアドレスも webmaster@ogawalaw.com と変更になるので、今後はトップページの移行告知にご注意されたし(こちらも準備中)。
 なお、当分の間、こちらのURLもミラーサーバーとして存続させることにする予定。

 いよいよ当事務所の本格的ウエブ参入第一歩である。

平成12年7月9日(日)  最近読んでいるPC雑誌

 パソコン雑誌関係は、定期購読していたり、献呈されたり、キオスクで買ったりと、毎週山のように読んでいる私だが、最近、仕事でも使えるPC雑誌として評価しているのが、「日経 net brain」だ。


「日経 net brain」 2000年8月号

 月刊誌なので、日々の生の情報が入手できるわけではないのだが、こういった生の情報はどうせウエブから毎日取得しているから、別に雑誌から入手しようとは思わない。
 PCオタク的な情報ではなく、ネットワーク関係の仕事直結の情報が比較的平易に書かれて

平成12年7月8日(土)  独自ドメイン取得!

 事務所の専用独自ドメインを取得した。

   ogawalaw.com (オガワ ロー ドット コム)

 まだ自前のウェブサーバーを持っていないので、実際はドメインをキープしただけで立ち上げてはいない。ただ、せっかく余ったパソコンにLinuxをインストールしたことだし、専用線を入れて独立した事務所内ウェブサーバーを作るのも面白そう。
 しかしそうなると生半可なネットワークの知識だとやけどしそうなので、とりあえず、レンタルサーバーを導入することにするか。

平成12年7月7日(金)  小田原支部

離婚調停で、横浜家庭裁判所小田原支部に行った。

 
横浜地方・家庭裁判所小田原支部

支部では八王子・小倉に次いで全国第3位の事件数だそうだ
ちなみにどの裁判所にも、必ず「裁判所」という石碑が建っている

 去年の夏まで、ある会社の請負代金請求事件の原告代理人として1年以上通ったことのある裁判所だが、再び来ることになった。場所は、小田原城にほど近い閑静な場所。

 小田原支部の入口
地方裁判所・家庭裁判所・簡易裁判所が全部一つの庁舎にまとまっている
事件数は多いのに、普通の地方支部といったこぢんまりした佇まい

 台風が接近中とのことで、車で、東名⇔小田原厚木道路を通ってきた。小田原というと殆ど箱根で、旅行気分になるが、新幹線だと東京駅から30分ほど。車でも事務所から1時間かからない(但し渋滞がなければの話)。


どの裁判所にもある掲示板。裁判所の外塀付近に必ず設置してある。
ここに公示送達などの公示書類が無造作に掲げてある。
公示なんだが、誰も見そうにない。そもそも書類が重なっていて見にくい。

 調停なので、2時間ほど裁判所にいたのだが(調停は、申立人と相手方双方から交互に事情を詳しく聞くので、かなり時間がかかるのが普通)、この間だけで、知り合いの弁護士4人ほどとお目にかかった。なんでも、東京の代理人が付く事件が3分の1くらいを占めるんだそう。

平成12年7月6日(木)  呑めば呑むほど翌日の法廷に力が入る?

 仕事でおつきあいのある方から誘われて、久しぶりに新宿で明け方近くまで呑んだ。

 昔からそれほど飲んだくれる方ではないのだが、ここ数年、とりわけ独立してからこの方、仕事が終わるとどこかへ軽く飲みに行くパターンが日常化している。お気に入りは、荒木町や新宿にあるこじんまりとしたバーなのだが、昨日は昨日で、面白い飲み屋さんに連れて行ってもらって、カラオケメドレー。また一つ行動範囲が広がった気分だ。
 こうやって仕事を終えて呑んで大騒ぎすると、翌日の法廷もシャキッと務められるというもの・・・というのは言い訳だろうか(笑)。

 今日もうだる暑さ。酒臭い汗をかきながら、東京地裁で第一回口頭弁論期日の法廷に臨んだら、つい先日和解で終えた事件の裁判官が、再び本件の担当裁判官だった。
 裁判官が法壇の上から、「おや、小川先生。東京では同じ先生と立て続けにお目にかかることって、なさそうで結構あるんですよね。」などと、若干の雑談を。弁論準備の和解室では裁判官と軽く言葉を交わすことはあるのだが、法廷では珍しい。こちらは原告、相手方は欠席で、傍聴席にも人がいなかったせいであろうか。裁判官ご本人がもともとざっくばらんな方(ちなみに女性で、おそらく関西出身)で、しかもテキパキと的を射た訴訟指揮をなさるので、こういう法廷は、私は好きだ。

 

平成12年7月5日(水)  自由と正義

 午前中、仮処分の件で裁判所と面接して事務所に戻ってきたら、日弁連の機関誌「自由と正義」が届いていた。


「自由と正義」平成12年7月号の表紙

 この機関誌は、日弁連の会員、つまり弁護士全員に毎月送付される。
 毎号200ページ近く分量があるので、実は、あまり精読したことはないのだが、それでも巻末には弁護士懲戒情報や名簿変更情報などが掲載されているので、この辺だけはざっと読んで参考にしたりしている。特集も興味深い月と、それほどでもない月があって、読むときは読むのだが、読まない方が多い。それでも、毎号、書庫で保存している。

平成12年7月4日(火)  凄い雷雨

 夕方から、四谷界隈はものすごい雷雨になった。

 午後、弁護士会の委員会と裁判が2件とたて込んでいたのだが、ぎりぎりセーフで事務所に帰り着いた。その30分後から猛烈な雷雨。
 近所にぼこぼこと落ちているような雷鳴が轟いているが、停電することもなく無事執務を続けている。そういえば、私が子供のころは、雷が鳴ると結構停電したものだが、最近は、停電てないなぁ。日本も先進国になったものだと、爺臭い感想を抱きつつ(笑)。

平成12年7月3日(月)  忙中閑有り

久しぶりにスケジュールが過密でない一日。

 午前中、東京家裁で離婚調停が一件あっただけで、午後は何も予定が入っていない。不意の来客が一件あったが、この雷の中、事務所で落ち着いて仕事をしていられるのはなによりである。

 ちなみに、ある月の弁護士のスケジュールを見てみたい方は、こちらへ。

 

平成12年7月2日(日)  当番弁護

 数ヶ月に一回、番が回ってくる当番弁護の待機日。
 昼過ぎに当番弁護センターから私の携帯に電話が入った。都内某警察署に留置されている若者の覚せい剤事犯とのこと。
 これから接見に行くが、今日のような日曜待機の当番だと、背広を着ているわけではなく、ジーパンにポロシャツという出で立ち。こうなると、一見、弁護士かどうか分からない。一応、弁護士は、弁護士会から身分証明書を発行してもらえることになっているのだが、これは任意に申請してもらえるものに過ぎないので、私は、有効期限切れのものしか持っていない。


有効期限切れした私の身分証明書

 そこで、弁護士バッチだけが身分を証明する唯一の手段になるのだが(弁護士バッチの裏には登録番号が刻印してあり、その弁護士しか付けることが出来ない。)、ポロシャツにバッチを付けるわけにも行かず、結局、ジーパンのポケットにバッチだけねじ込んで、受付で提示するということになる。

 
ひまわりに天秤があしらわれた弁護士バッヂ表(左)と、
大蔵省造幣局の刻印入りの同裏(右)。
ちなみに材質は、純銀に金メッキ(金メッキは歳月とともに剥がれる)。

兄ちゃんがおっつけ駆けつけるが如く、なんとも間抜けた接見出動ではある。

平成12年7月1日(土)  ホームページをバージョンアップ

今まで「法律相談箱<掲示板>」だけがCGI会議室として設けられていた当ホームページ。ここに新掲示板CGIを設置した。

 その第一段として公開したのが、「小川事務所<待合室>」

 フリートーキング会議室は、発言錯綜して収拾がつかなくなる可能性があるため、暫く様子を見ていたのだが、収拾がつかなくなったら、登録制に移行することにして、とりあえずはパスワード公開で、誰でも入れるようにした。
IDは、ogawalaw、Passwordは、guest

 このホームページの感想なども書き込んでいただけると幸甚。

平成12年6月の弁護士日記

平成12年6月30日(金)  WorkPad c3 不調と思いきや・・・

 もう1年以上使いこなしてきて、これがなくては仕事が出来ないほど最高の電子手帳(PDA)であるIBM WorkPad c3が、昨日あたりから充電できなくなって、遂に今日、充電池残0%になってダウンしてしまった。
 いろいろなアプリをてんこ盛りにしてインストールしているので、何かが悪さしているのかと試行錯誤してみたが、ソフト的な不具合ではなさそう。
 そうするとハード的な不具合ということになるが、修理に出すとなると、日々使っているこの手帳を暫く手放さなくてはならないので、不便この上なく、一気に憂鬱モードに入ってしまった。
 ところが、最後の最後に、定石の「充電端子の掃除」を試みたところ、見事復活。なーんだ、単に充電端子が汚れていただけだったのか。WorkPadを1年以上お使いの諸兄、時々端子の掃除をされることをお勧めする。

←私のWorkPad c3  
   ↑        ↑    
端子部分の掃除をしたら直った

 これに気づかず修理に出したら、さしずめ電源コードを繋がずにパソコンの電源が入らない入らないと大騒ぎしてサポートセンターに電話しまくる輩と同列に扱われるところだった。やれやれ(笑)。

平成12年6月27日(火)  ヘビーな一日

 今日は、午前中、毎週定例のクレジットカウンセリング協会の執務日。例によって、破産や債務整理の殆ど「手遅れ」相談が来る。午後も、不倫裁判2連発。いずれも慰謝料を請求される側の代理人。夜は夜で、アンラッキーな刑事起訴をされた被告人の少年と面談し、その後、悲惨な労災事故の親族からの相談。

 朝から晩までヘビーな事件づくしの一日。

平成12年6月24日(土)  春秋会の旅行総会

 弁護士会の会派である「春秋会」の年に一度の旅行総会が、伊豆の伊東で開かれた。

 午前中、事務所でちょっと仕事をして、昼過ぎから車で出かけた。会派の総勢は400人近くだが、だいたいこの手の会合に出席するメンバーは固定化していて、およそ50人ほど。小雨の降るあいにくの天気の中、知り合いの先生方が次々と参集してきた。
 一応、会派の総会ではあるのだが、これは1時間ほどでサクッと切り上げて、もっぱら懇親が目的。ホテルの大広間で、宴会が繰り広げられる。それほど羽目を外すわけではないのだが、それでも普通の会社の宴会と大して変わらない雰囲気ではあるまいか。法廷では毅然と強面を保っておられるであろう大先生方から後輩まで、ただの酔っぱらいと化す(笑)。

平成12年6月23日(金)  警察官の証人尋問

 この日記でも前からお伝えしているが、ある建造物侵入事件の弁護人として、公判を重ねている。

 事件そのものは大事件ではなく、被告人自身もある程度の刑責は覚悟しているところなのだが、起訴されている犯罪事実が、本当の事実と違う。住居侵入前科が何犯もある被告人であったため、当初から、警察としては被告人がやったという結論先行の見込み捜査の結果、犯罪事実がかなりいい加減なのだ。被告人と度重なる接見をして事情を聞く限り、被告人の言い分は一貫していて信頼するに足りる。ここでうそを言っても、被告人に何のメリットもない。しかし、いい加減な見込み捜査をされたことで、被告人としては、どうしても釈然としないそうなのだ。
 そこで、起訴事実を争う弁護方針をとって、今日で4回目の公判期日となった。警察官の書証関係を殆ど不同意にして、警察官を一人ずつ証人尋問している。今日は、その二人目。やはり、調書と証言とでは大分違いがあり、証人尋問の重要性を改めて知る。
 犯罪解明に対する警察のご苦労に対しては、一般的には敬意を表するところであるが、しかし、個別事件に際して被告人の弁護をする立場からすれば、やはり一つ一つの事件をしっかり捜査してもらいたいところ。どうせ有罪になるという見込みで杜撰な捜査をすると、結局、公判にその警察官達が呼び出されて、こちらとしてもいろいろ突っ込まなければならないことになる。

 この裁判は、大分長丁場になりそうだが、次次回あたりから弁護人立証が始まる。大逆転

平成12年6月20日(火)  新事務職員採用決定

 大分前から3人目の事務職員採用を検討していることをこの日記にも書いたが、今日、新事務職員となる女性の採用を決定した。

 私と佐藤秘書とで面接をしたが、大変にやる気があり、当事務所のモットーである、結果を出すために考えて仕事をする(腰掛け事務員・お遣い要員は要らない)という点にアシストしてくれそうと見受けられたからだ。
 最初のうちは大変かもしれないが、健闘を祈念するところ。

 いずれこのホームページでもご挨拶に登場するはず。

平成12年6月18日(日)  ノキアの携帯電話に機種変更

 品不足で入手困難な、ノキアのiMode携帯端末「NM502i」を、今日、秋葉原で漸く見つけて機種変更した。


(c)2000 ノキア・モービル・コミュニケーション株式会社

 この携帯端末、モバイラーにとっては決定打ともいえる品だ。なぜ決定打かというと、赤外線通信ポートを内蔵している唯一の携帯電話で、この赤外線通信ポートで、ノートPCやワークパッドなどとケーブルレス、モデムレスで通信が出来るのだ。
 他の携帯電話だと、モバイル通信カードを購入してケーブルで携帯電話と接続しなければならないのだが、このノキアの携帯電話は赤外線でケーブルレス通信ができるので、その必要がない。
 早速ワークパッドと繋げてみたが、実にあっさりと繋がった。ワークパッドのアドレス帳が、携帯電話のメモリーに全部転送できるのも素晴らしいし、メールの送受信もワークパッドの上部の赤外線ポートに電話を掲げるだけで難なく行える。

 しかも軽くて小さい。おそらく携帯端末としては最小最軽量に属する部類だろう。それでいてiModeまで使えるというわけだから、これはモバイル用途に使わない向きにも、携帯電話としてお勧め。
 当分は、これで決まりという携帯電話である。是非、新規購入ないし機種変更されたし。でも、東京では、その辺のお店では入荷未定となっているはずだから、秋葉原の小さなショップをこまめに回らないと入手できないと思われるが。

平成12年6月17日(土)  LINUX導入

 弁護士日記なんだか、パソコン日記なんだか、交錯し続けるこのページだが(笑)、今日は、今話題のOSであるLINUXを、事務所の余っているパソコンにインストールしてみた。

 ←Turbo Linux Workstation 6.0

 うちの事務所では、安定したNTサーバーが稼働しているので、別段LINUXでなにをするわけでもないのだが、単なる興味本位(Linuxはサーバー用途でこそ本領発揮する)。
 インストールの便宜と使い勝手を考えて、一応ディストリビュータの市販品が良いだろうと思って「Turbo Linux Workstation 6.0」をフルインストールした。お約束どおり、パーティションの設定と、X-Windowシステムの設定に時間を要したが、つまづきながらもサクサクとインストールはすすみ、無事起動。インストールしたハードは、どの部品もオーソドックスな構成で出来ているものだったので、デフォルトで問題なくインストールできたんだろう。そのパソコンではWindowsとの共存も考えていないので、HDをFDISKで完全に仕切り直してLinux専用機に。

 でも、Linuxは、別に仕事に使えるわけじゃなし(アプリケーションはWindowsの方がよほど充実していて使い勝手が良い)、面白いゲームが出来るわけじゃなし、単なる自己満足だけの世界。だから、全然、使っていない。

 結局、余っているパソコンは、Linuxをインストールしても、余ったままなのであった(笑)。

平成12年6月15日(木)  東弁夏期研修の打ち合わせ

 弁護士広告の本を出版して一月ほど経つが、前回出版したPC本よりも反響が大きい。

 かなり批判も出るかと思いきや、今のところ、積極意見ばかりで、少なくとも面と向かって批判されるケースは皆無。そりゃ当然だろう、私としては、適正な弁護士情報の流通を旨として広告してゆくべきだという正論を述べているわけだし、現に、広告という趣旨ではないこのホームページによって、市民からの好評な感触を得ているわけだから。

 図らずもこの本をきっかけとして、今年度の東京弁護士会夏期研修の企画の一つとして、弁護士広告とインターネットホームページという研修の基調講演講師とパネラーを仰せつかった。私としては、それほど諸先生方に蘊蓄たれるほどの知識はないのだが、今最も「旬」な話題の一つを放言する機会でもあり、また、弁護士広告というこれから繰り広げられる手段が間違った方向に行かないように警鐘を鳴らす意味も含めて、私見を話してみようと思っている。大変に僭越なことではあるが。
 今日は、その打合会が弁護士会であった。
 打ち合わせの後、担当副会長や担当委員長と、弁護士会館地下の「桂」でざっくばらんな話も。

平成12年6月14日(水)  集中証拠調べ

 ある顧問会社が訴えられた。

 今日はその裁判の証人尋問期日。
 最近は、集中証拠調べといって、関係証人を全部集めて一日で証人尋問してしまう訴訟進行が多い。かつては、さみだれ式の証拠調べで、今日は○○証人、来月は××証人という具合に、証人尋問だけで何回も期日を重ねたものだが、新民事訴訟法になってから、できるだけ関係証人を一回の期日で聞いてしまおうという扱いになった。これは訴訟の迅速化には大変喜ばしいことだが、証人尋問する方にしてみれば大変だ。
 今日の裁判では3人の証人が呼ばれたので、次々と尋問。これだけで3時間ほど。そして、証人尋問の結果、裁判所も心証形成されたので、尋問後に裁判官室で和解期日を入れることになった。これが30分ほど。おかげで、午後半日、一つの事件に取りかかりきりということになってしまった。かなりくたびれる。

平成12年6月11日(日)  リーモートアクセス(RAS)大成功!

 遂にPCオタクもここに極まった感があると我ながら思うが、モバイルPCで、事務所のサーバーに外部からリモートアクセスすることに成功した。

 事務所内無線LANを設置して、このところリモートアクセスに凝っている私だが、今日は、無線LANを越えて、PHSカード(DDIポケットのPHSカード。一押し!)を装着したモバイルPCから、事務所のサーバーにアクセスできるようにルータを設定した。

 ←これがモバイルPCに差込みっぱなしのPHSカード

 何日か前からRASについてちょっと研究していたので、特にとまどうこともなくあっけなく接続完了。あまりのあっけなさと、RASの凄さに感動。
 今日のホームページメンテナンスは、実は、自宅から行っている。自宅から、事務所のサーバーにアクセスできるというのは、なんだか不思議。狐につままれたような感じがする。ただ、64kPIAFSで接続しているのだが、これをもってしてもレスポンスの怠さは大いに感じられる。そりゃぁ100BASE-TXで事務所内LANをしているのと比べれば、比べるだけ野暮って言うものだが、今のところRASは、あくまでも外部から事務所のサーバーにアクセスしたい場合の非常手段と位置づけるしかあるまい。接続しっぱなしとなると、電話料金も心配なところであるし。

 しかし、技術は進歩しているものである。

平成12年6月10日(土)  牧野二郎弁護士事務所へ

 このところ親しくおつきあいさせていただいている牧野二郎弁護士の新事務所を初めて訪れた。

 さすが弁護士として、また、インターネット法務の先駆者として、先輩の事務所だけあって、比べると私の事務所の貧弱さが思い起こされてしまう。
 私の事務所も、まだ独立1年未満の一人事務所としてはそれなりに小綺麗にまとめているつもりだったが、やはりドーンと立派な会議室やら執務室やら見てしまうと、羨ましいことしきり。

平成12年6月7日(水)  無線LANシステム導入

 最近の愛用モバイルSONY VAIO C1XFを最後に完璧にする道具として、無線LANシステムを導入した。入れたのは、メルコ(Buffalo)の「Air Station」。いわゆる定番である。

 インストールも設定も極めてスムーズに終わり、既存の有線LANにハブを通じて接続するだけで難なく設置終了。以前使っていたMacのAir Macが設定につまづいただけに、Windows陣営のLANがここまでサクッと設定完了するとは意外。

 ←これが有線LANのHub側に繋ぐアクセスポイント

PCのカードスロットに差し込む無線カード→ 

 しかし快適快適。執務机で補助的に使っているVAIOを、そのまま会議室に持っていって依頼者と打ち合わせできる。この間、サーバーには繋がりっぱなしだから、サーバー上のファイルは開いたままでいいし、インターネットには繋がるし、プリンタも稼働する。有線LANと全く違いを意識することがない。しかも10Mbpsだから、普通の10base-Tと同じこと。事務所の外に出ても繋がるほど電波強力(だから外部から簡単に接続できないようなセキュリティも整っていて秀逸)。

 無線LANの時代を実感したところである。ノートパソコンユーザー万人にお勧め。

平成12年6月2日(金)  受任から準備完了まで1日。一気に破産申立

 実は、この日記は後日書いている。2日に書いたものではない。

 昨日、東弁のクレサラ法律相談センターで相談を受けた件につき、今日、個人破産申立を依頼され、一気に破産申立の準備を整えた。管財事件になるので個人破産としては決して簡単な申立ではないのだが、債権者の中に町金融業者が10社もあったため、通常のセオリーどおり受任通知を出してのんびりとやっていては、自宅を占拠されるなどどんな自体を引き起こすかわからない。そこで、すぐさま破産申立をして管財人に資産管理をしてもらうのがベストと判断した次第。
 町金融業者が多いので、申立をしてもすぐに破産宣告が降りるとは限らない。なぜなら破産管財事件では、破産管財人の選任ができなければ破産宣告はされないからだ。そこで、大型倒産事件よろしく、今朝、事前に破産部の裁判官に事情を説明し、来週の月曜日朝一番に申立をするので、管財人候補者を選任しておいて欲しいと依頼。裁判官も、口頭で事情を把握していただいて、手配してくれると。そして未だ申立もしていない段階の今夕、裁判官自ら管財人候補者を確保できたとの連絡を頂戴した。
 このように十分な下準備と要領の良い破産申立書類一式の作成で、今日一日で準備万端整った。

 そして月曜日の朝一番で申立書を提出し、その1時間後、午前10時に破産宣告。一気にラッシュをかけた破産申立であった。おかげで、自宅占拠や町金融業者からの嫌がらせもなし。面白かったのは、破産宣告がおりた月曜日の午後、私の事務所に、債権者の町金融業者の一社から、「そんなに早く破産宣告がおりるわけない。大分前から準備していたんだろう」という趣旨の連絡が入った。
 そうじゃありません。少なくとも破産申立に慣れている弁護士なら、事情如何によっては、一日で申立を行うことくらい余裕なんです。だからこそのプロフェッショナルじゃありませんか?

 こんな具合で、密行的かつ迅速に破産申立をしなければならなかったので、この日記も、破産宣告がおりた翌日に書いているのである。

平成12年4月~5月の日記

平成12年5月29日(金)  東弁業務改革委員会

 東京弁護士会には、弁護士業務を改革してゆくためのアイディアを出す機関として「業務改革委員会(業革委員会)」というところがある。

 以前からこの委員会には陰ながら協力していたのだが、今年は、委員長に私が昨年まで勤務していたボスであったS弁護士が就任したので、委員長直々にお声がかかった。ちょうど、広告本を出したこともあったので、コンピュータや広告絡みで協力して欲しいとのこと。
 今日はその部会の第一回目の会合があったので、久しぶりにS弁護士ともお目にかかり、今後の方策など話し合った。早速、来る7月に開かれる弁護士会の研究会で、弁護士広告とホームページをテーマにして議論してみようと言うことになった。

平成12年5月26日(金)  またしても破産管財事件受任

 ついこの間、八王子支部の破産管財事件を受任したと思ったら、今日は、東京地裁から連絡があって、またしてもある会社の破産管財人を依頼された。

 破産管財用のソフトを導入して事務局の体制も万端整い、ちょうど手持ちの破産管財事件が少なくなってきたところだったので、まだまだ余裕はあるのだが、それでも今月は管財ラッシュである。
 一般に弁護士が破産手続に関わるのは、申立手続と破産管財手続であるが、どっちが楽かというと、大抵は申立手続の方が楽だ。何故かというと、申立手続は、書類を整えて裁判所に申し立てればそれで終わりになるから。一方、破産管財手続は、その先を、破産法などの法律に則って厳格に進めてゆかなくてはならない。
 ただ、破産管財経験があると、申立手続も管財人がやりやすくなるように下ごしらえをすることができるから、破産申立は、両方に関与したことのある弁護士に依頼するのが関係者全員にとって有り難いことになる。

平成12年5月25日(木)  徹夜

 昨日、川崎の裁判から5時に戻ってきて、民事訴訟の準備書面を書き始めた。

 最終準備書面であるため気合いが入って、書き始めたらとまらない。とまらないというか、書くことがありすぎて止まらない。気が付いたら夜10時になっていて、「お、メシ喰うの忘れてた」と気づいて、近所のフレッシュネスバーガーからテイクアウトしてきて再び書類を書き始める。もうこの時間になると、事務職員もいないが、電話もかかってこないから、集中できる。
 バーガーをほおばりながら、書面を書いては考え、書いては考えしているうちに、「お、もう夜中の2時だ」と気づいて、近所のコンビニに行ってドリンク剤を買って飲む。私のお気に入りはユンケルかリゲインなのだが、コンビニにユンケルは売っていないからリゲインを選ぶ。
 リゲインを飲みながら、再び書面を書いては考え、書いては考え。「お、もう明け方の5時だ」と気づく。既に書面は50頁近くになっている。
 こりゃウチ帰って寝てる時間ないなと予感しつつ、書いては考え、書いては考え。結局、書面が一通り仕上がったのが、今朝の7時。

 都合14時間もひたすら一つの書面作成にあてた。
 徹夜である。楽な仕事じゃない。

平成12年5月24日(水)  判例検索ソフト「判例秘書」新規導入

 先日、EOCという弁護士向けの業者から、新しい判例検索ソフト完成のダイレクトメールが来た。このソフトとは「判例秘書」というもの。そこで早速、今日、EOCの人に来てもらって事務所でデモンストレーションしてもらった。

 DVD-ROMで提供される判例全文検索ソフトで、基本的なツボを押さえている印象。
 それにもまして、従来のソフトと違うのは、「判例タイムズDVD-ROM」が無料で付いてきて(期間限定らしい)、この判例タイムズと連携検索できる点。判例を表示させると、該当の判例タイムズの解説が読めるだけでなく、関連論文まで検索できてしまう。これは大変に魅力的。しかも、この判例タイムズのデータは、ハードディスクに落とし込めるそうで(それでも25GB以上のHD容量が必要とのこと)、DVD-ROMを入れ替える面倒がない。

 5年リースの設定しかないそうだが、リース料も他と比較して遜色なかったため、すぐに契約してしまった。事務局からは、「また、おもちゃ買ってー」と白い目で見られたが、仕事に使うんだからおもちゃじゃないぞ。
 今月末納品だそうだから、また使用レポートを弁護士のための頁にアップロードする予定。

平成12年5月22日(月)  月曜日の憂鬱

 月曜日ってのは、何となく憂鬱である。

 これは学生から社会人まで万人に共通する憂鬱だろうか。憂鬱でないのは床屋さんくらいか(笑)。
 私の場合、だいたい週休一日(日曜日)で稼働しているから、全然休んだ気がしなくて、そういう意味で憂鬱である。ところが、週休二日以上にすれば憂鬱でなくなるかというと、これがまたそうでもない。普段週休一日でやっているものがそれ以上休みすぎると、こんどは、仕事が山積してしまって、これまた憂鬱になる。正月休み明け・連休明け症候群だ。
 結局、なんだか賽の河原の石を積むが如くに憂鬱の谷間で仕事をしつつ、時折、依頼者の笑顔を糧に再び石を積み続けるようなもの。

 う~ん、いかんいかん。発想がネガティブになっている。
 今日は、(各方面で物議を醸すであろう)拙著「弁護士のための広告のススメ」も発刊されたことだし、さて、祝杯でもあげに行こうか。
 ・・・といっても、もう夜の10時だが(笑)。

平成12年5月19日(金)  破産管財人就任

 八王子支部の裁判所から委嘱されて、ある会社の破産管財人に就任した。今日が破産宣告。

 破産管財人は、弁護士登録3~4年目くらいから、ある程度経験のある弁護士の中から裁判所が選任することになっている。今回の管財事件も、私としては初めてのことではない。
 とりあえず裁判所や申立代理人と打ち合わせをして管財方針を決め、明日から早急に動く必要がある。法的倒産処理であるから、迅速かつ実質的回収に相務めなければならないとともに、適正手続も要請される。第一回債権者集会までが勝負的な世界でもあるので、なかなか大変な仕事ではあるが、裁判所から信任された仕事であるからやり甲斐も大きい。
 明日は土曜日で久しぶりにゆっくりしようと思っていたが、急遽、破産会社に赴いて各種調査をすることになった。やれやれ、である。

平成12年5月18日(木)  東弁インターネット法律研究部

 私が所属する東京弁護士会で、新たに「インターネット法律研究部」が発足することになった。今日はその創立総会に出席した。

 部長の国生先生は、大変インターネット法務にご造詣の深い先生で、ご研究が進んでいる模様。部長の主導のもと、淡々と会議は進行し、大きく立ち後れている日本の電子立法に向けて積極的かつ迅速に提言をまとめてゆこうということになった。
 ただ、あまりにも高度なお話が進んでゆくため、学習会的な研究部を期待していた私などにはついてゆけそうにない。で、私は落伍者第一号と決めた。アカデミックな男ではないもので・・・(笑)。

平成12年5月16日(火)  事務職員面接

 事務所の体力も顧みず、新たに事務職員を一名新規採用することになった。

 弁護士会に履歴書を提出された方の中から、私と佐藤秘書とで何人かピックアップして、今日、2名の面談をした。あと数名の面談をして、来週中にも新事務職員を決定する予定。

平成12年5月12日(金)  労働相談担当

 今年度から、東京弁護士会の相談センター(霞ヶ関)で、定期的に労働法律相談も担当することになった。

 今日はその担当日で、2件の相談あり。
 いずれも労働者からの退職・解雇絡みの相談だった。最近はご時世か、この手の問題が多い。しかし、会社側も社員の無知に乗じてよくやるわなぁというのが今日の感想。

 夜は、所属する派閥「春秋会」の新入会員歓迎会を銀座で執り行う。
 私もかつて歓迎会で紹介された身だったわけだが、きょうは執行部として裏方を務める。1次会で私は失礼して、再び事務所に戻る。で、明日も早いというのに、もう午前3時になってしまった。誰もいない静かな事務所というのも、落ち着けて好きだ。

平成12年5月11日(木)  保釈成功!

 司法修習生にさんざんな取調をされて気の毒な被疑者の話をしたが、その被疑者(起訴されて今は被告人となった)の保釈が今日認められた。

 朝一番に裁判官と面接をして、保釈請求書に添付した以外の追加資料を持参して裁判官を説得。担当裁判官は若い方だったが、大変真摯に対応していただいて、被告人の状況を親身になって考えていただいた。検察官は保釈不相当の意見を付していたはずだが、面接中に即、保釈決定。やれやれ。保釈保証金は相場の最低額に近い150万円。
 同行した被告人の妻も喜んでくれて、その日の午後一番に本人も保釈された模様。夜、本人から連絡があって感謝される。

 弁護士としてはあたりまえのことをやって結果を出しただけのことだが、本人に感謝されて私自身も大変喜ばしいところ。

平成12年5月8日(月)  スケジュールおばけ

 当事務所は連休中暦どおりだったが、それでも結局ちゃんと休めたのは3日からの後半だけ。前半は、静かな事務所でだらだらと仕事をしていた。

 しかし、後半だけ休んだといっても1週間近く仕事を離れていると、連休明けの仕事が辛い。あれもやらなきゃ、これもやらなきゃという思いだけが空回りして、今朝は明け方ころに何度も目が覚めた。スケジュールやTo Doに追われる夢を見て、何度も飛び起きる。
 朝、事務所に出て、事務職員に「いやー、昨日はスケジュールおばけにうなされて・・・」と言ったら、笑われた。そりゃそうだよな。言わなきゃ良かった(笑)。

平成12年5月1日(月)  某弁護士と大騒ぎ

 連休の谷間である。

 勤務弁護士時代は、連休は2週間くらいまとめて一気に休んでいたが、自分が事務所を経営するとなると、そんなに休んでいられない。休もうと思えば休めるのかも知れないが、気分的に、そんなに事務所を閉める気になれない。
 今日も、相変わらず依頼者との打ち合わせや電話に追われた。
 そんな最後の打ち合わせに、最近よく一緒に仕事をするI弁護士を呼んだ。ある著作権侵害事件で、相手方の権利侵害の態様のあまりのひどさに、関係者一同大いに呆れている事件の打ち合わせだ。
 打ち合わせ後、例によって、四谷界隈の小料理屋でしこたま呑んで、カラオケボックスに行く。お互い呑んで歌うときは一気に軟派になって憂さを晴らす性分か、下らない話に大笑いしつつ大騒ぎして、殆ど明け方近くに解散。いやはや、連休の谷間だからこそ、月曜日からこんなこともできる。

平成12年4月28日(金)  離婚調停成立

 最近、離婚事件を受任することが多い。

 離婚事件というのは、弁護士にとってはさしずめ盲腸の手術のようなもので、ありがちな事件なのだが、しかし内容は切実を極めることが多く、簡単には解決しない。泥仕合になるのだ。
 しかし、今日、一件離婚調停が成立した。当事者同士では長らく別居してもめていた案件だったのだが、夫側から私が依頼を受けて、それとほぼ同時に妻側にも弁護士が付いた。両方に弁護士が付くというのは、実は紛争の早期解決にしすることが多い。無駄な話を繰り返すことなく、現実的な解決策を双方模索できるようになるからだ。
 幸い、相手方の弁護士は私と面識があり、賢明な先生であったため、双方当事者の互譲のもと、調停を2回ほど重ねただけで解決した。離婚事案としては、かなり早く終わった案件である。
 しかし、終わってみても、めでたしめでたしという感激が溢れるわけでもなく、何となく空虚な気分になるのも離婚事件である。代理人からしてそうなのだから、当事者はなおさらのことだろう。

平成12年4月26日(水)  企業研修

 定期的に社員研修を依頼されている某大企業の社員研修。今月は2回目だ。

 今回は、新入社員研修と言うことで、先月まで学生をやっていた諸君が対象。営業の法律的極意のような話をして、果たして理解してくれるだろうかとも思ったが、講義内容を相当に変えて、どちらかというと生活法律基礎知識的な講義にしてみた。
 居眠りをする社員も少なく、9時から5時までびっちりのスケジュールを、皆さん真剣によくこなしてくれたと思う。
 しかし、同じ会社の管理職、10年社員、新入社員と研修を受け持ってみて、それぞれに特徴的で、比べられる私としては面白い限り。やはり管理職研修が一番受講生の熱がこもっている。当たり前といえば当たり前だが、やはり管理職はさすがと思う。

 大企業の社員といっても大変な時代。だから、みんながんばれ!

平成12年4月22日(土)  またしてもモバイルPC購入

 モバイルの虫は全く収まりそうになく、今日も、あたらしいおもちゃを買ってきた。
 ソニーの「VAIO PCG-C1XF」という新製品だ。B5を半分にしたようなサイズの独特なやつ。

 いままで外出先で使うモバイル機は、WindowsCEマシンのシャープ「テリオス」で、これは軽量、バッテリーの持ちがいい、瞬間起動、広くて鮮明なTFT画面、と大変に評価していた。
 しかし、やはり持ち歩きできるWindows98マシンも再び欲しくなったなぁと思って物色していたところ、新宿のヨドバシカメラでこのソニーの機械を改めてよく検討してみて、俄然欲しくなった。そして衝動買い。

 これが思いの外、使い勝手がいい。
 テリオスと比べると、画面の狭さと電池の持ちの悪さが難点だが、やはり事務所で使っているのと同じWindowsがサクサクと起動するのはいい。サスペンドからの復帰も思ったより早い。やはりペンティアム2・400MHZだけのことはある。HDも12Gあるし、メモリーも128MBに増設した。画面の見にくさだけを除けば、デスクトップ機と遜色ない。
 しかも、これまでに使っていた周辺機器が全部使えるとあって、オプションパーツの無駄な出費がない(実は、バイオはこれで3台目である)。
 バイオのデザインは個人的にはそれほど好きではないのだが(なんだかロボットチックなところが今ひとつ暖かみにかけて・・・)、さすがソニー、ここまでバイオを育成してくると、一世代前のバイオを使っていたものからすれば、かゆいところにどんどん手が届くようなバージョンアップは目を見張るものがある。例えば、USB接続になったFDとか、大容量バッテリーとか、動画メールも送れるキャプチャーソフトとか、トラックパッドではなくスティック型のポインティングデバイス(これはIBMのThinkPadを使っていたころからのファンで、モバイルのポインティングデバイスとしてはベストと思っている)とか。
 早速、テリオスで使っていたPHSモバイルカードを繋げてみたところ、難なく認識。DoCoMoのカードもOK。USB接続のイーサネットアダプタで事務所のNTサーバーにも問題なく接続。すべてのソフト・ハードのインストールを問題なく終えて、「最強に強まった俺のモバイル環境」となった(スタパ斎藤氏のパクリで失礼。)。

 しかし標準バッテリーだと連続使用30分くらいしか持たないのはなんとかならないかなぁ。
 モバイルの今後の焦点は、バッテリーにある。

平成12年4月21日(金)  苦笑

 初めての経験だが、依頼者と喧嘩した。
 この日記を読まれる同業諸兄のご意見はいかがなものだろうかと思い、やや詳しく事の顛末を記す。

 依頼者といっても、既にほぼ終了した事件の依頼者。強制執行手続きが残っているだけの段階だった。
 この依頼者、5年以上前にも依頼されたことがあって、緊急案件だというので、他の予定を全部やりくりして相当な結果を出したことがあった。その後も、商工ローン絡みの依頼があって、これも相当な結果を出した。今回は3度目の依頼で、やはり商工ローン絡みの依頼を、訴訟にして、500万円近くの債務をチャラにしただけでなく、商工ローンから100万円の和解金を獲得したという会心の結果を出したもの。
 ところが、この商工ローンが、100万円の和解金を任意に払ってこなかったので、強制執行しようと言うことになった。そこで私の方から、もう半年近く前に、訴訟委任状と執行予納金(5万円程度)を送ってくれればすぐ申し立てすると文書で送ってあった。そして準備万端整えていた。ところがこの依頼者からは、なしのつぶて。

 実は、この依頼者は、商工ローンからお金を借りるくらいだから、以前から経営が苦しかった。このためか、5年前の依頼の時も、前々回の依頼の時も、今回の依頼の時も、私に対しては着手金の一部を払っただけで、それ以外の成功報酬は一切払ってくれなかったし、私も彼の窮状を知っているから敢えて請求してこなかった。でも、払えないなら払えないというくらい言ってくれればいいのにとも思っていたのだが、それもまた仕方がないと思っていた。おそらく、結果を出した弁護士に報酬を払えないと言うのは、言いにくいことだろうから、一方すらしづらかったのだろうと善意に解釈していた。

 今回、この強制執行のための委任状や予納金を送っても、相変わらず何も言ってこないので、たぶん予納金が工面できないのだろうと放っておいた。
 もとより、強制執行は私の受任の範囲ではないから、事件を進める義務もない。しかし進めなければお金は入ってこないから、先の訴訟で私と一緒にこの依頼者の代理人をつとめていた私の友人の弁護士に、この強制執行を任せることにして、手紙を出してもらった。
 そうしたところ、今日、なぜ督促してくれないのか、自分から連絡がなければ弁護士の方から予納金はまだできないのかと毎月でも督促するのが常識ではないかとクレームの電話があった。とにかく私が電話しないのが悪いの一点張り。要するに私としては何がなんだか訳が分からないクレーム。
 それでは私が手紙を出して半年近くも何の応答もしなかったあなたの対応こそ非常識なんではないですかと問うと、そんなことはない、私が応答しないなら、弁護士が電話するのが常識だ、あなたはおかしい、と悪口雑言。まさに豹変する依頼者だ。
 聞いているうちに、これまで私に事件の依頼をする際の態度や、私自身、彼の窮状をおもんばかって報酬請求を敢えてしてこなかったことが思い出されて、私も次第にキレてくる。

 というわけで、私としては大変に遺憾なことではあるが、初めての経験として、この依頼者に対して、過去の分を含めて全ての未払報酬を法的に請求することにした。
 かの友人の弁護士や、この依頼者を紹介してくれた友人の会計士に、一応、この件を報告して意見を求めたところ、やはり私が怒るのも無理もないと言ってくれた。

 弁護士としてはやりたくないことだが、あまりの非常識さと全事件を成功させた私に対する感謝の念がなかったことを思い知らされたため、粛々と手続を進めるつもりだ。
 私自身弁護士だから、訴訟手続・強制執行手続と進めても、何の苦労もないし、勝訴するはずだ(私の事件処理に非がないことや報酬契約書等の証拠はすべて揃っている。紺屋の白袴であってはならないので(笑))。
 しかしその結果、かつては信頼関係で結ばれていた依頼者に大きな打撃を与えるかもしれないことを考えると(未だ窮状にあるかもしれない会社に対して強制執行すればどうなるかは、誰でも予想がつくことだろう)、この期に及んでも、なお気が重いところではある。
 気が重いので、かの友人の弁護士や、この依頼者を紹介した公認会計士に相談してみたところ、彼を擁護する意見は出なかった。かえって励まされて、意を決した次第。
 取り敢えず、先方に内容証明郵便を送付した。

 弁護士というものは、報酬を喰う生き物ではなく、感謝を与えられて喜ぶ者達なのだが。
 こまったものである。

平成12年4月19日(水)  このホームページの影響

 このホームページを見て私を知ったというある雑誌の取材を受けた。

 取材内容は、中小企業経営者向けの債権管理的なものであったが、私の得意とするところでもあるので、これに応じてお話をした。
 今年になって、ホームページを大きく変えてから、このような取材要請などが定期的に来るようになった。市民に対する適切な情報流通という観点からすれば、いろいろとご協力したいところだ。しかし、私以外にももっと多くの弁護士がホームページを開くなどして、適切な情報流通に相務めていただければ、市民からももっとアクセスしやすくなるのにとも思っているところ。

平成12年4月18日(火)  佐藤秘書の雑記帳

 このホームページで、私の所の事務職員秘書佐藤嬢(私は、共同経営者として意識しているつもり)の「事務局雑記」が盛り上がっている。

 さる名の知れた企業に永年勤務していて、その時代に弁護士会の関係で知り合ったのだが、たまたま私が独立してこの事務所を開業する際に誘ってみたところ、ちょうど転職の時期にあって、事務職員として来ていただいた。
 私の持論は、「法律事務所組織の企業化」。法律事務所が企業(=営利団体)になってはならないものの、組織としては企業を見習うべきだ。つまり、内部分業化・適材適所だ。弁護士が全部を抱え込むようであっては、これからの市民サービスはおぼつかない。
 だから、学校ポッと出の社会人一年生を中核事務職員として採用しようとは思わなかったし、腰掛けのアルバイトも要らない。そういう観点から、佐藤嬢は、社会人経験が十分あって積極性も見受けられ、適材と踏んだわけだ。これが大正解。

 「駆け出し弱小事務所で固定経費もかけられないので、一人で二人分働いてもらうから。」とか、「僕は懇切丁寧に事務職員研修できないから、自分で積極的にノウハウを会得して。」とか、かなり「放り出した」状態で勤務を開始して頂いたにもかかわらず、既にベテラン事務職員の域に達しつつある。事務所の会計業務全般、一般事務職員の取り扱うお遣い事務、債務整理の対応、破産申立、所内コンピュータ管理、記録管理、スケジュール管理、電話応対、はたまた所内整理整頓から活け花の飾り付けまで、3人分は働いていただいている。
 その苦労は私には計り知れない部分もあるが、一端が「事務局雑記」で垣間見れる。私も、彼女が、事務局雑記をアップロードすると、必ずチェックして、自省するようにしている。市民の皆さんも、同業の諸先生方も、是非お読みいただきたい。

・・・が、私の場合、自省しても改良されないので、彼女の悩みも大きくなるばかりではないかと、辞められないようにハラハラしていることもまた事実か(笑)。
 ちなみに、イギリスの法律事務所では、パラリーガル(弁護士補助職)が、法律事務所の共同経営者(パートナー)に参画することがあるそうで、私自身、事務職員の能力に応じて、それなりの待遇を与えることは必須と思っている。安く使い倒すというのは間違い。良いものは高く、悪いものはハネるという方針。厳しいかもしれないが、そうやって器を整備しなければ、市民サービスに相務めることは不可能。

 「法律事務所には、能力のある事務職員を必ず一人は採用する。」
 経験に基づいて、鉄則と信ずるところである。

平成12年4月15日(土)  誕生日

 今日は、私の36回目の誕生日。

 誕生パーティをするわけでもなく、事務所で仕事をしている。20歳を過ぎるころから、誕生日といってもあまり感慨もなく、特別なことをするわけでもなく、豪華なプレゼントをもらうわけでもなく、淡々と歳を越している感じである。時々、自分の歳が、プラスマイナス1歳の範囲でわからなくなることもある。あれ?俺って、34だっけ、35だっけ。36?
 でも2で割ると18だな。18のころは、ちょうど高校3年生。西暦2000年になったら俺は36か、いったい何をやっているんだろうと夢想していた年頃だ。そんな未来ははるか先のことだと、当時は思っていて、なんとなく弁護士にでもなっているといいなぁと漠然と思い始めたころだったが、実際その歳を迎えてみると、特に感慨があるわけでもない。
 さて、36を二倍すると、72歳。いったい、そのとき俺は何をやっているんだろう。

 ・・・ん? そもそもそれまで生きているのかな?(笑)

平成12年4月14日(金)  外回り(営業?)

 朝、新件の刑事事件が一件入った。渋谷警察署に留置されているというので、午後接見に行くことにした。たまたま渋谷近辺に3件ほど顧問会社があるので、そのついでに、挨拶回りすることにした。挨拶回りといっても、営業マンではないので、それなりに打ち合わせるべきことがあってのことだが、いつも事務所に来ていただいているので、たまには私から出向いていくのも必要だろうと思ってのことだ。

平成12年4月12日(水)  著作権侵害

 さる著名な人物の関係者から、著作権侵害の相談を受けて同期の親しい弁護士と二人で受任した。

 相手は名の知れた企業。あまりにもお粗末な侵害形態に、日本人は、無形の財産に対する権利意識が乏しいことを改めて実感する。
 さて、これから準備万端整えて、権利の実現に向けて闘うことにしよう。

平成12年4月10日(月)  ふたたび出版に向けて

 昨年末、「弁護士のためのパソコン導入大作戦」(トール刊)という本を共著で著したが、今度、このトールから、「弁護士のための広告のススメ」という本が出る。再びその著者の一人として、急遽原稿を書き上げた。

 もともとトールの鈴木社長が、この10月の弁護士広告解禁に向けて広告のノウハウを伝授すべく企画されていた本なのだが、鈴木社長からの依頼に乗じて、出しゃばりの私が、「私も原稿を書きましょう」ということで、企画を乗っ取ってしまったような感もある(笑)。
 大企業のように潤沢な資金のない法律事務所にとって、有効な広告は、テレビCMでも新聞広告でもなく、ホームページにあるという論調で一気に書き上げた。ホームページを使って広告する場合の、弁護士独特の問題点や実務などにも言及して、短いながらも、それなりに伝わるものがあるのではないかと思っている。

 私の言いたいことのキモは、「弁護士広告といっても、営利目的のみで行ってはならない。あくまでも弁護士が市民に対するリーガルサービスを充実させるための情報流通の場と捉えてゆくべきだというもの」。依頼者獲得に汲々と腐心する弁護士など、世間は必要としていない。

 5月刊行予定。

平成12年4月7日(金)  外部研修講師

 ある大手電機メーカーのネットワーク関連会社の営業社員向け社内研修講師として赴いた。

 「法律の基礎」と題して、契約のイロハから与信管理・債権回収のノウハウまで、二日間にわたって話をした。営業社員とはいえ、これまで技術畑で仕事をしていたのが、これから営業も行うという方達が対象なので、ホントウにごく初歩的なところからお話しする。
 契約は、契約書を調印して成立するのではなくて、契約書はあくまでも証拠にすぎず、契約の法的効果は口頭合意で成立するということとか、売掛金を焦げ付かせないためには、相手の会社の状況把握からはじまるとか、手を変え品を変え説明。
 この手の研修は、新しい知識を詰め込みすぎても逆効果。新しい知識はほどほどに、私の経験や雑談など大分織り込みながらの講義で、居眠りをする方がいらっしゃらなかったので、研修の実はあがったと得心している。

 この研修は、定期的に、一般職向け管理職向けと研修があって、既に今月末、8月、9月と講師依頼が入っている。

平成12年2月~3月の日記

平成12年3月31日(水)

 このところ離婚問題、消費者問題などの相談・受任が多い。

 離婚問題は、弁護士業務のイロハのうちだからたまたま多いだけだと思うが、消費者問題は、次々新手の問題が生じている。サラ金・商工ローン問題は、最近でこそ一般化してきたが、マルチ商法や不動産ローン問題など、これまであまり多くの弁護士が取り組んできていなかった問題が湧き起こっていて、この手の相談は、相談者が相談者を呼ぶ状況にある。私としても、全部の問題をできるだけ解決したいと思っているものの、弁護士としては今存在している法制度を利用して解決するしか途はない。
 新手の社会問題については、迅速な立法手当が重要であることを思い知らされている。

平成12年3月29日(水)  松山・八幡浜へ

 父親の郷里であり、私の本籍地でもある愛媛県八幡浜市。四国の西側・愛媛県の南西に、九州大分に向けて細長く伸びる半島があるが、その根もとの辺りに位置する漁港が八幡浜市だ。

 今日は、一日、父と共に帰省して、県議のご案内のもと各所に挨拶回りをした。愛媛県知事、八幡浜市長、マスコミ各社を訪問するなど、慌ただしい一日。何の挨拶回りかは伏せるが、弁護士業務を行っている中で経験したいろいろな社会問題を解決するには、司法だけでは限界があることも事実。弁護士経験を生かしつつ思うところに従って、よりよい市民社会を築き上げるためにはどうしたらよいのか、不断に考えさせられるこのごろである。

平成12年3月24日(金)  少額管財事件

 東京地裁では、全国に先駆けて、昨年末より破産管財事件の一部を、簡易迅速に行えるシステムとして「少額管財制度」として運用している。

 これまでは破産事件は、無資産者の「同時廃止事件」と、何らかの資産があるものの「管財事件」との二種類しかなかった。
 ところが、同時廃止事件は裁判所に納める予納金が数万円で済むのに反して、管財事件では、少なくとも50万円以上の裁判所予納金がかかってしまう。そうすると、生命保険や預貯金などが2~30万円あるような資産者の破産申立事件では、管財費用を払う余力もなく、かといって同時廃止事件にもならず、申立の段階で足踏みしてしまうことが多かった。このため、申立代理人が事実上破産管財人的な立場で、資産を配当してしまって無資産にしてから同時廃止事件として申し立てる扱いが多かったのだが、これだと正確な配当ができなかったり、申立まで時間がかかるため申立人の給与などの差押がなされてしまったりして、破産者が苦慮させられることがあった。
 そこで、20万円以上の資産がある場合には、この資産を申立予納金として認めて破産管財事件とする運用が始められた。これを「少額管財事件」という。高額の予納金を準備せずに直ちに破産宣告が受けられることや、ともかくも裁判所の監督の下正式な破産管財人が資産調査をして簡易配当を迅速に行うため、債権者債務者双方にとって有益である。

 東京地裁では、同時廃止事件は即日面接・即日決定方式を採用し、少額管財事件をはじめるなど、昨今の破産申立の増加に対応して、より円滑に破産事件を処理できるように柔軟な運用を日々開発している様子であり、流石といえよう。
 なお、これら即日面接・即日決定方式の同時廃止申立や、少額管財申立は、弁護士を代理人として立てた破産申立に限られることは注意が必要である。要するに、申立代理人による申立前の債権債務調査や資産管理など、弁護士としての申立代理人の働きに対する裁判所の信頼も加味された上での制度なのである。

平成12年3月23日(木)  浅草松屋での法律相談

 浅草に松屋というデパートがある。ここの7階の消費者相談コーナーでは、古くから定期的に(週1回程度か)弁護士による法律相談が行われている。

 弁護士会での法律相談と全く同じ形式・料金(30分5000円)なのだが、ここを訪れる相談者は意外と少ない。弁護士は午後1時から4時まで待機しているのだが、いつも1~2名の相談者が来るか来ないかという状況である。
 霞ヶ関や四谷のセンターは、ひっきりなしに次々依頼者が来るのに、松屋の法律相談は、非常に空いていて、もったいない限りである。待機している弁護士としても、せっかく半日空けているのに、相談室でぼんやりしている時間ばかりで、やはりもったいない。

 今日は、ここの相談担当として赴いたのだが、案の定、相続事件の相談が1件あっただけだった。30分で相談は終わったから、残りの2時間半、雑誌を読んだり、持ち込んだ仕事をしたり、居眠りをしたりして過ごした。いやはや、である。
 十分な広告がなされていないこともあるかもしれないが、東京にはこのような定期的に常設されている相談窓口が他にもあるので(例えば商工会議所の法律相談など)、是非利用してもらいたいものだ。

平成12年3月22日(水)  弁護士のPCギャップ

 私の所属する東京弁護士会の新年度役員が、機関誌「東弁新聞」に掲載されていた。良く知る大先輩などが役員になっておられて、大いなるエールを贈るところである。

 ところで、この自己紹介は、アンケート形式になっていて、その項目の中に「パソコンは使えますか?」という質問があった。
 会長1名、副会長6名、監事2名の回答は、次のようなものであった。
 ・「使えない」「これまで使ったことは皆無」「不器用な私には手に負える相手ではない」
 などと全く使えない派が、4名
 ・「一太郎をどうにか動かせる程度」「ワープロくらいはそこそこできる」
 というワープロかろうじて派が4名
 ・「使える」
 と答えた方が、なんと1名限り。

 東京の弁護士会の役員は、年齢が概ね40代後半から50代という構成だから、世間のお父さんと同じ程度のレベルなのかも知れない。
 しかし、弁護士は、世間のお父さんの多くが勤める会社組織よりも、弁護士個々人が前線に立って(つまりパソコンなどの道具を使って)仕事をする機会が多く、個人商店よりもよほどパソコンに対する親和性が高い業界だ。
 われわれ30代の若手弁護士は、かなりPCに対して親和性を持っているように思うが、役員ほどになる弁護士の世代ともなるとこのような状況であり、弁護士業会内部でも、PCの利用に対するギャップが開きつつあるような印象だ。

 もちろん、PCを使えない弁護士ではいけないというつもりは毛頭なく、役員になるような先生方は、弁護士としての基本的能力において尊敬に値する方々ばかりなのだが、これでPCも使いこなすような努力をされれば、凄いことになるはずなのになぁと思った次第。

 とはいえ、われわれ新進の弁護士の「売り」の一つがPCということもあり、年輩の諸先生方にPCをバリバリ使われてしまっては、こちらの出る幕がないわけで、「東弁新聞」での諸先生方の回答を読んで、「やっぱり」と思うと同時に、ホッと安堵したのも事実(笑)。

平成12年3月17日(金)  巨頭会談?

 ご自身のHPでメールによる有料法律相談を1件1500円で実施され、日経新聞でも話題となった牧野二郎弁護士と最近懇意になった。

 今年10月には、弁護士広告も解禁になりそうな気配濃厚で、今後のネットワーク上でのリーガルサービスのあり方についてどうすべきかという意見交換会を、この牧野弁護士、秋山弁護士、清見弁護士、そして私と、それぞれネットワークでは一家言持っている弁護士らが集まって、今日、弁護士会館で「4巨頭会談」と称して(笑)2時間ほど議論した。

 ウエブを有効利用している弁護士は、極めて乏しいが、今後のリーガルサービスのメディアとしては大変重要だという点では全員の意見が一致し、いろいろなアイディアが出された。
 パソコンそのものがしっかり根付いているとはいえない弁護士業界で、ウエブを有効利用したリーガルサービスが果たしてどこまでできるのか、大変に心許ない思いもあり、われわれ少数の弁護士が孤軍奮闘するしかない状況にある。
 私の無料法律相談にせよ、牧野弁護士の有料相談にせよ、これによる収益は全く期待できないわけで、ボランティアの部分が多くを占める。しかし市民のニーズは高い。弁護士全部が同様のスタンスでウエブを利用すればともかく、現状では、人員的な足かせがどうしてもかかってくるのだ。
 そうはいっても、われわれだけでも何かやっていかなければ、何も改善はされない。とりあえず、メール相談の将来を模索してみようと言うことで、これは牧野弁護士主導のもと、今後、一つのビジョンがうち立てられるかも知れない。その際には、このHPにも影響を与えると思うので、乞うご期待である。

 ところで、風邪だと思っていた私の体調は相変わらずで、花粉症じゃないかという意見が多く、そんな気になってきた今日この頃。

平成12年3月14日(火)  風邪で休養

 今年は風邪をひかないなぁと思っていたら、日曜日あたりから喉が痛かったのが悪化して、喉がガラガラになってしまった。

 寝込んでダウンするほどではなかったのだが、声も余りでないし、体もだるいしということで、今日は、自宅で休養することにした。
 裁判の期日は入っていなくて、来客の予定が何件かあっただけなので、急遽日程を変更してもらって、自宅から一歩も外へ出ずにごろごろと横になっていた。
 でも一日休んでもあんまり休んだ気にならない。
 ここは一発、半年くらいカリブ海に浮かべたヨットの上でのんびり過ごそうかな・・・なんて考えても、弁護士をやっている以上、時間的にも金銭的にも絶対実現しそうにない(笑)。

平成12年3月10日(金)  法律相談センター

 東京には、弁護士会が公設している相談センターがいくつかある。一般の法律相談を承るところが霞ヶ関と八王子に、クレサラ(債務整理・破産)を承るところが四谷と神田に、また法律扶助協会と言って経済的に困窮している人のための法律援助事業の一環として新宿に、それぞれ相談センターがあり、わたしはいずれのセンターでも相談員をつとめている。

 この相談担当は月に1~2回回ってくる具合だが、今日は、霞ヶ関の弁護士会館での一般相談担当が午前中だった。

 1件30分の相談で、3件の相談を受けたが、不正競争防止法、離婚、債務支払と、よくあるパターンの相談だった。
 相談室は3畳程度の個室が10数部屋あって、病院の待合いのような待機スペースをぐるっと取り囲んでいる。相談者は簡単な相談カードを記入して受付後、この待合いのソファに座って待っている。受付カウンターで名前を呼ばれたら、指定された部屋に行って弁護士と面談するという具合だ。

 この相談センターで受ける相談は、このHPの<掲示板>で相談されるようなものから、会社の倒産や大きな訴訟事件、社会問題に発展しうるものなど、多岐にわたる。ただ、弁護士が受任するまでもなく、一応の回答をすれば安心してお帰りになるといった類の相談も多い。逆に、なぜもっと早く相談に来なかったのかと諭すものもあるが、それでも全くの手遅れというケースは多くない。市民が、専門家に相談に行くことの重要性を少しずつ理解してきたからであろうか。

 法律相談センターに行って待合室で待つ人々の不安げな顔、そして、相談を終えて相談室から出てくる人の安堵した顔、この両方を見るにつけ、われわれの仕事が医者と同じようなものだということを印象づけられる。
 早期発見、早期治療。鉄則である。

平成12年3月8日(水)  「派閥」

 東京弁護士会には、「派閥」というものがある。

 政党の派閥のイメージがあってあまり響きの良い言葉ではないが、通称されている。
 「会派」とも呼ぶ。この弁護士会の派閥とは、弁護士会内の政策集団で、実際に活動するかしないかはともかくとして、過半数以上の弁護士がどこかの派閥に所属している。
 ときおり新聞などでも弁護士会の政策や選挙の報道で、この派閥の意見などが紹介されることがあるから耳にしたことがあるかもしれないが、東京弁護士会には、「法友会」、「親和会」など、会員数1000名を超える大派閥がある。これらの大派閥は、一種の派閥連合のようなもので、その中に、さらに細かく10くらいの派閥(部会)が分かれていて、私は、「法友会」の中の「春秋会」(法友8部)という派閥に属している。

 派閥が何をするかというと、弁護士会に対して政策を提言するための議論が中心だ。もちろん自分たちの是とする政策を提言したいわけだから、弁護士会の会長などの役員人事も焦点となる。
 このため、派閥に興味のない弁護士からは、単なる集票組織と見られやすいが、われわれ弁護士は、政治家と違って、別に弁護士会の役員人事に切実な利害関係をもっているわけではなく(弁護士は弁護士会活動に積極的に関わらなくても、別に仕事上困ることはない)、純粋に、社会正義や社会問題を弁護士会としてよりよく対処させたいがために、政策や人事に興味を持つわけだ(弁護士会の役員などは全部ボランティアだから、弁護士業務の増収には直接繋がらない。)。

 派閥に属しているからといって、上から金が降ってくるわけでも、事件が涌いてくるわけでもない。経済的メリットは何も無い。むしろ時間の無駄という意見を持つ人もいるくらい(こういう人は、派閥に所属しないか、所属していても全く顔を出さない。)。
 しかし、私の目から見ると、この派閥は、建前上は政策集団であるものの、実態は「仲良しグループ」的な緩やかな繋がりを持ったクラブ的・サークル的集まりという感じで、決して殺伐としたものではない。いろいろな派閥があっても、多くはそれほど突出した意見を持って対立しているわけではなく、だいたいが似たり寄ったりの見解を共有しているものだ。派閥間同志の交流もあり、派閥が違うからといって険悪になることも一切ない。

 結局、弁護士会の派閥とは、政策集団であることを建前として、弁護士同士の親睦を深めたり、弁護士業務に関する情報交換や研鑽をしたりするグループといった方が実態にかなっている。だから、業務研究会だとか、旅行総会だとか、ゴルフコンペだとか、ボーリング大会だとか、こういった行事が盛りだくさんで用意されている。もちろん、派閥に属していても、こういった行事に参加するかどうかは、各弁護士の自由だ。興味のある人だけが楽しく騒いでいるというだけの話。
 一般社会で派閥というと、政治でも会社でも、どうしても仕事と切り離せないどろどろしたものを思い浮かべてしまうが、弁護士会の派閥は個人の仕事とは全く無関係だから、純な議論や交流ができて、さながら大学のサークル的な、利害関係のない対等なつきあいのできる場として、私は、好感を持っている。
 ちなみに、弁護士業界には、企業や役所にはありがちな「学閥」というものもないので、本当にリベラルな雰囲気で、自由に集合しているのが弁護士会の派閥だ。

 この派閥を通じて、私はたくさんの友人や先輩・後輩の弁護士と知り合い、有為な情報を得てきた。とかく弁護士は、一匹狼になりやすいので、こういう弁護士同士が常日頃から交流できる場というのは、弁護士としての平衡感覚を養う上で貴重な場だと思われるのだ。

 そして今年私は、私が所属する派閥である法友会の「春秋会」執行部(世話役)を、つとめることになった。
 今日は、その執行部会が今朝、帝国ホテルで皆で朝食をとりながら和気藹々とすすめられた。無償奉仕だから大変な役回りではあるが、今年も多くの弁護士の知人が新たにできることだろう。

平成12年3月7日(火)  相手方代理人が知り合いの弁護士の場合

 東京は弁護士が何千人もいるので、自分の知り合いが相手方の弁護士になるということはそう多くはない。それでも、たまに面識のある弁護士が偶然相手方の代理人になることがある。こういう場合、われわれ弁護士はどうやって話し合いをするのか。地方に行くと、殆どが面識ある弁護士同士ですらある。

 基本的には、面識のない弁護士を相手とする場合と、交渉内容や権利主張の方法は特に変わりがない。面識があるからといって馴れ合いになることはない。
 ただ、面識があれば、訴訟などの法的手続で無用の混乱や空転が起こりにくいことは確かだ。訴訟前であれば、話し合いで終わる可能性も高い。
 依頼者にしてみれば、なにか馴れ合いで事件をシャンシャンと手打ちにしてしまうのではないかという疑念を抱かれる方がいるかもしれないが、そういうことはない。逆に面識があるからこそ、シビアな対決になることすらあるのだ。ただ、代理人同士のお互いの無用な腹のさぐり合いがないから、シビアであっても的を射た要領の良い事件解決に向けての交渉ができ、むしろ依頼者にとってはよいことだと思っている。

 現に、現在進行中の私の手持ち事件のうち2件が、相手方弁護士と知り合いだが、非常にシビアな話し合いを続けている。
 一度、ある刑事事件で、弁護人は私、裁判官と検察官が大学の親しい先輩という、法曹三者全員が知人同士という裁判になったことがあるが、その場合も、法廷では全くなれ合うことなく、順当な結論で終結した。後で、事件について先輩たちと話ができたことがむしろ大いなる収穫となったくらいだ(普通、事件後、話をしたりすることはない。)。
 われわれ法曹は、狭い業界であるだけに、知人とやり合ったり、知人が裁判官だったりということはあることだが、そうであっても偏頗な裁判になることはなく、プライベートとパブリックは違うという意識は普通以上に持っているものだと、一般市民の方には強く説明しておきたい。それがプロフェッショナルというものだ。

 なお、相手方当事者本人が知り合いという場合は、これはそもそも事件を受任しないので、代理人とは別次元の問題だ。

平成12年3月2日(木)  矛盾する仕事

 弁護士は、およそ全ての法律事務を行うことができる。そうすると、自分の業務の中で矛盾した依頼にブチ当たることがどの弁護士にも必ずある。

 例えば、債権回収と債務整理。
 私は、サラ金や不動産ローンの破産や債務整理を債務者の代理人として行っているが、他方で、銀行やサービサー会社(公認の債権回収代行会社)の代理人として不動産ローンの回収を行うこともある(サラ金の債権回収などは決してしないが。)。
 また、建築紛争。
 私は、大手ハウスメーカーの代理人として建築紛争に多く関与してきたが、他方で、個人住宅の瑕疵などについて施工業者の責任を追求したこともある。
 さらに、労使問題。
 私は、会社側の顧問弁護士として、従業員とやりあったことがあるが、他方で、労働者の代理人として会社の不当労働行為を追求したことがある。

 はたまた、離婚問題。
 私は、夫側妻側いずれの代理人もつとめるし、不倫した者、された者、いずれの代理人をつとめたこともある。
 いずれももちろん、同じ当事者間での事件ではないが(これはあたりまえ。関係者の間で双方代理をすることは違法だ。)、よくよく考えてみれば矛盾した仕事だ。一見すれば、何にでも首を突っ込むとそしられるかもしれない。

 しかし、両方の立場を知っていると、それぞれの弱み・強みもよく判っているから、一方だけの立場しか知らないよりも、事件解決に向けて合理的・迅速円満な解決策を導き出しやすいのだ。
 会社側の代理人にしかならないとか、債権回収しかしないとか、そういう弁護士も中にはいると思うが、そうやって一方だけの代理人ばっかりやっていて、果たして事件の機微がわかる弁護士になれるだろうか。
 われわれ弁護士の仕事は、「人と人」の争いごとの解決なのだから、両方の立場を感覚的にわかっていてこそ、はじめて事件解決に向けてお手伝いできると思うのだ。

 もちろん、依頼者の代理人であることに違いないから、依頼者の利益最優先であることは間違いない。
 しかし、その中で、やはり相手の考え方に耳を傾けつつ、ある程度第三者的立場をもって、迅速解決に向けて仕事をしてゆくというのは、弁護士のスタンスとして間違っていないと思っている。弁護士は、代理人ではあるが、依頼者の「使いっ走り」ではない。依頼者に対しても、相手に対して譲るべきところや、早期円満解決のために引くべきところがあれば、これも示唆する役割を担っていると思うのだ。悪しき依頼者であるとわかれば、辞任するくらいの心構えもなくてはならない。

 だから、矛盾する仕事をして経験を積むことは、別におかしいことだとは思っていない。

平成12年2月28日(月)  夜が薫る季節

 午前中、東京地裁の裁判が一件あっただけで、他には来客の予定もなく、電話も余りかかってこない珍しく穏やかな一日。

 夕方ちょっと表に出たら、陽気も穏やかで、そろそろ春の匂いがしてくるのも間近か。私は、芽吹く季節の夜、穏やかな空気が薫ってくる時期がとても好きだ。例年3月中旬から下旬にかけて香り立ってくるのだが。今年はいつごろになるのか。

平成12年2月25日(金)  残業しないデー

 今日は珍しく一日事務所で執務している。それほど電話もファックスも来ない。落ち着いて仕事ができそうなものだが、落ち着きすぎて、HPメンテなどしてしまって、結局、本業の方はあまり進まない。どうも、昔からこういう性格なのか、ばたばた忙しい方が仕事がはかどるようだ。
 とはいえ、山積された雑務を一つずつこなしていっている。

 ところで、今日は、うちの事務所で「残業しないデー」を決めた。
 私の個人的な感覚として、仕事は結果が出ればいいのであって、時間をかければいいというものではないと思っている。だから、だらだら仕事をして残業するくらいだったら、時間を決めて、絶対にそれまでに仕上げるという風にした方が能率が上がる。
 だから、事務職員の皆さんには、弁護士が遅くまで仕事をしていても、自分の仕事が終わったら、どうぞ遠慮なくさっさと帰ってくださいと常日頃から言っているのだが、それでも、結構みな遅くまで仕事をしているので、週一日は、残業しないで定時で帰る日を設けようということになった。
 とはいえ、うちの事務所は、なんだかみんなやけに勤勉で、私が「早く帰ろう、帰ろう」としきりに促しても、仕事をしてくれている。
 上司が残っているから自分も残る、みたいな悪しき連帯意識というか気遣いのようなものが日本の組織にはあるようだが、こういうのは私は嫌いだ。結果さえ出せればいいわけで、だらだら遅くまで仕事をしているくらいなら、時間を決めてそれまでにダーッと仕上げてしまった方がよほど能率も上がるしいい結果が出ると思っている。
 だからといって、上司が辺りを気にせず黙々と遅くまで仕事をしていれば、先に帰りづらいということも私はよく知っている。だから、自分が遅くまで仕事をしていても、事務職員の皆さんには、定期的に「もう帰ったら」と声をかけることにしているのだ。

平成12年2月22日(火) iBookにWindows2000を入れていたら夜が明けた

 この文章を書いている時間は、深夜3時半。

 私にしてみれば今日は21日なのだが、正確な時間でいえば、22日。要するに、そのまま事務所に残って仕事をしているわけ。
 といっても、急ぎの仕事が大量にあるわけではなく、例によってPCの設定など何となくしているうちに夜が明けそうな感じだ。

 昨日、iBookに新発売の「AirMac」(無線LAN)を繋いだら、それはそれは面白くて、iBookの本領発揮という具合。ケーブルレスで、狭い事務所中どこへ持ち歩いてもサーバーやルータとつながっている。サーバーのファイルにアクセスできるわ、プリントアウトできるわ、メールは送れるわ、ウエブは閲覧できるわ、極めて軽快。
 ただ、他のPCがNTサーバーにログインするときに、どうやらAirMacとバッティングするようで、ログオンの不具合が発見されたのが、昨日の10時ころ。これを解決するべく、あれやこれやいじっているうちに12時を回ってしまって、どうせ自宅は徒歩で数分の距離だし、例によって事務所で酒でも飲みがてら仕事しがてら、久々にPCメンテでもしてみるかと思い立った。

 そして、ネットワークログオンの不具合は未解決ながら、思い立ってiBookにWindows2000をインストールしてみることにした。
 もちろん、iBookはマッキントッシュだから、そのままインストールできるわけではない。私のiBookには、「Virtual PC 3.0」というマックの世界では定番のDOS/Vエミュレータソフトが入っている。これに今までWindows98SEを入れていたのだが、大変に良くできたエミュレータであるため、もしやWindows2000も動くのではないかと思い立ったのだ。
 このエミュレータソフト、設定もインストールも至極簡単。DOSの知識も不要。さすがマックのソフトと言った仕様だ。しかも、素人目にはほぼ完璧なDOS/Vマシンがマックの中にできあがっている風情で、速度もそこそこ(iBookだと、MMX Pentium 200Mhzくらいの体感速度かな)。
 1時ころからインストールし始めて、ようやく先ほどインストールし終わったところ。
 Virtual PCが優れているのか、Windows2000が優れているのかわからないが、インストールに際してのトラブルは皆無。エミュレータによるインストールのため、時間はかかったが、放っておいただけで、自動的にWindows98から2000への移行完了。
 しかし、Windows2000というのは、インストールでのトラブルもないし、つくづく快適なOSですな。

 さて、これからiBookでのWindows2000の使用感を詳しく確かめてみることにするが、安定しているのは純正DOS/V機上での動作と同じ。さらに98よりも心なしか速くなった感じもする。使えそうであれば、iBookのHDを10Gくらいに換装して、正式に導入することにしようかと思っている。

 今朝は8時起きだというのに・・・(ちなみに私は夜遅くまで仕事をする派なので、起床時間は遅くて、10時近くまで寝ている。事務職員は9時過ぎには事務所に来て仕事をしているのだが。)

平成12年2月21日(月)  あっと言う間に一日が暮れ

 年をとってきただけかも知れないが、こと弁護士になって以来、一日が過ぎるのが非常に早い。

 今日も午前中、国選弁護事件を一件受任し(簡易裁判所の窃盗被告事件)、来客を待たせながら銀行だの不動産業者だのと複数件の不動産任意売却交渉を電話やファックスでまとめ、新件の法律相談を受任して内容証明郵便を書き、これからまた離婚相談がある。
 あっと言う間に日が暮れた。

平成12年2月20日(日)  Windows2000 順調

 β版(RC2)で2ヶ月ほど使用してきたWindows2000だったが、先週、正式発売と同時に導入した。

 予めβ版がインストールされていたPCに上書きしたのだが、短時間かつノープロブレムであっと言う間に正式版に移行完了。
 β版も安定していたが、正式版もβ版と全く変わりなく、さすがNTだけある。今後、事務所のOSは逐次これに変えてゆく予定。NT Serverの方もバージョンアップ版を購入しなければ。

 95や98と違って、もとがNTという完成された堅固なOSだけあって、少なくとも仕事に使う分にはすぐに乗り換えても全く問題ないという印象。
 ソフトやドライバとの相性問題はあるが、これまで2ヶ月検証してきて、とりあえず私が使っていたり、このHPで推奨しているソフト類はほぼ全て完全動作する。バージョンアップを要するソフトもあるが、これらもメーカーのホームページにアップデートモジュールがダウンロードできるようになっていて、これらをインストールすれば問題なし。

 これで不如意なOSのフリーズやら不安定な動作に悩まされずに、仕事もはかどると言うもの。めでたしめでたし。

平成12年2月17日(木)  法律相談箱<掲示板>の前に

 このところ法律相談箱<掲示板>が盛況なのだが、同じような相談が目に付くようになってきたので、「よくある質問集」の頁を新設した。

 自分の身に降りかかる問題を、一刻も早く相談したいという気持ちはよくわかるし、個別の事情があるから定型的な回答だけでは満足できないと思うが、はやる気持ちはとりあえず押さえて、まず「よくある質問集」に目を通してもらいたい。
 そうでないと、暇を見つけて相談に回答している私の方が、いずれパンクして医者に「相談」しに行かなければならない・・・っていうのは冗談(笑)。

 まだまだ答える私としては、大した負担にはなっていないのだけれど、キャパが残っている今のうちにと思って、このようなFAQ頁を設けてみた次第。
 遠慮なくご相談あれ。

平成12年2月16日(水)  東京地検

 高校時代からずっと一緒のクラスで友人としてつきあってきたヤツが、今、東京地検で検察官をやっている。お互いの古い悪事(?)の数々を知り合っている仲だ。

 昨日、東京地検に行ったついでに、そいつの所にふらっと立ち寄った(ちなみに今私が扱っている刑事事件とは全く無関係なので念のため)。
 東京地検は、8年前、司法修習生としての身分で私も闊歩していた場所だ。しかし既に全くの部外者だから、弁護士と言えども入口をフリーパスというわけにはいかない。受付で、行き先と用向きなどを申告して許可証をもらって中に入る。比較的新しい庁舎だが、中はグレー一色の内装で、およそ明るい雰囲気ではない。機能的ではあるが、被疑者として引っ立てられたら、やっぱり威迫的な印象を覚えるんだろうなと改めて得心する。
 ちなみに、刑事部の廊下は、二重廊下になっていて、検事室は厳重に外部から遮断されているような感じ(私の友人は刑事部とは別の部にいるのだが)。特捜部ときたら、マスコミの記者が張っていたりして、ものものしさも。一方、東京地検の上階には、東京高検や最高検があるのだが、最高検の検事室は、うってかわって企業の重役室並。廊下には絨毯が敷いてあるし、ドアは木製。各検事毎の個室で、金属製のネームプレートがかかっている。パターセットもおいてあったりして、広々してほとんど社長室(とはいえ大企業と比べれば全く質素だとは思うが)。ちょっと憧れた覚えがある。これらは修習生時代に見聞きしたもの。
 検事室にいる彼は、なるほど検事らしい雰囲気になっている。おそらく私も弁護士らしい雰囲気になっているんだろうが、やはりそれぞれの分野に進むと「らしく」なるもんだなぁと思った。
 お互い多忙を極める身だから、ほんの挨拶程度、雑談をかわしただけですぐ退散したが、同じ法曹界に旧友がいるというのは面白いものだ。

 ちなみに、裁判官や検察官が外で自分の勤める役所のことをなんと呼ぶか知っていますか? まさか外の飲み屋で「裁判所で」とか「検察庁が」とか言って話をしていたら、隣の客の耳がダンボになっちゃうからね。
 正解は「我が社」。う~ん、陳腐というか、詐称というか(笑)。しかし、会社員だったらむしろ「我が社」なんて堅い言葉じゃなくて「うちの会社」とか「うち」とか言うんじゃないかなぁ。かえって目立ったりして。でも、私も司法修習生時代は、面白がってそうやって呼び合っていましたけど(ちなみに司法修習生は、襟元に付けるバッヂが三つ葉のクローバーのような形をしているので(本当はJulistのJの筆記体をかたどったもの)、「三つ葉商事」なんて言っている輩もいますけど)。
 「我が社」と呼び合っている集団があったら、裁判官か検察官かも知れませんよ。

平成12年2月15日(火)  前科者

 「今私が、思っていること」のページでもだいぶ息巻いている私であるが、昨晩、刑事事件の依頼があって、今朝、警察署に接見に行ってきた。

 罪名は建造物侵入。しかし、これは別件逮捕で、実際の目的は窃盗の共犯(見張り役?)という嫌疑。本人は、アリバイや無実となる証拠もそれなりに揃っているよう。でも、警察は、本人に同種前科があるということで、「お前が関わっているんだろう!」の一点張りらしい。本人は、もう10年も真面目な仕事を続けているにもかかわらずである。
 この件は、冤罪事件に近いので、私としても早期身柄釈放に向けて頑張ってみるつもりだが、しかし、「前科者」はあらぬ疑いをかけられるというのがこの世界であることを、また一つ実感した。覚醒剤などの薬物事犯など、こういう身に覚えのない嫌疑をかけられて拘束されたり質問を受けたりというのは頻繁。そうやって警察も苦労して健全な社会維持に向けて頑張っているというのはわかるが、「真面目な前科者」にとってみれば、あらぬ嫌疑を掛けられるのは大変にかわいそうなことでもある。

 実は、私は司法試験に合格するまで、検察官(検事)になろうと決意していて、刑事事件には未だに興味を失っていない。専門学校で刑事訴訟法を教えているし、刑事政策研究会という法務省の学会的組織にも所属している。
 この刑事政策の通説的な考え方は、犯罪者は、遺伝とか素質によって作り上げられるのではなくて、「社会環境」によって作り上げられるというもの。その社会環境の最たるものが「レッテル」だという。つまり、「あいつは前科者なんだってさ」と社会の厳しい目に晒されることで、身の置き所がなくなり、再び犯罪に走ってしまうという自暴自棄の観念が挙げられている。前科者だからと言って、正業に就けなくなって、再犯に陥る悪循環。

 前科者と他人を笑うあなた。もしかしてスピード違反で罰金を払ったことはありませんか、簡易裁判所で。この罰金も立派な「前科」なんですよ。あなたも前科者だ。果たしてこう言われて気分がいいですか?
 前科の有無で人を判断しないこと。大いに反省しましょう。

平成12年2月10日(木)  失礼なサラ金

 昨日、弁護士会クレサラ相談センターで相談を受けて債務整理を依頼された相談者が相次いで2人事務所に来て、正式受任した。

 その内の一人が、今日支払日のサラ金があるということで、取り急ぎファックスで受任通知書を送ろうと思い、某サラ金会社に電話したら、「なんでファックス番号を教えなければいけないんだ」云々と失礼な物言い。私もカッとなって久々にサラ金と電話で怒鳴り合いの応酬。
 うちの事務所の方針として、常識に照らして譲るべき所は譲っても、道理に合わないことは断固として対応するというもの。事務職員たちにも、サラ金に限らず相手方には、不条理な物言いに対しては、どんどん突っ張っていいと指導している。債務整理の方針も、サラ金会社からしてみれば最も忌々しいであろう東京弁護士会「三会統一基準」(利息制限法引き直し、金利免除の分割和解)という最も厳しい和解基準を徹底させている。三会統一基準で和解できないのであれば、裁判所で白黒決着をつけてもらうというスタンス。
 このため、以前は、これに抵抗する会社も多かったが、最近は、うちの事務所には何を言ってもこの基準を崩せないと言うことが周知されてきたのか、あまり喧嘩することも多くなくなってきた。

 弁護士の受任通知書の意味は、これが債権者に届くと、債権者は一切債務者本人と直接話をしたり連絡することが禁止される(金融監督庁ガイドラインによる)。このため、受任通知をサラ金会社に送付することは、債務整理開始にあたっての第一歩。当然、サラ金会社にこれを拒否する権利は一切ない。それをファックス番号を教えないと言う暴挙に出る会社は、ロクでもない。というわけで、ブチ切れたという次第。
 債務整理にしろ破産にしろ、債務者は債権者に迷惑をかけることは事実。借りた金を返すのは常識以前の道理だ。だから、私も安易に受任することはしないし、依頼者に対しては、十分説諭することにしている。
 しかし、債権者側としても、弁護士が介入相当と判断して受任した案件に対して、弁護士に対する個人攻撃的な発言をしたり、こちら側の正当な権利を妨害するような挙にでることは断じて許されない。このような不条理に対しては、私は徹底的に争うことにしている。一切譲歩はしない。

 最近、サラ金会社も、資金力にものをいわせてコマーシャルなどの宣伝でイメージアップを図っているが、回収担当社員がヤクザまがいの、このていたらくでは、所詮「金貸し」のイメージは絶対に払拭できまい。
 商工ローンはもう一枚下品だが、サラ金も、同じようなもの。決して宣伝イメージに騙されないように。サラ金の類からはお金を借りないこと。これは鉄則。

平成12年2月9日(水)  不自由なお気楽商売

 昨日、今日と、このHPを掲載しているプロバイダの不具合でアクセス障害が頻繁に起こっている模様。

 ところで、昨晩の東京は、雷を伴った吹雪が一瞬あった。今日は今日で、めっぽう風が強くて、こういう日に限って、遠方の裁判所などの外出が重なっていて参った。
 川崎の裁判所で、商工ローン相手の裁判を終えて、事務所に戻ってきても、まだ寒さのために耳がじんじんしている。

 しかし、裁判官は、暖かい裁判所の中で裁判官室と法廷を往復するだけで一日が終わるが、われわれ弁護士は、殆ど営業マンさながら。暑い夏も寒い冬も、スーツと重い鞄で身を固めて、自分の足で裁判所やら現場やら打ち合わせやらに出かけなければならない。デスクワークをしているのが弁護士ではない。
 たまに外出の予定がなくて事務所にいても、夕方くらいまでは、相次いで電話やらファックスの応対に追われて、腰を据えた仕事などできるもんじゃない。日中外出していても、帰ってくると、連絡事項が山積していて、その処理だけで優に1時間もかかってしまう。だから、電話など落ち着く夜半になってようやく書面を作成したりまとまった仕事ができる。私の所は土曜日は原則出勤だが、場合によっては日曜休日も仕事をせざるをえないこともある。

 自由業に憧れて弁護士になったものの、これほど不自由な仕事もない。世間で言われるほど儲かるわけでもない(破産だの債務整理だの、このご時世、そんなに景気のいい事件はありませんからね。)。
 でも、上司もおらず誰に気兼ねすることもなく、はたまた外出するのも気分転換にそれなりに楽しいことも多く、遠方の裁判所に行ったら行ったで帰り際には観光名所を回ってくることも勝手だし、そういう意味ではお気楽ではある。

 不自由なお気楽商売が弁護士か(笑)。

平成12年2月5日(土)  「弁護士会の法律相談担当」

 霞ヶ関の弁護士会館で、一般法律相談の担当日。

 午前中、3件の相談あり。1件30分(法律相談料は5000円。これは私の懐にはいるわけではなくて、弁護士会の収入となる)。
 離婚、交通行政、売掛金回収と典型的な法律相談が続く。
 交通行政に関する相談は、私のHP「今私が、思っていること」で書いたのと同じような疑問をお持ちの方が、交通取締について相談にお越しになった。ただ、現状では、司法の場での解決にはなかなか馴染まず、立法や行政での運用に委ねざるをえないとしか回答できなかったのが歯がゆいところ。
 司法というのは、個別の事件に際して法律を解釈適用してこれを裁定する場だから、一般的な行政や立法に対するクレームを申し立てることは出来ない。司法に携わっていると、「こんな法律があれば・・・」とか「法律の枠内でこういう運用を行政がしてくれれば・・・」と思われることが沢山出てくる。
 法律家が政治家になったり政治に興味を持ったりするのは、いわば必然か。

平成12年2月4日(金)  「定期借家権」

 今日はある住宅メーカーの依頼で、越谷で開かれる不動産セミナー(新定期借家権の解説)講師として赴いた。

 昨年末に改正立法され、今年3月1日より施行される借地借家法では、期限が来ると正当理由も立ち退き料もなしに当然に終了(更新不可)となる「定期借家権」なる制度が新設された。期限内は、中途解約権もないし、賃料増額特約も有効というもの。これによって、貸し主がわからすれば、利回り計算がしやすく、投資用賃貸物件を持ちやすくなる。借り主がわからしても、賃貸物件市場の活性化が見込まれ、不透明な権利金・礼金が排除される可能性があり、居住審査基準の引き下げによって高齢者や無保証による借家が可能となる余地が生ずる。かなり今後普及しそうな予感のする制度だ。

平成12年2月3日(木)  日弁連会長選挙前夜

 明日は日弁連会長選挙。

 単位弁護士会は年に1回、日弁連は2年に1回、この時期に選挙がある。
 弁護士会の選挙では、会長、副会長、常議員(代議員)などを選挙する。私も、弁護士成り立ての2年目に、東京弁護士会の常議員として推薦を得て立候補し、当選した。
 弁護士会にも、派閥と言って、一種の政党のような団体が形成されている。しかし、政党のような物々しいものではなく、実体は仲良しサークルのようなものなのだが、それでも政策を掲げて、派閥内で熱心に議論し、これを弁護士会の政策、ひいては司法や社会に対して影響を与えてゆこうという抱負を持っている。
 あす投票する候補者は、私の所属する派閥の推薦を受けた人物。投票率は毎年90パーセントを超える。当選の暁には、よき司法・弁護士界を目指して頑張っていただきたいものだ。

平成12年2月1日(火)  任意整理立法への期待

 定例の財団法人クレジットカウンセリング協会の仕事を午前中終えて事務所に戻る。最近のクレサラ相談の傾向は、どうも任意整理(支払継続方向での和解)よりも、破産申立を勧めざるを得ない案件が多い。
 クレジットカウンセリング協会では、3年以内に完済見込みのある任意整理事案しか受け付けないので、破産案件は全て弁護士会の法律相談センターに回付する扱いになっている。このところ、破産申立相当案件の相談ばかりで、新規受任は殆どない。このため、今日も閑な執務だった。
 しかし、こういう世間の傾向はいつまで続くのだろう。破産か支払うかというオールオアナッシングの法制度が現状だが、「借りた金は返す」という道義からすれば、任意整理を法的に担保するような立法は出来ないものか。
 和議法を改正した新立法「民事更正法」に期待したいところだが、これも事業者をターゲットにしているため、消費者債務整理には利用が困難そう。「特定調停法」も、調停手続であるため、結局債権者が「ノー」といえばそれまで。

 「破産法」のような強力で、「和議法」や「民事更正法」よりも汎用かつ簡便な債務整理立法を大いに期待しているところである。

平成11年8月~平成12年1月の日記

平成12年1月30日(日)  巷で流行る「キックボード」なるものに挑戦

毎日私は、事務所と自宅を徒歩で通っている。約5分の道のり。
このところこうやって歩いていると、自転車のようなスケボーのような、銀色に光る妙な乗り物に乗って私の脇を加速してゆく若者が目に付くようになった。

どうやら「キックボード」という代物らしい。(←写真でご紹介しておきました。)
で、なんだか欲しくなって、欲しくなるともう抑制が利かなくなるのが私。休日の今日、早速、お茶の水のヴィクトリアに行って買ってきた。1万6000円也。売り切れ続出らしくて、すぐに入手できたのはラッキー。
帰り道、北の丸公園に行って、早速試乗。最初はちょっと安定がつかめなくて、見ているほどに楽な乗り物とは思えなかったが、ちょっとコツをつかんだら、これが面白い。スキーのような感覚で、すいすいと進む。1時間ほどうろうろとしてみて、調子に乗ったところで・・・転倒。

顔面から着地して、右目の周りをすっかりすりむいてしまった。トホホ・・・
慣れないことはするもんじゃない。そんなに若くないんだし。
と反省しつつ、意気揚々とキックボードで帰路につくのでした(笑)。

平成12年1月28日(金)  東京修習の同期と呑み会

司法修習時代の友人たちと銀座で懇親会。

東京で司法修習していた仲間と数カ月ぶりに酒を酌み交わす。裁判官となった仲間も来ていて、そのうち一人は東京地方裁判所の破産部の判事。今の破産部は、大改革の時期にあって、弁護士から見て評価できることや要望・意見などを話す。彼は有能な裁判官で、私の意見によく耳を傾け、質問に的確に答えてくれる。
 友人だからといって、甘い顔をされるわけではないのが法曹界だが、それでもこうやって友人としてお互いの立場で意見交換が気軽に出来るのは、机を並べて共に学んだ仲間だからこそ。貴重な時を過ごした。
検察官の仲間が来ていなかったのは残念。

とはいえ、殆どくだらない話で大騒ぎしていただけという意見もあるけれど(笑)。

平成12年1月27日(木)

昨日に引き続き、今日も新聞社からの取材あり。事務所の中もフィーバー状態(笑)。

午前中、松戸であるハウスメーカーの代理人としての裁判。午後は、やはり同じハウスメーカーの別件の控訴審裁判所との打ち合わせ、その後、またまた同じハウスメーカーから依頼されている講演(昨年末新立法された「定期借家権」のセミナー)の打ち合わせ。さらに、またしてもこの会社の別件の保全命令申立も。
なんだか一日、同じ会社の事件ばかりに終始してしまった。「○○づくし」とはこのことですな(笑)。

夜になってようやく落ち着いて、裁判所の帰りに買った文庫本「夜間飛行」(サン・テグジュペリ作)をぱらぱらめくっている。昭和初期の書物というのは、国内海外を問わず、琴線に触れるものがある。私など生まれる遙か前のことなのに、何か懐かしい感じがして。

平成12年1月26日(水)  マスコミの取材

今日、地方のテレビ局数社より電話取材を受けた。

もちろん、私が何か悪いことをして取り上げられたわけではなく、むしろ世間的には評価されうることで取材を受けたわけだが、マスコミの動きというのはいかにも迅速だということを思い知る。
弁護士業務を行うにも、これくらい迅速に動いて市民サービスに相務めるべきだなと、毎日いろいろな経験を積みつつ、「勉強になる」と一人得心する日々。
マスコミからも、国選弁護でたまたま接見に行ったヤクザものからも、成功し或いは倒産させた会社の経営者からも、法律援助センターの相談者の生活保護受給者からも、あらゆる場面で考えさせられることが多い。これほど多種多様の人生に関われる職業というのは少ないのではないか。
だから弁護士はやめられない。

でもね、依頼者の苦労や期待を一身に負わなければいけないってのも辛いもんで、やめられればやめたいと思うこともあるんですよ

平成12年1月24日(月)  国側の訴訟代理人は誰

前に勤務していた事務所時代からやっているある建築紛争絡みの事件の控訴審の準備書面を起案する。

係属中の案件なので詳しくは話せないが、こちらはあるハウスメーカーの大企業。一緒に国も訴えられた。このため、国側と私側の会社とそれぞれが被告と言うことで、国側の代理人と一緒に応訴していた訴訟。
国が被告になった場合って、誰が出てくるか知っていますか?
ケースバイケースではあるけれど、大抵は、「訟務検事」といって、法務局付きの検事が法廷に出てくるのです。検事というと、刑事事件を訴追するっていうイメージがあるけれども、国が被告になる場合や家事事件で一定類型に当てはまるケースでは、検事が訴訟代理人として登場してくる。この訟務検事、検事といっても、もともと裁判官だったのが一定期間法務局に検事資格で出向してきているケースも多く、真面目かつ的確な訴訟追行をされるので、大変に参考になる。

平成12年1月22日(土)  弁護士のホームページ考

 「法律相談箱<掲示板>」を開設して以来、このホームページもアクセス数が伸びてきているようで、好評のメールなどちらほら頂くようになった。励みになって、嬉しい限り。
 今のところ、相談数も少ないので、全部に対してすぐ回答しているけれど、これから余り増加してくるようだと、相談箱の「注意点」にも書いたように回答できないものも増えてくると思う。これは残念。なにせ多忙な業務の片手間に趣味でやっていることだから。

 弁護士のホームページは数あれど、法律相談はお断り或いはメールでというところや、おきまりの弁護士報酬規程や裁判の仕組みなどを無難に載せただけというところが多い中、私としては個性を打ち出すつもりで、あえてこういうホームページにしてみた。
 弁護士が余り砕けすぎるのはどうかと先輩の諸先生方からのご叱咤があるかもしれないが、しかし、市民に開かれた法律事務所、市民にわかりやすいリーガルサービスを目指す弁護士としては、これでも未だ足りないと思っているくらい。

 また他方で、レイアウトやページ構成など余りにもよくできすぎている弁護士のホームページもいくつかあったりして、「どれどれ、どの先生が作っているんだ?」と覗いてみると、どうやら業者委託らしかったり。こういう他人任せのホームページにもしたくない。
 弁護士や事務職員が、自分で日々更新し、市民の皆さんと交流できるような、こういう手作りのホームページでなければ空虚じゃないかと思う。業者任せで、弁護士や事務職員などの現場担当者が全然メンテしていない(らしい)ページなんて、企業じゃあるまいし、法律事務所のホームページとしては失格じゃないかと思うんだけれど。
 でも業者委託できるくらい資金潤沢な先生が羨ましいというのも本音(笑)。

平成12年1月21日(金)  事務所内事件管理システム

事務所内でどう事件管理をするか。

このホームページの「弁護士のためのページ」でも試行錯誤の跡がうかがえることと思う。
今日は、思い切ってグループウェアを導入してみた。「サイボウズOffice3」というのがそれ。60日間無料で試せるというので、ダウンロードした。
ブラウザで閲覧するWeb方式のものは、個人的にはどうもしっくりこないのだが、とりあえずスケジュール管理とToDo、プロジェクト管理はバッチリ共有できて、事務局の佐藤さんにも好評。60日間、じっくりと使い込んでみるつもり。
この使用記は、いずれ「弁護士のためのページ」にてご紹介。

平成12年1月20日(木) 

昨年末、ある顧問会社から少額の未回収債権多数の回収依頼を受けた。

一件ずつ訴訟提起していたのでは私の体が足りないし手間も大変。かといって内容証明郵便などで請求してもらちがあきそうにない。
そこで私が選んだのは、「督促手続」。一種の裁判手続だけれども、相手方から期間内に異議が出ない限り、判決と同じ効力が生ずる。この督促手続の結果裁判所から出される書類のことを「支払督促」というが、支払督促は書面審査だけで簡易迅速になされるので、こういう多数の少額債権回収のための第一歩としては効果的。サラ金業者などがよく使う手でもある。
書類作成はルーチンワークなので、事務職員に事細かに指示して作成させる。さて、支払督促の効果のほどは?

平成12年1月18日(火)  生活保護者の相談を受けた

「ある生活保護者の相談」 ~印象に残った出来事シリーズ

先日、新宿にある公的援助機関「財団法人法律扶助協会」の夜間法律相談担当として執務した。その日相談にきたのは、40代半ばの男性。相談内容は、7年以上も前に、生活苦から借入したお金の取立てが、最近になって再び来るようになったというもの。
金融業者からの借金は、最終返済日あるいは最終支払い約束日から起算して5年で時効消滅してしまうので、この人の場合、借金は全部時効消滅してしまっている。だから、借りたお金を返すのは道理であったとしても、生活保護受給者で返済能力が全くない以上、このさい時効消滅の主張(援用)をするのがいいとアドバイスした。本人は、ほっとした様子。
ここまでは、ありがちな相談と回答。

この相談者、ほっとしたのか、引き続き身の上話をし始めた。

このように生活が苦しくなってしまったのは、ある日突然発病した難病のためだとのこと。これは皮膚の病気で、今後も治癒の見通しがないらしい。
しかしこの病気が発病するまでは、月商で1200万円を超える飲食店を経営するやり手だったらしい。それも、彼が経営に参画するまでは月商400万円程度しかなかった店を、自分の手腕で半年のうちに3倍の月商に持ち上げたんだそうだ。

ところがが、病気が進行したために店をやめざるを得ないことになった。まして飲食店という性格上、病気のある自分が別に新たな店を始めるわけにも行かず、結局、その後は自分の才能を活かせずに、生活保護を受けるまでにいたったしまったのだとも。
自分はこれだけの才能があるはずなのに、この先それを咲かせる目処はなくって、生活保護を受けなくてはならない、こんな辛いことってありますか、ともつぶやいていた。そして、ほら、こんな風になっちゃっているんですよ、と腕まくりしてケロイド状になった皮膚を晒した。病気のためには清潔を保っていなければならないのに、他人が不快感を覚えるといけないというので、銭湯にも行けないんだそうだ。
今の自分からすれば、こんな昔話、信じてくれないですよね、と悲しそうな目で、しかし一方で、久しぶりに自分の昔の話を聞いてもらって満足げな表情も併せながら、1時間の相談を終えた。

このところ生活保護者の借金苦の相談を立て続けに何件も受けるが、どの人も、それぞれに深い事情や背景があって、胸に残ることしきり。それと同時に、弁護士としては、法律的解決以外にはなにもしてやれず、かといってその一刀両断な法律的解決が果たして本人の現状を大きく変えるものかというとそうでもなく、何か自分の限界を思い知らされるような相談が多い。私の回答に、一様に満足して帰ってゆくのだが、果たして、本当に満足させることができたのかどうか。
こういう思いは、毎度のこと。事件にあたるたび、いつもいつもこういう思いが寄せては返すのが弁護士というものか。

平成12年1月17日(月)

午前中、神田にある弁護士会のクレサラセンターの相談担当弁護士として執務。
朝方よりみぞれ交じりの雨が降っているため、相談者の足も遠のいたのか、2時間の待機時間のうち、1件30分の相談のみ。このような天気だと、ただでさえ憂鬱な日々を過ごしているであろう多重債務者も、相談に行くのすら億劫になるのだろうか。しかし、早期発見早期治療が鉄則。とにかく早めにしかるべき弁護士のところに相談に行って欲しいものだ。

相談担当をお昼に終えて、秋葉原に流れてゆく。去年夏まで勤務していた佐瀬米川法律事務所はこの神田クレサラセンターのすぐ近くにあって、時間があるとよく秋葉原めぐりをしたものだが、最近四谷に移ってからは、新宿へは行くものの、秋葉原に平日行くことは殆どなくなっていた。
事務所の一番古いパソコン(IBM Aptiva TAE)にアクセラレータを入れたかったので、ラオックスに行く。ここ(ザ・コンピュータ館)は、値段はそれほど安くはないものの、たいていの商品が揃っているので有難い。以前秋葉原のパーツショップを巡っても置いていなかったAMD-K6-2/400MHzのアクセラレータが、ラオックスには全商品揃っていた。2万円也。購入して、早速事務所のPCにインストール。ベンチマークを取ってみたら、PentiumII/450MHz相当になっていて、いままでのMMX Pentium 233MHzの倍くらいのスピードが出ている。満足。でも、このPCはメモリーが64MBまでしか搭載できないのでこれは不満。やっぱり128MBにしないとHDアクセスが多くてせっかくのスピードが犠牲になってしまう。

・・・なんだか、ここ1ヶ月、弁護士日記じゃなくて「パソコン日記」になっているなぁ(笑)。

平成12年1月15日(土) 

静かな土曜日。来客もなく、電話も殆どかかってこない。

事務局の佐藤さんがお風邪を召したようで気の毒。でも事務局は、隔週休二日で稼動。私は、無休(笑)。自由業にあこがれて弁護士になったのだが、これほど不自由業もない。
でも精神的にはとっても自由かな。上司もいないし、誰に気兼ねすることもないし、まじめに仕事をしていれば食いっぱぐれもまずないだろうし。

平成12年1月14日(金)

離婚の相談と不倫の相談が立て続けにある。

家族関係の事件(離婚や相続)は不断に生起しているという印象。医者にとっての風邪の治療のようなものか。でも風邪と違って、法律問題、とりわけ家族関係の事件は、根のところが深いので、全部が難事件であるといってもいい。法律家というよりもカウンセラーとしての意識や識見が求められる。
家族関係の事件を扱っていつも思うことは、「他人事ではない」ということ。自分の生きざまにオーバーラップさせてしまうことしきり。

平成12年1月12日(水)  iMode買い換え

夕方、裁判の帰りに新宿に寄ってiModeの携帯を買い換えた。
今まで使っていたのがN501iという折畳式の無骨なヤツ。これを最新のD502iというカラー表示可能な軽量なものにした。機種変更しようと思ったら10ヶ月待たないとできないとのことで、私の場合あと一月ほど足りなくてアウト。でも、すでに購入モードに入っている私としては、どうしても欲しくて、結局新規契約をしてしまった。だから、携帯番号が変わってしまいました。この日記を読んでいる知人の方々、新しい携帯番号はお問い合わせください(笑)。

しかし、カラー液晶表示はいい。おもちゃ感覚ではあるけれども、私のようなPDA(携帯端末)マニアにはこたえられない。これから各種設定をして夜更かししようというところ。

買ったばかりの新しいおもちゃの設定をする暇もなく、今晩は所属している弁護士会の会派「春秋会」の新年会が霞ヶ関の法曹会館で開かれた。私は、平成12年度の執行部(事務局次長)をおおせつかっているので、その打ち合わせの意味も含めてこれに出席した。
 弁護士会の「会派」とは、要するに会内派閥で、弁護士会の政策やら人事やらの意見調整や、弁護士相互の親睦を図る私的な団体だ。私が所属する春秋会は、上位機関に「法友会」という会派連合があって、数年前にこの法友会の事務次長を務めたこともある。派閥というとなんだか生臭いが、別に利害関係があるわけでもない弁護士会内でのこと、要は大学のサークルの如き仲良しグループといった実態も持っている。弁護士は孤立して仕事をしがちであるため、こういうグループに所属して先輩後輩などの交流を深めることは有意義だ。仕事のノウハウなどの情報交換もできて心強い。
この新年会で、久しぶりにお目にかかる先輩弁護士たちから、パソコンについての質問をたくさん受ける。弁護士会には私のようなパソコンオタクは珍しくて、こういう会合に出ると、必ずパソコンの話が出る。それだけ弁護士もパソコン導入に対する意欲があるということだが、使えている事務所はまだまだといった印象。世間並みにも達していないのはいかがなものか。

平成12年1月11日(火)

 実質的な仕事始め。
 午前中、クレジットカウンセリング協会での執務をこなして、午後、年末年始にどっさりとたまった郵便物やファックスをこなす。
 ファックスに対する返信や郵便物の処理、記録への編綴などは事務職員の仕事。いやはや単純作業をよくやってくださっています。うちはまだ小さな事務所なので、事務職員ごとに適材適所作業分担させることが残念ながらできないものの、いずれは、仕分け作業のような単純作業は、それなりの人材に分担させて、今いる有能な事務職員にはもっと実質的な仕事だけをしていってもらいたいところ。

 法律相談箱<掲示板>のCGIを、コメントチェーン形式で表示できるより高機能なものに差し替えた。KENT WEBの「Web Forum」というスクリプトだ。このところCGIコントロールを覚えたものだから、うれしがっていろいろやりたくて仕方がない(笑)。

平成12年1月10日(月)

法律相談箱<掲示板>もとりあえず稼動しているようで一安心。

ただ、これは試みに稼動させているものなので、今後の反響次第ではいろいろと改変してゆく予定(たとえば、パスワード入力方式の登録会員制にするとか。)。
インターネット上でこのような形で法律相談をしている弁護士は、比較的少ないと思う。その理由を推測するに、「対応の困難さ」が挙げられるだろう。法律相談というものは、直接面談して、一問一答に詳しく事情を聞いて把握しなければ、なかなか的確な回答はできないもの。ましてネットワーク上の限られた情報から判断するのはかなり困難な上、回答を書き込む手間も馬鹿にならない。このため、弁護士会などでもアイディアとしては昔から出ているものの、一向に実現しない。
そもそも弁護士の法律相談は、一種の「商品」なわけで、これを普通以上に手間をかけて無償提供するというのは、多くの弁護士にとって抵抗があるところだろう。
それをとりあえず市民サービスということで、試みてみたのがこのホームページ。ただし、よい反響がなければ閉鎖する可能性も。先行きどんなことになるだろうか。

平成12年1月8日(土)  法律相談箱<掲示板>、いよいよ稼働!

いただいた年賀状などを事務職員と一緒に整理する。
年賀状は面倒くさい風習だと思いつつも、右へ習えで従っている。
しかし、もらってみると、それぞれの方の近況がわかって大変に面白い。ただ形ばかりの賀状はぜんぜん印象に残らないが、一筆添えてあると、それがその人をよくあわらしていたりして楽しい。年賀状と暑中見舞いでしか音信のない方もいたりするので、やっぱりこういう風習は必要なのかとも思う。
当HPの法律相談箱<掲示板>CGIがようやく開始!

平成12年1月7日(金) 

仕事始め。

正月・ゴールデンウィーク・夏は、それぞれ休みを10日くらいは取るようにしている。普段、土曜日も仕事をしているので、まとまったお休みは事務職員の休養のためにも必須。だから、一般の企業よりも始まりが遅いほうかもしれない。
結局、正月休みは、どこへも行かずPC製作に明け暮れた。いや、ホントウに明け暮れたわけで、学生時代さながら、昼夜逆転した生活。夜通し、PCをいじりまわしたり、ソフトをインストールしたり、関連書籍を読み漁ったりして、朝方眠って午後に起き出し、秋葉原めぐりなど。数日は、徹夜したりした。
これだけPCにドップリ漬かっていると、どこにも行楽に行かなくても、それはそれで十分休養した気になる。いやはや、PCオタクといわれる所以か(笑)。

結局仕事始めといっても、休みの呆けた状態が抜けきらず、夕方ころに出勤。あまり仕事にはならなかった。

平成12年1月1日(土)   迎春

新年明けましておめでとうございます。

午前中、自分の実家に行って年賀の挨拶をして食事をし、そのまま事務所に戻ってきた。
もうすっかり仕事モードからPCモードに切り替わってしまっていて、昨日3時間で作り上げた自作PC(詳細は「弁護士の余暇」で・・・)へのソフトインストールが気になって仕方がないので事務所にいる。ネットワークカードのドライバを認識しないのだ。原因は分かっているのだが、解決するには新たにカードを買わなければいけない。

平成11年12月30日(木)

28日に対外的には事務所を閉めて、それでも私も事務局も、なんとなく事務所に来て仕事をしている。

仕事といっても、事務局では年賀状印刷(これがまたカラー印刷で凝ったヤツを作らせているもんだから、時間がかかる)。
私はといえば、残務をサクサク仕上げて・・・いるはずなのだが、どうも自作PCに目覚めてしまって、やっぱりチップはi820よりもまだ安定した440BXでしょうとか、グラフィックボードはGeForce256かなとか、ひたすらハイエンド機をいかに安く仕上げるかに思いを巡らせている。
そうしてちょこちょこと新宿やら秋葉原やら覗きに行っては、昨日はビデオキャプチャーボードを見つけてインストールしてみたり、今日は筐体を探しに行ってみたり・・・と。
そんな中で、最近見つけて気に入ったのが、「Happy Hacking Keyboard Lite」というUNIX配列の超小型キーボード。これは知る人ぞ知る名キーボードの廉価版なんだそうだが、実に省スペースでキータッチもすこぶる良い。昔あこがれの「マイコン」」にAppleIIというのがあったがご存じの向きはあるだろうか。そのキータッチに近い。テンキーもファンクションキーもないのだが、文章を書くにはこれ以上のものはないような気がして、悦に入っている。

こんな具合で、ここ数年、年末になると、PCを自作してみたり、HPをいじってみたり、ゲームに没頭してみたり、毎年、暮れ正月は遠出しないことにしているので、たっぷりある時間を無為に使っている。こういうのもいいもんだ。
でも、年明けの仕事ラッシュが恐ろしい(笑)。

平成11年12月29日(水)  税金か・・・

親しくしている税理士の所に、今年度の税金の相談に行った。

とりあえず人並みの弁護士として税金を払うことになるようで、国民の義務を果たせるように思う反面、なにか釈然としないものも残る。
いくら売り上げを上げても、結局、税金に取られるから、それなら認められる経費を使うしかないという考えになる。もちろん、この経費は恣意的なものは認められないから、結局の所、事務所の什器備品だとか消耗品、それから事務職員の人数や給与を増やす形で応ずるしかない。
でもいくら経費を使うといっても赤字になってしまっては元も子もないから、これにも限度がある。弁護士の脱税なんて笑えないし、法人なら出来る節税も、われわれ弁護士にはなかなかできそうにない。

結局、税金として払うか、人(事務職員の皆さん)のために払うか。いくら売り上げを上げても、自分の手取りがそれに比例して増えるわけではない。皆さんの幸せのために仕事をしているようなものだな。
勤務弁護士時代よりも、むしろ苦しい生活になっているかも知れない(笑)。

平成11年12月26日(日) 

遅ればせながら、我が事務所のサーバーに、Windows NT service pack4をインストールして、NTサーバーOSをアップデートした。ついでにOption Packも入れて、しばらく放っておいたOffice 2000のWeb追加機能であるWeb Server Managerを使えるようにしてみた。
OfficeのWeb機能はこれから要検討事項であるが、これでようやくサーバー環境が整った感がある。なによりなにより。

ホームページの方も、HTMLを直接いじって修正を加え、ついでに掲示板CGIの試行版をアップロードしてみた(未だ実際には使えないようにしてある)。
法律相談箱のキモが、このCGIであるだけに、正月休みをかけていろいろと試行錯誤してみるつもりだ。

本業の弁護士業務の方は、年末いっぱいまで続けるが、一日の大部分をPCメンテナンスに費やしている。事務職員に任せるどころじゃない(笑)。

平成11年12月25日(土) クリスマス
世の中はもう殆ど正月休み体制。
裁判の予定もなく、事務所にかかってくる電話も依頼者との打ち合わせ予定もめっきり少なくなった。こういう時期こそ、腰を据えてまとまった書類作成やら後回しにしていた雑件などをガシガシ処理できる・・・と思っていても、結局、ホームページの作成に一日を費やしてしまった(笑)。
ほとんど趣味に走りつつある。
平成11年12月24日(金) クリスマスイブ
今日は一日外出。
午前中、当番弁護士で要請を受けた被疑者の接見に、警察署へ向かう。容疑は、障害事件。
午後は、川崎で商工ローン相手の裁判が一件と、相模原で買掛金の支払いを求められている裁判が一件。いずれも裁判自体は10分で終わる。でも移動時間が長くて、相模原から東京に戻るまで、渋滞にハマって3時間もかかってしまった。相模原からの帰りには、いつも車で行ったことを後悔する。でもやっぱりいつも車で移動してしまう(笑)。
平成11年12月23日(木) 冤罪事件なんて他人事じゃないよ

10月から、早稲田経営学院(Wセミナー)というところで、週に1回、司法試験受験生向けに刑事訴訟法の講義をしている。
今日はその最終講義。かつては検察官になろうと真剣に考えたこともある私は、刑事訴訟は趣味的な学問分野でもある。弁護士になったころから、年に何回か、この学校で刑事訴訟の講義を受け持っている。
訴訟法の理解には、「イメージ」が大事。ただ教科書を読んでいるだけだと、つまらない手続法だけれども、実際に裁判の実体に触れてイメージが出来ると、サクサクと理解できる。

ちなみに、刑事訴訟法の核は、「適正手続の下での真実発見」。「9人の犯罪者を逃しても、1人の無実の人間を処罰するなかれ」という思想。
人権人権と、空虚な言葉を振り回すのは、私は余り好きではないけれども、刑事訴訟に携わってみると、やっぱり人権の重さがのしかかってくる。
刑事事件をやらない弁護士は結構いるけれども、私は、この先もずっと刑事事件には携わるんだろうなあ。

われわれ弁護士が行っているのは、決して犯罪者の弁護だけではないのです。
将来、無実の人間が一人たりとも冤罪に陥れられないように、今、適正な刑事訴訟手続が行われるように監視する役割があるのです。オウム弁護団なども、そういう趣旨でいるはず。
「犯罪者をどうして弁護するの?」なんて言わないで!
犯罪者を弁護するんじゃなくて、「あなた」が将来、犯罪者に仕立て上げられないように、今われわれ弁護士が適正手続を守ろうとしているのです。

冤罪事件て、意外とあるもんなんですよ。あなたにも、決して他人事じゃない。

平成11年12月22日(水)

年の瀬となり、企業からの電話が日中余りかかってこなくなった。裁判所も今週でおしまいだから、いそいで準備しなければならない裁判の予定もなし。
相変わらず依頼者などとの打ち合わせは沢山入っていて、スケジュールはいっぱいだけれども、もうじき正月休みという精神的余裕はたっぷり。おかげで、このホームページを大胆にカスタマイズする時間がとれた。凝り出すと止めどもないのが私の性分で、事務局の面々も呆れている様子。

リニューアルHPに向けて、アイディアが膨らむ膨らむ。

平成11年12月21日(火)
午前中、公益法人クレジットカウンセリング協会の年内最後のおつとめを終えて、今日は破産の審尋が2件、労災事故の裁判が1件あった。おかげで、午後から殆ど東京地裁に詰めていた。
東京地裁では、破産手続の適正迅速化を推し進めていて、今日の破産審尋でも、1件は近時創設された「少額管財」制度でやるとのこと。いままで、同時廃止と管財事件と二者択一だったのが、その中間的な制度が出来て、しかもフレキシブル。申立代理人としては有り難い限り。これで、金銭的(予納金の用意)に破産しにくかった少額資産を有する多重債務者がかなり救われるはず。やるな!東京地裁民事20部!
平成11年12月20日(月)  Windows2000って凄そう

裁判の帰りにぶらっと立ち寄った本屋に、コンピュータ雑誌「ASCII」の新年号があった。

その付録に、「Windows2000」β版がついていたので、購入して、自宅に転がっていた自作パソコン(PentiumII/400Mhz, Asustek P2B)にクリーンインストールしてみた。
凄い凄い! 何のトラブルもなくあっと言う間にインストール完了。TAも認識して、完全なWindows2000環境がすぐに立ち上がってしまった。Windows、見直したぞ。Macに負けず劣らずだ。
「ふんわり・・・」っと出てくるメニューが印象的。いいぞいいぞ、洗練されている。操作性は殆ど98と変わりないのに、ここに来て漸くMacOSと比肩する出来になった。

で、Windows2000を面白がっていじっている内に、空が白々としてきてしまった(笑)。
新しいパソコンやOSを手に入れると、いつもこうだ。

平成11年12月19日(日)  心機一転!

いやはや、大変に久しぶりにこの弁護士日記を書いている。

8月に独立してこのHPを試行的に立ち上げて、とりあえず器だけ作ってはみたものの、異常な忙しさで、HPメンテどころではなかった。全然書き加えられないこの「日記」にご不満を募らせていた諸兄、大変に失礼を致しました。
ようやく年末になって、例年のことながら、HPをさわやかにアップグレードしようかという意気込みが涌いてきたところ。今日は手始めに、前々より暖めていたアイディア「弁護士のためのページ」を作成してアップしてみました。
このページ、私から弁護士に向けての随想という感を呈するものですが、読み手は弁護士に限らず。むしろ一般の方が読んで、弁護士の生態の片鱗でも窺っていただければとも思って作りました。

なお、このHP、年明けころまで、頻繁に改定してゆく予定。大幅な変更もありうるので、こうご期待!

平成11年○月×日(△)

この弁護士日記が滞っている間、私はいったい何をやっていたのかというと、それは仕事。


当たり前のことだけれども、独立してから何でこんなに突然忙しいのかというくらい忙しい。別に派手な営業をしているでもなし、怪しい仕事?をしているわけでもなし、勤務弁護士時代と同じようなやりかたをしているのに。
でも、自分で看板を掲げるとそれだけで信頼度が増すようで、のみならず、専属の事務職員を複数雇って思い通りにマネジメントしていると、c/pも挙がるよう。

専門のネットワーク法務の相談も、このところ一段と増えて、先日も、旧知のある有名人からネットワークを利用した起業についての相談を受けた。これはマル秘。
それに、本の執筆だとか、講演依頼だとか、本業以外の仕事も結構舞い込んだりして、バリエーションに富んだ業務は面白いもの。

平成11年9月2日(木)
今日は、裁判の予定も来客の予定も一件も入っていない。しかも電話もあまりかかってこない。珍しい日。今日は、早めに事務所を閉めてゆっくりしよう。こういう風に融通がきくのも自分で経営している事務所ならでは。勤務弁護士時代には、こうはいかなかったなぁ。
平成11年8月31日(火)  友人のI弁護士と
いろいろな事件を共同受任している同期の友人であるI弁護士と事務所で打ち合わせの後、近所の小料理屋で事務職員らを交えて会食。彼は有能で誠実な人柄なので、私のようなアバウトな(?)弁護士としては、事件を共同受任して一緒に遂行してゆくのは心強いもの。会食の席でも、初めてゆっくり話をしたウチの事務職員らに好感をもたれていた。
平成11年8月28日(土) 学生時代の友人たちと

夕方から、大学時代の同期の連中が、私の事務所開きのお祝いに訪れてくれた。大学では、民法の田山輝明教授のゼミナールに参加していた。その時のゼミ生の面々で、大学2年のころからのつきあいだから、もう15年くらいになる。同期は、15人程度だが、その半数が法曹になった。暗黒の司法試験受験時代を共に過ごした連中だ。

今日のメンツは、そのうち、裁判官1人、検察官1人、弁護士2人、大学講師1人という構成。おそらく普段職場では強面で通しているに違いないが、そこは学生時代の仲間同志。15年前に遡ったかの如く、高尚な話から下世話な話まで、5時間以上、事務所で飲みながら話に花が咲いた。

久しぶりに学生に戻って、楽しい週末。

平成11年8月26日(木)

午前中、不動産売却の代金決済。「任意売却」といって、不動産ローンが支払えなくなった債務者の依頼によって、ローン対象物件を第三者に売却して、その代金をローン債権者(ローン対象物件の担保権者)に支払い、元金を減らすというもの。

ローン債権者は、物件に抵当権を持っているので、勝手に競売にかけることができるのに、この任意売却の話には進んで応じてくれることが多い。普通の感覚だと不思議なことだ。しかし、これは今の競売の実体を知ると容易に理解できる。即ち、ローン債権者が一方的に競売にかけると、時価の6割とか7割程度でしか売却できない(競売というイメージや、業者が競落することが多いため)。他方、任意売却によると、これ即ち通常の不動産売買になるので、時価で売却できる。このため、抵当権を持っていても敢えて競売せずに、任意売却に応じてくれるという次第。

もちろん、任意売却は、通常の売買だから、ローン債務者側の協力(端的に言うと売買契約書に調印すること)が必須で、このため任意売却は、債務者側としても債権者に対する誠意を示す大きな手段となる。

平成11年8月24日(火)  民事模擬裁判

今日は、司法修習生を対象とした民事模擬裁判が東京地裁で開かれる。

私も司法修習委員として被告代理人顧問を担当しているので、傍聴席に座った。修習生が原告・被告代理人弁護士役を務めて、本番さながらに証人尋問をするという研修の一環だ。修習生とはいえ、それなりに準備して臨むので、なかなか堂に入ったもの。感心感心。私の修習生時代には、結構緊張して尋問した覚えがある。

夕方から雷雨。このためJRが運休になっているとのこと。しばし帝国ホテルで雨宿り。司法修習生の時に、東京地検で修習していたお昼休み、日比谷公園を抜けて、ここのレインボーラウンジに、分不相応かなとおっかなびっくり友人たちと来たことが懐かしく想い出される。

日比谷界隈は、司法修習生時代の想い出がたくさんある。

平成11年8月23日(月)

午前中、離婚調停の申立書と準禁治産宣告申立書を一気に書き上げた。

夫がサラ金などから借金を繰り返し女性に浪費しているという案件で、自宅を抵当に入れてまで借金を続けているので、離婚するだけではなく準禁治産宣告という方法で今後の借り入れを阻止して財産の散逸を防止しようというもくろみ。しかし最近、この手の案件が多いなぁ。時節柄というべきか・・・熟年夫婦の妻からの相談は結構多いので、世の男性諸氏、お気を付けを。

平成11年8月21日(土)
今日は土曜日。私の事務所は、土曜日でも執務している。東京の弁護士のかなりの方が、土曜日も仕事だ。というのも、平日は、裁判で外出したり、電話が沢山かかってきたりで、腰を落ち着けて仕事することができないからだ。土曜日は、平日時間をとれない依頼者が来訪したり、書類を作成したりするための調整日のようなものだ。
いつも私は、土曜日は午後から仕事をすることに決めているので、今日も1時に離婚調停のための打ち合わせ、3時に不動産ローン整理のための打ち合わせ、4時に会社破産のための打ち合わせをこなし、その後ようやくたまった書類の作成に取りかかった。
平成11年8月18日(水)  当番弁護

今日は、刑事当番弁護の待機日。恐喝未遂で逮捕された青年からの呼び出しがあった。当番弁護士とは、逮捕・勾留された被疑者の呼び出しを受けて、1回に限って無料で面会(接見)に駆けつけるという弁護士会のボランティア的制度だ。初めて逮捕・勾留された人などはとかく不安でいっぱいになるもの。弁護士が面会に行くと、それだけでとても安心するらしい。もちろん、ただ面会に行くだけではなくて、事件に関する見通しやアドバイスなどを行い、必要があれば弁護人として正式受任するというもの。

刑事事件は、初期段階の対応を間違うと簡単にえん罪事件になってしまうので、弁護士としても十分対応してやらなければならない。刑事事件をあまりやりたがらない弁護士が多い中、私は、もともと検察官になろうかとも思っていたくらいで、刑事事件には興味を持って積極的に取り組んでいる。民事事件と違って、刑事事件は、依頼者が犯罪者になるかどうか、刑務所に入らなければいけなくなるのかどうか、といった切実な利害があるため、こちらも緊張する。

平成11年8月17日(火)

午前中、相模原で裁判(売掛金請求事件)。午後、小田原で裁判(建築紛争)。

結局、一日中、愛車M3で駆け回る日だった。小田原の裁判の後は、久しぶりに箱根をひとっ走りして、のんびり。まだお盆休みの延長らしく、渋滞が続いている。サーキットA級ライセンスを取って、年間3万キロ近く走る「爆走弁護士」と誹謗されていた(?)私だが、最近は、あんまり走っている暇がなかったなぁ。今日は暑いのに、M3もご機嫌。

宮ノ下の渡辺ベーカリーでお気に入りの「温泉シチューパン」を食べようと思ったが、渋滞にはまるのがイヤで断念。代わりに、大涌谷で温泉卵を食べてきた。1つで7年延命との謳い文句なので、私は14年長生きできそうだ(笑)。

平成11年8月16日(月)  司法修習生との楽しい飲み会

午後、司法修習生(司法試験に合格し、法曹になるまでの研修期間中の者)が7人事務所を訪れて、今月末に行われる民事模擬裁判の打ち合わせ。私は、司法修習委員をおおせつかっているので、修習生の指導をしなければならない。

私もちょうど7年くらい前に、同じことをした覚えがある。

打ち合わせの後、全員を引き連れて小料理屋へ。行きつけの所に連れていこうと思ったらお盆休み。初めての店に連れていったが、なかなかに盛り上がって楽しかった。くだけた話も沢山できて、今も昔も修習生気質は変わりないなぁと実感。さてさて、これで日本の将来は明るいのかどうか(笑)。

平成11年8月13日(金)
開業して10日。思った以上に、お祝いのお言葉など沢山頂戴して感謝感激。特にお花や鉢植えが沢山届いて、事務局曰く、「植物園みたいですね。」午前中、もと事務所の顧問先だった某ハウスメーカーの法務室長以下、懇意にしていた社員たちがお祝いに訪れてくれた。
平成11年8月10日(火)  神宮外苑花火

神宮外苑花火の開催日。

7時ころから、そとで大きな音がしている。この事務所から神宮外苑までは2キロほどの距離しかないので、音や煙が向かってくるのだ。でも、悲しいかな、事務所はビルの2階にあるので、他のビルに邪魔されて花火そのものは全然見えない。事務職員とちょっと外に出てみたら、新宿通りの交差点の一角に人だかりが。近寄ってみると、なんと交差点のビルの間隙から、花火の様子が見える。ビルとビルの間に挟まれた縦長の空間に次々と花火が打ち上がっている。切り取られた都会の空間に素朴な天然色が豪快に撒き散らされる不思議。

しばし見とれて疲れを忘れる。

平成11年8月7日(土)

この間まで勤務していた事務所で、私の担当をしていた秘書嬢を招いて、私の事務所近辺で慰労会。「マイペース」の弁護士で苦労したとのこと。ごめんな(笑)。でも、僕がいなくなって嬉しいとは思っていなかったみたいで、それは救いでした。

二次会に、行きつけの新宿のバーに連れていく。

平成11年8月6日(金)

ようやく開所1週間目が過ぎた。

今日は早めに仕事を切り上げて、事務職員たちと近所の小料理屋で祝杯をあげる。この界隈は、日本酒の揃ったこじんまりした料理屋が多い。私は、ビール、バーボン党で、日本酒は苦手なのだが、なんだか飲む機会が多くなりそうだ。

平成11年8月3日(火)  クレジットカウンセリング協会

午前中、公益財団法人クレジットカウンセリング協会の仕事。向こう2年間、カウンセラー(嘱託)弁護士として協会に詰めて仕事している。執務内容は、サラ金などの返済に喘いでいる多重債務者の更生のための債務整理。システマチックに運営されていて優秀なスタッフが揃っている

ので、安心して仕事ができる。こういうグループワークは普通の弁護士業務ではあまり経験できないため、面白い。一貫した債務整理は、私の個人業務でも参考になる。

午後、先月から手がけている比較的規模の大きい会社倒産時件の打ち合わせ。規模が大きいので同期の親しい弁護士と一緒にやっている。やはり一人で事件処理するよりも複数で行うのは心強い。

平成11年8月2日(月)  万歳!

本日、「小川義龍法律事務所」正式開業! 記念すべき日。

思えば、高校時代に司法試験受験を決意して、暗黒の(?)司法試験受験時代を経てここまで、長いような短いような道のりだった。でも、具体的に独立を決意したのが今年の一月。それが、あっと言う間に実現してしまって、思った以上に居心地のいい事務所になった。それもこれも、これまで関わってきたいろいろな人たちのおかげさま。有り難いこと。

特に、勤務弁護士時代にお世話になった佐瀬正俊先生と米川勇先生には、そのご指導がなければ今日はありえなかった。
また、開業準備を一緒に手伝ってもらった事務局の佐藤さんには感謝するばかり。

それから、私を励ましつつも司法試験合格を見ることもなく他界してしまった亡き母には、私を生んでくれてありがとうございましたと言いたい。

平成11年1月下旬

平成6年に弁護士登録して以来、これに先立つ司法修習生時代にもお世話になった佐瀬米川法律事務所から独立を具体的に決意する。長いイソ弁(勤務医ならぬ勤務弁護士のことを、業界では「いそうろう弁護士」、略して「イソ弁」と呼ぶ。)時代ともお別れ。

小川義龍法律事務所の芽は、この時、顔を出したのだ。

空白の平成15年10月~平成19年3月

平成15年9月

平成15年9月14日(日) 再開!!
 

 永いことこのホームページの継続的更新をさぼっていた。

 別に飽きたわけでもなく、死んでいたわけでもない。ご推測のとおり、本業がすこぶる忙しく、なかなか更新作業に手が回らなかったのだ。本業が忙しいといっても、たががホームページの更新作業時間すらとれないほどの忙しさというわけではなかった。だから、本当のところは、ただ面倒くさかっただけということだ。大変失礼しました。

 ところで、なぜ今日になって突然更新作業を再開したのか。それは、ある素晴らしいHP更新ソフトを使用し始めたからだ。そのソフトとは、「マクロメディア・コントリビュート2」という。
 このソフト、ホームページの本格的作成には向かない。私のHPはマクロメディア・ドリームウェーバーで作成しているが、すこぶる高機能なだけに、普段から使いこなしていないと、ちょっとした更新作業の手順さえ忘れてしまうことがある。まして、所内全員がかかわって更新しようものなら、私が、ドリームウェーバーの使い方の基礎を先ずレクチャーしなくてはならない。これが面倒くさい。
 ところが、コントリビュート2を利用すると、いったん作成したHPの更新作業が実に簡単にできる。殆どブラウザの閲覧画面として自分のホームページを表示させながら、その画面のまま、コンテンツの訂正や挿入が簡単にできる。かつてブラウザを眺めながら、なんでブラウザって閲覧するだけで、訂正は出来ないんだろうと思ったことがあったが、それを実現させるソフトだ。だから、ソフトの印象としては、HP作成ソフトというよりは、訂正も可能なブラウザといったほうが正しい。

 HPの更新をさぼりがちな諸兄。このソフトを試用して見られたらいかがか。30日間フリーの試用版は、こちら

 

平成15年9月1日(月) うははw 
 

 実は今日は、9月1日ではない。

 だいたい、上に9月14日の日記があって、コントリビュート2を導入してようやくHP更新作業が面倒くさくなくなった、再開、とか書いているのに、何で9月1日が出てくるのか。当然、後書きのものであることを賢明な諸兄姉はおわかりになろう。・・・などと前置きするのも無駄なことか(笑)。

 本当は、去年の早秋からこの夏までの間に、すこぶるたくさんの出来事があって、書けば相当に興味深い事柄もあった。書きたい。しかし、そんな長い時期のことを一つずつ書いていたら、再び更新作業がとん挫してしまうから、ここは当面、9月の出来事だけ思い出してピックアップしてみようと思う。

 

平成15年9月2日(火) 厚生労働省で講演 
 

 実は昨年も行ったのだが、今日は、埼玉県和光市にある厚生労働省の研修機関「労働研修所」で講演をした。

 テーマは、「破産と会社更生手続の概要について」。 対象は、労働保険適用徴収官向けのものである。
  相変わらず私は、破産管財人だとか倒産事件だとか、主に精算型ではあるが、倒産手続などに関わっている。再建型が得意の大物の諸先生方からすれば話にならないくらいの小物の事件ばかりであるが、それでも負債総額が数十億単位の事件を扱うようになった。
  で、昨年は、東京地方裁判所の破産再生部(民事20部)からの推薦で、厚生労働省に派遣されたのだが、その時の講演が面白かったとのことで、今年は厚生労働省から一本釣りで講演を要請された。講演時間も、昨年の倍である午前中一杯3時間だ。
 企業などでの講演は定期的に行っているし、私は人前でしゃべったりすることは比較的好きなので、こういう仕事は全然苦にならない。むしろ本業のストレス発散の場として格好である。

 ただ、役所での講演であるし、倒産事件ではとかく優先的に扱われて弁護士としては内心複雑な思いもある公租公課を所轄する官庁での話でもあるため、普段の私のようなしゃべり散らかしはマズイ。そこは役所の立場、弁護士の立場をそれぞれ織り交ぜながら、中庸を心がけて公正なお話をするように心がけた。

 というわけで、いつもの企業講演ならストレス発散なのだが、今日はちょっとだけ疲れたかな。

 

平成15年9月4日(木) 取材  
 

  ある女性週刊誌の取材を受けた。

 といっても別に何かスキャンダルを起こしたわけではない。もとよりスキャンダルを起こしても、女性週刊誌ネタになるほど面白い私生活を送っているわけでもないのだが(笑)。

 取材内容は、「養育費について」。実は私は、決して離婚専門弁護士を標榜しているわけではないのだが(私は、最近の専門化傾向には余り感心していない弁護士の一人だが、あえて専門を問われれば、どちらかというとIT法務、企業法務、倒産事件を挙げるだろう。)、離婚事件は比較的興味深く関わってきたため、事件数は多い。離婚事件は、基本的な家事事件であるため、大抵の弁護士がそれなりに取り扱える類型だ。しかし、こういう男女問題はそもそも好きではないという弁護士も多く、離婚事件を殆どやらないというものもいる。そういう意味では、私は、専門にしたいわけでもないのに、経験だけは多く重ねてしまったため、それなりのノウハウが蓄積された。で、依頼だけではなく、こうして雑誌の取材を何ヶ月かにいっぺんくらいの割合で受けることになるわけだ。この女性週刊誌も今回が始めてではない。

 基本的に人と話をするのは好きなので、取材などは全く苦にならないのだが、しかし高額の取材料などが貰えるわけではなく、この手の仕事は、単に好きだからやっているというだけのことだ。雑誌にせよメディアにせよ、登場しすぎても全然儲かりはしないし、下手に知名度が上がるのも考えものだ。私は知らぬ間にちょこっと登場しているという程度なので、この辺がいちばん面白いポジションかなと。

 

平成15年9月8日(月) 春秋会執行部会
 

 この日記を最初っからお読み頂いている向きには、おなじみの「会派」ばなしである。

 あらためてお話すると、私が所属する東京弁護士会には、会派というものがある。属に派閥とも言うが、派閥というと政治家のイメージがあるので、身内の中では使っても対外的には余り使いたくない言葉だ。決して政治家の派閥にイメージされるような、金と票のつながりではない。弁護士の場合徒党を組まなくとも自分一人で稼げるから、会派に属さない弁護士もたくさんいる。だから私のイメージとして弁護士会の会派は、さしずめ「学生サークル」のノリである。要するにお楽しみ親睦団体だ。弁護士はとかく一人で仕事をするので、敢えて徒党を組んで、楽しくやってみようかというノリ。

 本年度は、私が所属する法友会8部「春秋会」で事務局長を仰せつかった。要するにやっていることは派閥の雑用なのだが、実を言うと私はこういう仕事には向いていない。事務局長は、幹事長の補佐役的な立場にもなるべきなんだろうが、弁護士会の抱えている諸問題には疎い私が、そんな補佐ができるわけもなく、結局のところ、執行部会の司会などとファックス送信係に徹しているような有り様。いやはや。でも結構楽しい。

 

平成15年9月12日(金) 行きつけの飲み屋さんにて
 

 相変わらず遅い時間に仕事を終えると、毎日必ず近場に飲みに行く。飲むだけでは健康に悪いから、食事をしながら飲むことが多いわけだが、大変お世話になっているある小料理屋さんから珍しく電話があった。

 その小料理屋さんのご店主いわく、うちのお客さんで困っている人がいるとのこと。そのお客さんがどんな人かはちょっとここでは言えないのだが、著名な仕事をしている人だ。そのお客さんは決して初めて聞く名前の人ではない。もともとそのお店では何年も前から挨拶程度は交わしていたのだが、実際に話をしたことは殆どない。

 ただその人が困っているということはなかなか珍しいことのような気がしたので、すぐさま駆けつけた。私はいわゆる往診は原則としてしていないのだが、困っているとの呼び出しにかこつけて、早く酒を飲みに行きたかったという気持ちも半分以上ある(いや、殆どかな(笑))。

 事務局に、「ちょっと仕事、仕事」とかいいながら、怪しまれつつ事務所をあとにして、お店に駆けつける。その後の相談内容は、あれこれあって、あれこれ解決策を示して、その人には大変感謝された。

 おかげで、何年も挨拶程度しか交わしてなかった人なのに、また年齢も違うのに、「○○ちゃん」付けのレベルでのおつきあいが始まりそうな気配だ。

 飲み屋で友好を深めるというのも、実は私の持って生まれたキャラクターではなかったのだが、最近は、ぼちぼちこんなのも増えてきた。

 

平成15年9月13日(土) 役員会
 

 昨年度より、あるIT系上場企業の監査役を務めている。毎月第2土曜日に役員会があるのだが、今日はその日。

 若い企業だが、組織造りもきちんと行い、財務報告などもしっかりしている。予め資料が配布されていて進行役も決まっており、実にわかりやすい。もとより、役員会だけで企業の具体的経営方針をすべて決めているわけではないから、監査役の私として経営内容についてすべて把握しているわけではない。

 しかし、むしろ監査役としては、経営の内側に入りすぎるのは好ましいことではない。まさに「監査」を行うわけであるから、ある意味第三者的に、白紙の状態で臨んで、そこで披歴された事柄或いは演繹される事柄について素朴な疑問をぶつけたり、批判的な立場で検証をする必要があろうかと思う。

 私を含めて役員の殆どが若いが、幸い、もうひとりの監査役が、ある大企業で財務を担当した経験のある重鎮で、物腰は柔らかいが、少なくとも財務経理等に関する鋭い指摘をなさる。いつも役員会に出席すると、この方の実に的を射た的確な指摘に敬服させられるところだ。

 私にしろ、この会社の社長にしろ、自分の仕事ないし経営に関してはそれなりに自信家であるが、それでも年長者の意見は聞いてみるものである。

 

平成15年9月16日(火) 無題
 

 ある訴訟が係属している。今日は、その訴訟の第2回口頭弁論期日にして、最後の期日となった。

 その内容について披歴できるのはもう少し先になりそうだが、意思の食い違いというものは実に不幸な出来事を生むと思われる訴訟だ。また、弁護士のあるべき姿というものについても考えさせられた。私(とその依頼者)に正義のある訴訟だと確信しているが、その結果はいかなるものになろうか。

 

平成15年9月17日(金) 弁護士会館会員室
 

 霞ヶ関にある弁護士会館は、日本弁護士連合会(日弁連)、東京弁護士会(東弁)、第一東京弁護士会(一弁)、第二東京弁護士会(二弁)その他関連組織が入っている。

 私が所属する東弁はこの会館のうち4階から6階のフロアーを占める(7階もそうだが、ここは二弁との合同図書館である。)。

 ここにはどんな施設があるかというと、弁護士会の各種委員会や研修などを行なう会議室、これは5階にある。弁護士会の事務局や役員室、これは6階にある。そして、会員室や面談室、これは4階にある。法律相談などを受け付けるセンターもあるが、これは東京三会合同のものとして3階に集約されている。

 この中で私がよく利用するフロアーは、4階と5階。一番多いのは5階だと思うが、一番和めるのはやはり会員室がある4階だ。会員室は、弁護士専用のラウンジで、ソファや執務用の簡易机がいくつか置いてあったりする。弁護士以外は入れないから、裁判の空き時間などでここで次の裁判の記録を読み返したり、パソコンをいじったり(このHPも前掲のソフトのおかげで、モバイルからも更新できるようになったから、たまに会員室から更新したりしている。)、ぼーっとしていたりする。

 ぼーっとしていると、結構、顔なじみの弁護士がやっぱりぼーっとしに来たりして、空き時間の間中、仕事の話やらプライベートな話やらに花が咲くことがある。

 いまの弁護士会館は8年ほど前に竣工した見事なものだが、それ以前には、戦前からの古色蒼然たる低層の会館が、今の会館の裏手に3つ並んでいた(今は東京地裁の駐車場になっているあたりである。)。

 私も弁護士登録して数年間、この旧会館を利用する機会に恵まれたが、旧会館の会員室は、ちょうど入り口を入ってすぐの右手に広がっていた。いかにも戦前のサロン的な、よく言えば厳かな、悪く言えばぼろっちい部分があったが、しかしやはり年輪を重ねた重みのある会員室というのが正しいだろう。

 新人弁護士のころは、会員室に行っても知り合いがいるわけでもなく、なんだか入ることすらためらわれたが、新会館の会員室はきれいでこざっぱりしており、利用しやすい。

 

   
   
   
   
   
   

空白の平成14年3月~平成15年8月

平成14年2月

平成14年2月19日(火)  新人採用面接
    このHPで採用募集をした事務スタッフ就職希望者に対する一連の採用面接が本日一通り終了。

 「弁護士会のITリーダー」を勝手に標榜する当事務所であるからして、採用面接もただ通り一遍の面接をしただけではなく、15分程度のパソコンスキルチェックをさせていただいた。
 先週来、男女合わせて10数人に対して面接を行ったが、どなたもこのHPをよくご覧になってやる気満々の優秀な方々ばかりで、そこから1名ないし2名を選抜するというのはなかなか難しい。しかし、小さな組織にとって、人事は要中の要であるから、今、あれこれと思案しているところである。

 

平成14年2月15日(金)  風邪引いた
   私は最近運動もせず不摂生しているが、あまり病気にはならない。

 それが今朝起きてみたら40度近い熱が出ていた。どうやら風邪をひいたらしい。年に1度くらいは風邪をひくこともあるのだが、今回はいきなりという感じである。それも今日は朝から晩まで絶対はずせないスケジュールがびっしりで、のっぴきならない。近所の医者に行って注射を打ってもらおうにも、今日は休診日。
 効かない市販薬を飲んでふらふらしながらも一日のスケジュールをこなし、夜10時ころに弁護士室のソファで横になったが最後、起きられなくなってしまった。このまま死んでしまったらどうしよう、とお約束の不安が頭をよぎり、それでもようやくタクシーに乗ってワンメーターの距離を夢うつつのままに帰宅。
 週末に押しやった山積した仕事がこなせそうもなく、このことが憂鬱。でも悪夢にうなされもせず熟睡。

 仕事が終わって深夜を回って帰宅後に2/10の日記に書いた「あるもの」に、今週は連日毎晩明け方まで取り組んでいた睡眠不足が祟ったか(笑)。

 

平成14年2月10日(日)  最近再び凝りだした趣味
    小学生のころちょっと手を出して挫折し、数年前にワンセット衝動買いして作ってはみたもののそのままになっていた「あるもの」を、祝日の今日、久しぶりに時間が自由になったので埃を払って動かしてみた。

 これが面白い。奥も深い。いきなりハマってしまった。おかげで車を飛ばして専門店に行き、なにからなにまで道具一式をずらっと揃えてしまった。こう書くと、何か金に物を言わせて贅沢な趣味を再開したのではないかと思うかもしれない。しかしそうではなく、道具一式ずらっと揃えてもせいぜい1万円。すでに本体というべき部分は持っているので、その他部品もろもろで1万円。こんな趣味である。これで「ずらっ」である。
 ただ揃えるだけでもなんとなく楽しいのだが、それを組み合わせて思い通りに機能したときの爽快感もたまらない。この組み合わせには、私の一番好きな趣味の知識がそのまま応用されるのであるが、本来であれば容易には実践できないところを簡単に試してしまえるところもすこぶる楽しい。機械好きなら一度はハマるオタクな趣味である。
 息子がいれば一緒に楽しむのかもしれないが、うちには娘しかいない(笑)。しかしこの趣味、知らない人が聞くと子供の玩具のように思いがちだが、実際は子供では無理である。私自身、子供時代にトライして挫折した。専門店に行っても、子供はいない。大人があれこれ試行錯誤して丁寧に挑戦してゆく趣味である。

 「いいから、何なんだよ、その趣味って?」と言われそうである。

 しかしなんとなく恥ずかしいのでHPでご紹介するのはもう少し年季が入ってからにしようと思う。飽きっぽい性格の私のことである。一昨年のキックボードのように1週間でやめた先例もある。上の文章中にかなりヒントが入っているので、わかる人はわかるかもしれないけれども。

 「これ」に久しぶりに無心に取り組んで、夜を明かした。この趣味が楽しいのではなく、無心になれることが楽しいのかもしれないけれど。

 

平成14年2月8日(金)  弁護士会役員選挙
   今日は、日弁連と東京弁護士会の役員選挙の日である。

 弁護士会の選挙自体は、誤解を恐れずに言えばお祭り騒ぎのようなもので、公職選挙のような利権がらみのどろどろはない(ように私には見える)。
 この選挙はともかくとして、毎年選挙といえば恒例なのが投票所(弁護士会館)出口に設けられた書籍販売だ。弁護士向けの新刊書を、その出版に携わった弁護士らが売り子となって展示即売する。交通事故の赤本(交通事故の損害賠償算定基準を具体的に記載したマニュアル本。一般非売品)などはここで初売りとなるので、毎年欠かさず買ってゆくものも多い。

 今年私は、この展示即売で「法律事務職員によるパソコン活用アイデア集」なる冊子を販売した。われらが東弁業務改革委員会のパソコン研修スタッフによる力作である。
 面白いことにこれが件の赤本と並んで飛ぶように売れ、用意しておいた部数がほとんど売切れという状況となった。購入していただいた弁護士にも感謝するが、それよりもこれを作り上げたスタッフ(全員法律事務職員である)に頭が下がる。

 

平成14年2月4日(月)  顧問会社とのコミュニケーション
   1月の日記で、顧問先の一部に対して積極的にアクセスしてみようかという話をした。

 そこで実際、先月末ころに何か問題はないかどうかいっせいにお伺い書を送付したのだが、その効果かどうか、ここ1週間ほど、顧問先からのアクセスが多い。やはり聞いてみるものである。
 私としては仕事が増えるだけなのだが(笑)、顧問先の社長さんや担当者と定期的に話をして(それが殆ど雑談でも)、各種情報を仕入れるというのは、それはそれで有為なことである。

 ただ顧問料を保険料のごとく毎月もらうことも、安心というリーガルサービスを提供しているわけで、それなりに意義のあることだと思うが、そういうお金の問題ではなく、顧問先と定期的に話をするというのは必要なことだと思う。いざというときに迅速に動けるのも、普段からの、考えようによっては無駄かもしれない部分も含まれるコミュニケーションのなせる業だと思う。
 これは顧問先に限らず、長いお付き合いのクライアントにしても同じことで、事件が終わった後で、ときたまふらっとご挨拶を頂く方がいる。特にノーアポでいらっしゃるケースもあるのだが、たまたま私の時間が空いていてちょっとお茶でもお出しできたときなどは、楽しいひと時となる。

 弁護士なんてそんなもんだ。人とのコミュニケーションが楽しい。良くも悪くも。

 

平成14年2月3日(日)  アクセスログと検索エンジン
 

 このHPにはアクセス解析用のCGIを設置してある。

 誰がどのURLからここにたどり着いたか、どんなOSを使っているかなど訪問者のクッキーを利用してアクセスログが蓄積されているのだが、これを見ていて一番参考になるのが、どのURLから来たかだ。特に、ポータルサイトから訪問された方は、どんな検索語でたどり着いたかがわかって参考になる。単に「弁護士」とか「法律事務所」というキーワードもさることながら、 「法律相談」とか「弁護士報酬」、或いは「採用」といったキーワードが多いのはなるほどと思わされる。
 その他にも、アクセス時間帯は夜より日中が多いとか、曜日は土日よりも平日が多いとか、傾向がはっきりしていることも、なんとなく予想されたことではあるが、統計として見ると面白い。

 しかし、不思議なのは、検索もとの検索エンジンだ。ロボット型の検索エンジンでも相変わらず私のHPタイトルは、旧名称の「小川義龍法律事務所」になっている。METAタグはちゃんと変えてあるのに、いつになったら新名称に変わるのだろうか。昔は、1~2週間もすれば更新されていたように思うのだが、この遅さは、最近のウェブの隆盛著しく、ロボット君もウェブめぐりに忙しくなったということであろうか。
 あと、検索エンジンの上位に表示されるウェブはほぼ固定しているようだが、これもどういう仕組みだろう。グーグルあたりだと、リンク元の多さなどが理由となっているようだが、インフォシークあたりもそういう具合なのだろうか。
 検索エンジンはHPの存亡に大きく関わるだけに、興味をもって接してはいるのだが、不思議は多い。

 

平成14年2月2日(土)  房総半島一周
 

 房総半島を1周してきた。

 といっても、思い立ったのが深夜12時。自宅に帰りついたのが朝の5時。尋常ではない(笑)。
 私は、ただ車を走らせるのが好きで、別に暴走するわけでもないのだが、深夜の誰もいない道を無心で運転することがたまにある。本当は日曜日にドライブでもしようかと思ったのだが、どうやら天気が悪くなりそうだとの予報だったので、一足早く出かけてしまおうかと突然思いついた。
 自宅から首都高に乗って、そのまま東関道から東金道へ入って九十九里浜へ抜ける。そこから外房をずっと南下して勝浦、鴨川と来て、先端の館山まで行って内房へ回って、木更津から東京湾アクアラインに乗って再び都内へというルート。
 深夜のドライブは中央道方面が多かっただけに、房総半島は初めてだったのだが、結論から言って、深夜の房総をドライブしても余り面白くない。まず道が狭い。狭いだけならいいのだが、民家が両脇に並んでいるので、慎重に運転しなくてはならない。それから昼なら絶景の海沿いの道が、当たり前ではあるが、夜はなんにも見えない。ただ真っ暗なだけで単調。これが山道なら山あり谷あり適度なうねりありでハンドリングの妙が味わえるのだが、海沿いの淡々とした一本道をたどっていても単調なだけだ。
 そんな次第で鴨川あたりで大分退屈してきたのだが、これがまた房総の悪いところで、そこから高速に乗って一気に帰ろうとしても道がない。引き返すにも、行くにも、同じ道をただひたすらたどってゆかなければならない。

 房総は、昼間に限る。これが教訓として得られたものだ。

 

平成14年2月1日(金)  少額管財集会
 

 このところ少額管財事件(破産事件)の破産管財人に就任することが多い。

 いまのところ私の手持ちは、東京本庁(霞ヶ関)で10件程度(法人少額管財含む)、八王子支部で通常管財1件である。東京本庁での通常管財の手持ちはない。
 実際、東京本庁では、少額管財といっても決して少額の負債や少額の財団しか形成できないような事件には限られておらず、むしろ通常管財の多くが少額管財に移行している印象だ。管財人や申立人側からすれば、繁文縟礼な無駄な手続が簡易となって、多くのケースで合理的な運営ができる良い制度だと評価している。

 今日、債権者集会を開いた件も、破産財団が2000万円程度形成でき、配当可能となった。配当率は約7%。
 管財人報酬も、少額管財事件は20万円という認識を持っている弁護士も多いようだが、制度発足時から別に20万円という枠があったわけではなく、100万円程度までは裁判所の裁量で認められていた(以前、裁判所の統計として聞かされたところによると報酬幣金額は40万円程度とのこと)。最近は、基準ができたようで、今回の管財人報酬も、形成財団額に応じた金額を決定していただき、決して割りの合わない仕事ではなかった。まぁ、通常管財並みの事件が殆ど少額管財として指定される傾向にある以上、当たり前といえば当たり前なのだが。

 今回の管財事件は、それほど管財業務は多くなかったのだが、残る手持ちの数件は、営業継続したものだとか、数十件の否認権訴訟を提起したものだとか(全て勝訴)、前任の管財人が任務中途で死亡したため引き継いだものだとか、それなりに個性的で難しかったものが多い。
 この3月から4月のあいだに漸次集会が予定されている。

 

平成14年1月

平成14年1月30日(水)  今日も一日中・・・
 

 相変わらず 日中は、来客が多い。昨年くらいから、2週間先のスケジュールまで殆ど詰まっているタイトさで仕事をしている。今日も午後から1時間区切りで来客があった。

 新規相談だと実は1時間程度では話が終わらないことも多いのだが、新しい事務所になってから会議室が二つあるので、 私が入っていない方の会議室はお待ちいただくためのスペースになっていたりする。
 もちろん、私自身がクライアントとして行ったところ(法律事務所ではなく別の先生稼業の業種だが)などで、予約の時間に行っても散々待たされて嫌な思いをした経験があるので、自分の事務所ではできるだけそうならないように配慮しているのだが、やはりどうしてもちょっとお待ちいただくこともあったりして、これは大変申し訳なく思うところである。

 だから複雑な相談などは、できるだけ午前中一杯の枠を取ったり、最終の夜6時、7時くらいからの枠を取ったりして、後に来客がつかえないようにしている。
 今日のラストは、さる有名人がクライアントの難しい案件で、既に何度も面談しているのだが、毎回2時間以上時間がかかってしまう。世間にある程度名の知れている人だけに、法律論だけで割り切って対処するわけにもいかず、周辺のさまざまな影響なども考慮に入れつつ対応を決めてゆかなくてはならない。こういうところも毎回の面談に時間がかかるゆえんだ。

 私は一日中入れ替わり立ち替わりクライアントと会って話をすることは特に苦ではないのだが、よく考えてみれば、こういうことが苦でない、いやむしろ好きでなければ、弁護士という仕事はつとまらないのかなぁと思ってみたりする。
 有名人から社長からお医者さんから、会社員から主婦から生活保護を受けざるをえない境遇にいる方まで、世間のあらゆる立場の人と会って一対一で悩みを聞き、解決に向けてお手伝いをさせていただく。私の事務所は、違法金融業者と暴力団やそれに類する者以外なら、あらゆるクライアントから話をお聞きするスタンスに立っているといっても過言ではないが、それもこれも私がいろいろな人と会って話をするのが好きだからかもしれない。

 

平成14年1月29日(火)  ウェブ取材
 

「日経ウェブカンパニー」という一種のポータルサイトがある。ここに当事務所(&このHP)を紹介してもらうことになり、今日、その取材と撮影があった。

 法律事務所の紹介としてはおそらく第一弾となるはずである。事務所紹介の簡単なビデオ撮影(これはウェブ上で放映される)、弁護士としての私の考え方の取材など、2時間ほどであったがひたすらしゃべりまくってしまった。
 近月中に同ウェブでご披露することになろう。

 

平成14年1月28日(月)  静岡地裁
 

 今日は、午前10時の法廷が静岡地方裁判所であった。小さな事件である。

 本当は私が行く必要もなかったのかもしれないが、依頼者が是非行って欲しいということだったので受任した。今回が2回目。
 前回は新幹線で行ったのだが、今回は新しい車もあることだし、ETCもつけたことだし、朝5時に起きて東名を走っていった。静岡というと殆ど名古屋に行く感覚で、こりゃ早起きせにゃならんわいと早暁、自宅を出立したのだが、2時間ちょっとでついてしまった。おかげて地元の渋滞に巻き込まれるわ(地方の朝は東京以上の渋滞)、東海はぽかぽか温暖で眠いわ、くたびれてしまった。

 帰り道はちょっと寄り道して箱根あたりを流して帰ろうかと思ったのだが、箱根スカイラインは積雪の模様。私はチェーンもスタッドレスも持っていないので雪道は走らない主義。結局、裁判を10分で終えてそのまま東京にとんぼ返り。帰りも全然込んでいなかったので2時間ちょっとで、やはり帰宅できた。

 しかし、慣れない早起きなどするものではない。お昼過ぎに帰りついたものの、ちょっと30分ほど横になろうかと思って、目が覚めたらもう夕方。おかげで事務所にきてみたらスタッフの冷たい視線を浴びて、今日は夜なべである。おなかすいた。

 

平成14年1月27日(日)  スタパ斉藤
 

 ずいぶん前にもこの日記で紹介したような気がする。「スタパ斉藤」という人を知っているだろうか。

 パソコン雑誌をよく読まれる方ならご存知であろう。「あたらし物評論家」とでもいおうか。まずは、以下のURLで幾つかの製品批評をご覧いただければ、琴線に触れるかどうかお分かりになろう。

 http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/stapa/

 私はかねてより彼の評論が好きだ。彼の嗜好と私の嗜好とが似通っている点に共感を覚えることもあり、かれがウェブ上で連載している文章は結構頻繁にチェックしている。パソコン・デジカメ(デジタルもの)、車、ゲームなどの評論である。
 とくに文体が、最近でこそ彼の真似をして珍しくもなくなってきたが、独特の「いまどきのちょっと若いモン」口調の会話体がイカす。

 私がリピーター的にウェブを思わずチェックしてしまう文章を書く人は、このスタパ斉藤氏「侍魂」の健さん友人の川岸さん、このあたり。
 スタパ氏は嗜好と文体の絶妙な崩れ方がいい。侍魂 健氏は踊る文章のリズムがいい。川岸氏は、文章が美しい。

 いずれも私には到底まねできないが(影響されても、まねするつもりもないのだが)、ウェブの文章とはかくありきという見本のようなものだ。
 法律家の「技」としてのつまらない文章とは違う。

 

平成14年1月25日(金)  某記者と懇親
 

 ある有名メディアの若手記者とここ1年ほど親しくさせていただいている。

 広報メディアや弁護士・弁護士会のあり方について、私が思うがままにとりとめのない意見を言っているだけなのだが、毎回、真剣に聞いていただいて、ますますこっちは調子に乗る。もちろん会内最新情報を提供しているわけでもなく(私のような若造はまだまだそんな立場にはない)、この辺はその某記者のほうがよほど詳しかったりして、「今、陪参審ってどうなっているの?」、「ロースクールは?」みたいな逆質問を私が繰り出している体たらくである。どっちが記者だかわからない(笑)。飲み仲間のようなもんだ。

 いずれにせよ、お互いマスメディアとか法曹界とか、社会的影響力の大きい業界の一端を担っているわけだから、十分自分自身を磨いてゆかなければならないというような結論に達していつもお開きになるのであった。

 今日はその記者と呑んだ。相変わらずの話に花が咲いて楽しかった。

 

平成14年1月24日(木)  パラリーガル研究会
 

 日弁連法務研究財団の公式研究として、昨年から「パラリーガル研究」というものを行っている。

 パラリーガルとは法律補助職のことであり、電話番やコピー取り・お茶くみ・お使いだけをしているような事務員とは違う。もう少し積極的に弁護士などの法律家を補助する立場の事務職員のことである。
 このパラリーガルは、欧米にはすでに資格として浸透している国もあるが、日本ではまだ認知されていない。実際、都市部でも地方でも、パラリーガル的な事務職員は多数存在しているわけだが(うちの事務スタッフもパラリーガルとして所内養成しているつもりである)、世間的には、お使い事務員と混同視されるきらいがある。
 これでは法律事務職員のステータスアップは図れず、法律事務所自体の損失、ひいては市民に対するリーガルサービスの拡充を妨げるのではないかと言う観点から、かなり以前からパラリーガル養成が議論されてきた。
 私もパラリーガル養成は積極派なのだが、これをとりあえずは法務研究財団の研究テーマとして取り上げてみようじゃないかということで、研究会のメンバーになっている。

 その会合が、今日、私の事務所で行われた。
 ドイツのパラリーガル制度の報告から始まり、日弁連ないし法務研究財団でパラリーガル認定制度を設けようという具体的私案など、意義深い議論が交わされた。

 これからの法律事務所は、パラリーガルスタッフも大きな柱として支えてゆくのであり、また、優秀なパラリーガルに「来て頂く」ということになるべきだと思う。
 それには弁護士側の意識改革も大いに必要であるが、イソ弁(or勤務弁護士)を選び育てるのと同じだけの力を傾注すべきだ。

 

平成14年1月23日(水)  新たな顧問契約
 

 ある業界では世界的に有名な某メーカーの日本法人と今日、新規に顧問契約を結ぶことになり、今日はその会社に私のほうから出向いていって社長をはじめご担当者と顔合わせをした。

 インターネット関係の法務とパテント関係の法務が主たる顧問業務内容になりそうだが、日本法人は規模も大きくなく機動性があるフレッシュな会社なので、万全のアシストができればいいなと思っている。 
 今日その社長にもお話したのだが、顧問弁護士は、「問題を起こさないようにするために存在する」んであって、そのためにはできるだけ気軽にアクセスして欲しいということである。問題が起こりそうだから相談するのではない。
 もちろん、何も相談なしに、顧問料だけちゃんと払ってくれる会社が一番楽であることは間違いないが(笑)。冗談はさておき、顧問弁護士の側から、顧問会社に対して、定期的に何もなくてもお伺いを立てるくらいの積極的姿勢があったほうがいいなと思っている。そうだ、早急にこの辺のシステム作りをしよう。サービス業たる弁護士は、顧問会社から相談を持ちかけられるのを待っているのではなく、こちらから「何かありませんか」と一声かけるくらいでなければ。

 

平成14年1月21日(月)  理事者と嘱託との昼食会
 

 去年から東京弁護士会に新設された広報室で、私は初代の嘱託としてその任にあたっている。

 嘱託というのは、弁護士会から有給で一定の職務を委任されている立場のものであり、広報室嘱託以外に著名なところでは調査室嘱託がある。
 いずれも弁護士会の広報であるとか調査活動を、理事者と緊密に連携しながら行ってゆく立場にある(※「理事者」とは、弁護士会の役員、即ち会長、副会長などを指す)。このため、有給とはいえ、時間と労力を取られ、決して本業と比べて割りの合う仕事ではない。したがって、弁護士会務に興味があり積極的に参加できるような人でなければ、なかなか立ち行かないであろう。私の主担当は、東京弁護士会ホームページの企画管理運営であるが、それ以外にも本業に多忙な中、いくつか関連雑務をこなしており、会議も多く大変である。

 これら理事者からの指示・打ち合わせや嘱託の活動は、日々不断になされる性質のものであるが、毎月一回、弁護士会の一室で、理事者と嘱託が昼食を取りながら打ち合わせをする会議がある。それが今日あった。
 審議事項は、守秘義務の範囲に属するので何もお知らせできないが、結構深い話あり、ざっくばらんな話あり、弁護士会で今問題となっている最前線にいる気分だ。

 ちなみに昼食は何ら豪勢なものではなく、紙箱入りのただの弁当である。別にまずくはないが。

 

平成14年1月20日(日)  事務所に来て見たら、なんと!
 

 今朝、事務所に来て見たら、なんと事務局チーフが居た。

 なんでも昨日土曜日からずっと仕事をしていて、完徹したんだそうだ。
 いやはや、私がお気楽に富士山ドライブをして、帰ってきてぐっすり眠って、日曜日の午後から悠然と出勤して来たというのに、彼女はその裏でバッチリ仕事をしていたらしい。
 うちの事務所は完全週休二日だから、休日に来るのは基本的に私なのだが、彼女も殆ど当事務所のパートナーの扱いなので(私の考え方として、法律事務所のパートナーは弁護士だけというのは悪しきドグマだと思っている。能力があれば事務局員とパートナーシップを組んでもいいと思っている)、休日出勤してくることが多い。

 基本的に私は、上司が残っている限り先に帰ってはいけない的な体育会系のノリは嫌いなので、事務職員に対しては定時になれば早く帰りなさいと言うほうなのだが、彼女はさすが事務局チーフなだけあって、私がそういっても自分で仕事の調子をコントロールして好きに仕事をしているようだ。

 ちなみに彼女は、某大学の経済学部(2部)を今春卒業し、来春から某大学の法学部(2部)に進学しようという努力家である。そのほかに、お華、簿記会計、弁護士会務(パソコン研修)を同時並行でこなしている。
 私などは、司法試験受験時代くらいしか頑張った経験がないだけに、ほとほと脱帽させられる。凄い!

 

平成14年1月19日(土)  取り付けたETCでドライブ
 

 さて木曜日に取り付けたETCつきの車でドライブを敢行した。

 四ツ谷の自宅を出て、首都高外苑→中央道大月→河口湖線→河口湖→西湖→富士山→朝霧高原→富士吉田→東名→首都高→自宅という総行程200キロほどのルートである。
 最初にETCゲートが出現したのが中央道高井戸インター。ETCゲート車線は案の定がら空きだ。おっかなびっくり徐行して侵入する。バーがあがらず車体にぶつかったらどうしよう。
 しかしなんということもない、ゲートに侵入すると「ピッ」という電子音とともに、瞬時にバーがあがり、難なく通行できた。これは快適。しかもよその車は料金所渋滞を作っているから、優越感がある。これに味をしめて、本当は降りなくてもいい大月インターでわざと一旦中央道を降りて、再びインターに入りなおした(笑)。快適快適。

 川口湖畔で車を停めて、しばしぼんやりと陽だまりの中で仕事を忘れる。今日は暖かく天気の良い土曜日なのに、観光客も殆どおらず気分が良い。

 

 川口湖畔や朝霧高原から望む富士山は雲の袴をはいて、今日は特に幻想的だった。自宅から1時間余りでこの富士山の雄姿を拝める環境にあることは、つくづく幸せだなぁと思う。

平成14年1月17日(木)  ETCなるものを取り付けた
 

 昨年末、車を買い換えたのだが、その新車にETCを取り付けた。

 このETCとは、高速道路の自動料金支払いシステムのことである。高速道路を使う方はお分かりと思うが、昨年の12月ころから料金所の、たいていは両脇のゲートに紫色で「ETC専用」と書かれたがら空きのゲートが設置されていることにお気づきだろう。
 このゲート、無人なので、ETC車載機を取り付けていない車は通過することができないのだが、ETC車載機を取り付けた車がゲートをくぐると、殆ど瞬時にゲートがシュパっと開いて、若干減速するだけで停車せずに料金所を通過することができる。料金の支払いは、登録したクレジットカードによって後払いだ。

 料金所渋滞を尻目に、がら空きのレーンをすぅっと通過してゆく車をひと月ほど横目で見て羨ましく思っていたのだが、その想いがつのるばかりで、ついにこれを車載するに至ってしまった。私は、東京本庁以外の裁判所は、たいてい車で行くので、これがあると便利だ。まして私の車は左ハンドルのマニュアル車だから、従来は料金所の通過が大変鬱陶しかった。これでそれもおさらば、ということになるはずだが、つい先ほど、取り付けたばかりなので未だ使ったことは無い。だから、今夜は、ちょっと試運転をしてみようと思っている。

 ただ、某人いわく、料金所はすいすい通過できても、その前後が渋滞していたら結局有人の料金所を通過するのと大して変わらないんじゃないの、と。
 痛いところを付く。でも、すいすい通過できる一瞬の優越感と、支払いの面倒くささが回避できればいいんだ(笑)。

 

平成14年1月16日(水)  ある破産管財事件の引継ぎ

 相変わらずわが事務所では、IT関係事件や倒産事件の割合が多い。先週末、東京地裁破産再生部の某裁判官に呼ばれて裁判所に行ったら、ある破産管財事件を引き継いで欲しいという要請だった。

 どうやら前任の破産管財人が急死されたらしい。内容的には処理中案件なので書くことはできないが、それなりに困難な問題を引き続き処理してゆかなくてはならない。現在、大小あわせて破産管財事件を10件ほど同時処理しているが、ただ法律上の知識だけでは立ち行かないところが面白くもあり難しくもあり。
 この1年で大分社会経験をつまさせていただいた。

 

平成14年1月15日(火)  サイパン旅行の宴の後

 昨年末、初めての事務所旅行の企画として、事務所じゅうでサイパン旅行に行った。スタッフの皆さんは普段からよく私をサポートしてくれているので、その慰労のために4泊で南の島へご招待。

 遅ればせながら、このときデジカメで撮った写真をちょっとご披露。


ホテル(ハファダイビーチホテル)のビーチ

  
サイパンのメインストリートから空を仰ぎ見る          水溜りもまたのんびりした風情がある

 

平成14年1月14日(月)  リニューアルオープン!

 果たして1年以上もこのホームページを放置していた私は、いったい何をしていたんだろう。

 別に開き直るわけではないが、本業が多忙を極めていたというのが主たる理由である。実際、現状でも多忙に変わりは無い。かつて旧ホームページでは、無料法律相談掲示板を設け、毎日10数通にのぼる相談に対してコメントを付していた。しかし、どうにも時間のやりくりができず、掲示板を放置しているうちに、ホームページ自体のメンテナンスも追いつかなくなってきたというのが実態である。
 どんな仕事が多忙になってきたかは、追々またこの日記で垣間見ていただくとして、実際、このホームページを放置している1年以上の間に、たくさんの事件や経験をさせていただいた。
 いやまったく弁護士とは楽しいもんだと、相変わらず、つくづく感じているところである。

 ちなみにこのホームページリニューアルには、うちの事務局チーフの友人がデザインレイアウトを好意で行ってくれた。さすが本職だけあって私が思い描いていたとおりのシンプルなHPとなった。Special Thanks to Ms.Ohta!

 

空白の平成12年11月~平成13年12月

平成12年9月~10月の日記

平成12年10月12日(水)  執筆依頼
 このHPを見て、という形で、最近出版社からの執筆依頼がよく舞い込むようになった。

 もともとモノを書くのは好きな方なので、執筆依頼もさほど苦になるわけではなく、大抵は受諾している。今日も、ある出版社の雑誌向け執筆の依頼があった。
 とかく弁護士は、職業柄、正確を期するために文章が長ったらしく堅くなるきらいがある。なにも学術書じゃないんだから、そんなに難しい文章を書かなくてもいいじゃないかという風な弁護士著の書き物が巷には散見される。多少不正確であっても、肝心なポイントが押さえられていれば、むしろわかりやすく面白く書いてあった方がよほど情報の伝達に資するのではないかというのが私の持論。そんな観点でモノを書くことが多い。
 但し、時たま学術書的な本や論文の依頼もあるわけで、こういった場合は、慎重に言葉を選んで正確を期するわけだが、これは読者層がそれなりの人たちだから当然のこと。

 読み手の立場に立って、臨機応変に対応する。これが物書きの基本ではなかろうか。

 ところで、弁護士モノの漫画の原作なんてどう? いくらでもアイディアがあるんだけれど、ここを見ている漫画雑誌の編集者はいないだろうか(笑)。

平成12年10月10日(火)  法律事務職員のためのPC研修講座
 今年は、東京弁護士会の企画として「法律事務職員による、法律事務職員のためのパソコン研修講座」を3連続開催することになった。今日はその第1回目。

 言い出しっぺが私なので、その手前、第1回目の講師はウチの佐藤秘書を出講させることにした。彼女は元々、PCインストラクターとしての経験もあったので、この手の企画には打ってつけである。テキストの作成から進行まで、彼女が殆どまとめてくれた。
 当初は、5~60名ほど集まれば御の字という企画だったのだが、申込は予想に反して120名を突破。急遽会場を弁護士会の講堂(クレオ)に写して、本格的なプロジェクターによるデモンストレーション付きの研修を行った。
 第1回目であるため、受講生のレベルも要求もまちまちで、どれほど成果が上がるかと心配されたが、回収したアンケートによると、大変好評だった様子で一安心。次回、11月15日へ向けて、具体的な企画作業に入らなくてはならない。

平成12年10月9日(月)  Windows Me導入
 事務所のPCは、Windows2000と98なのだが、今日、自宅のPCにWindows Meを上書きインストールしてみた。


安売り店なら98からのバージョンアップ用パッケージを
5000円程度で購入することができる。

 なぜ自宅のPCかというと、業務用途の事務所のPCにインストールして万一不具合が出たら業務が停滞するからだ。だから、まず、どうなってもいい自宅のPCに試しに入れてみた次第。
 まず上書きインストール自体だが、これは実に簡単。CDロムを入れて30分ほど放っておいたら、自動的に98がMeにバージョンアップしていたというくらい手間いらず。
 さて、バージョンアップしたMeの感想だが、今のところ、とくにバージョンアップによる不具合は認められない。諸環境もそのまま98から移行されていて、動かないソフトもない。98のマイナーバージョンアップに過ぎないと言われているとおり、特に問題は生じなかった。ただ、いったい98とどこが変わったのかよくわからないと言うくらい、見た目には何も変わらない。敢えてバージョンアップするメリットはない。

 ただ、唯一、大きく変わった部分がある。これを有益と考えるのであれば、是非バージョンアップすべきだろう。
 それは、起動と終了の圧倒的速さである。従来は、パソコンの電源を入れて起動させ、実際に使えるようになるまでにかなり待たされた。終了にしても起動ほどではないものの、多少待たされたものだ。
 ところが、Meは、電源を入れてから1分以内に実際に使えるようになる印象だ。終了も、ものの数秒という感じである。スリープの効くノートパソコンならともかく、デスクトップPCでは、この起動時のウエイティングがないというのはストレスがたまらなくて大変に宜しい。

平成12年10月7日(土)  都内一斉無料法律相談
 弁護士会では、年に何回か、無料法律相談を行っている。

 10月の第一週は「法の日」ウィークなので、例年、無料法律相談が行われる時期なのだが、今年も、私は、板橋区の無料法律相談に赴いた(その他の区でも、同時開催である。)。
 午前中3時間のみだが、6~7名の弁護士による30分の相談で、私も立て続けに数名の相談を受けた。内容は、相続、貸金請求、借地、債務整理・破産とヴァリエーションに富み、多くの方に具体的手がかりを与えてあげられられたのではないかと思う。
 早めに弁護士に相談に行くということの重要性、それからそのような機会を市民に提供することの重要性は、今後ますます高まることであろう。
 「開かれた司法」である。

平成12年10月4日(水)  取材三昧
 昨日、ある外国のテレビ局から、法律問題に関する取材依頼があり、今日、この狭い事務所内でインタビュー撮影が行われた。
 どうやらそのテレビ局の担当の方が私のホームページをご覧になっていて、それで取材にお越しになったようだが、全くお恥ずかしい限りである。

 午後は午後で、ある有名ソフトウェアメーカーからの取材依頼。
 テレビ撮影こそ行われなかったものの、どちらかというと私の専門分野(というか趣味の分野か(笑))にわたる内容なので、一気にしゃべりまくってしまった。こちらは、このホームページがきっかけというわけではない。

 いずれにせよ、今日は取材三昧の一日という様相を呈してしまったが、これはこれで面白いものである。

平成12年10月3日(火)  弁護士広告調査委員会
 かねてよりこの日記でもご紹介していたと思うが、違法な弁護士広告を監督する「Gメン」のような組織が弁護士会に新設され、昨日正式始動した。「弁護士広告調査委員会」である。

 おそらくインターネット関係に知識のある弁護士が乏しいためか、最若手であるが委員を拝命した。委員会開催前に私が勝手に想像していた委員会像は、ごく少人数で和気あいあいとテキトーに広告の行方を辿る程度の委員会かと思っていたが、これが大違い。
 どちらかというと綱紀・懲戒委員会の外部局的な位置づけと取扱分野であった。そもそも出席委員の構成が、綱紀・懲戒委員からの派遣だったり、元会長・副会長クラスだったりして、いいかげんな委員会に慣れている私としては、緊張する会合である。広告調査方式にしても、綱紀委員会でのやり方に準じて、厳格な適正手続に則って行われる。不服申立方法も備わっている。いやはや、全く広告Gメンである。これは予想だにしなかった。
 このHPを開いたころや、「弁護士のための広告のススメ」を上梓したころは、こういう風に取り締まる側に携わるとは夢想だにしなかった。どちらかというと、私が取り締まられる側、来るなら来て見ろぃ! くらいの威勢を持っていたのだが、すっかり「範を示す」HPを作らなければならないようなことになってしまった。

 ところで、早くもこの委員会の第一号案件として、ある弁護士広告が調査摘発されそうである。機密に属するから抽象的にも内容は申し上げられないが、普通の感覚を持った弁護士なら躊躇するよなぁというほどのヤレヤレ度極めつけである。

 そういう弁護士は、↓この本↓を読んでよく勉強した方がいい。

「弁護士広告 ~業務広告規定の解説」(商事法務研究会)
現在市販されている唯一の弁護士広告規定コンメンタールである。

平成12年10月2日(月)  弁護士広告解禁
 昨日から、弁護士広告が解禁となった。

 このHPもインデックスページをご覧になった方はおわかりになると思うが、「有料正式依頼」のコンテンツを設けた。その中の第一段として、「有料法律相談(面談方式)」をオープンした。
 おそらくメール方式の法律相談が待望なところと思われるが、これは私の労力が大変すぎる。もちろん相談料を上げればいいのだが、そういうわけにもいくまい。今のところ、1件5000円の二往復までというのを考えているが、件数が増えると対応できない。以前、牧野二郎弁護士が有料メール相談を始めたときに、その件数を伺ったことがあったが、結構大変そうだった(氏は、現在メール相談を停止している)。私も、初期のこのHPで無料メール相談をやっていたことがあったが、FAQの余りの多さに取りやめて掲示板方式に変更した経緯がある。とはいえ、メール方式も準備中ではある。

 ところで、既設の主立った弁護士HPを見てみたところ、今日現在、さほど大きな変化はない。或いは、未知の新設HPに凄いところがあるのかもしれないが、既設のもに関していうと、広告を正面から意識したHPは私のところとあと数カ所程度か。
 私のHPは、もともと広告ではないし、今後も専ら広告目的にするつもりは毛頭ないのだが、従前も、市民の方から有料でもいいから相談したいとか依頼したいという話が散見されていたため、広告解禁の現在、敢えて広告目的を外す必要もないと思ってコンテンツを拡張した次第である。
 したがって、評判の良い「無料法律相談箱<掲示板>」は、今後も今まで通り続けてゆくし、コンテンツの主要部分は、やはり従来通り「ざっくばらんな面白い法律事務所」である。

平成12年9月27日(水)  電動アシスト自転車
 私は事務所まで歩いて通勤しているのだが、しかし坂道があったりして歩くのが億劫になることがある。それで雨の日などはついタクシーに乗ったりしてしまうわけだが、これが高じて普段でもタクシーに乗ってしまったりする。これは若いモンとしては不健康きわまりない・・・と思っていた。そこで、自転車通勤を考えていたのだが、坂道を自転車で登るっていうのは、これはこれで億劫。かといって、原チャリでというのも、危ないしヘルメットを被るのが嫌だ。

 で、思いついたのが、最近巷でもよく見るようになった電動アシスト自転車である。これは半年以上前から狙っていたのだが、結構高価だし、置き場所のことなどを考えると、なんとなく腰が上がらなかった。しかし、タクシー代やらなにやら考えている内に、やはりこれは事務所で購入するしかあるまい、スタッフが郵便局などお使いに行くにも便利だし、と思って、とうとうホンダの「ラクーン」を購入した。

 
当事務所で購入したホンダ「ラクーン」

 実際に乗ってみて、これは本当に電動モーターがアシストしてくれている感じで快適である。四谷界隈は坂道が多いのだが、この坂道を、多少踏み込みの力を入れる程度で、普通に座ってこぐ感じで楽々のぼってゆくことが出来る。立ちこぎなど必要な場面は皆無。
 坂だけでなく、発進時も、荷台を誰かが押してくれている感じで、ひとこぎ踏み出すと、びゅーんと進むので、思わず後ろを振り返りそうになる。これは、事務所の営業車として戦力になると感じたところ(笑)。

 ちなみに、写真で見ておわかりのように、見かけは殆どママチャリなので、私がこれにまたがって颯爽とこいでいるつもりでも、スタッフ曰く、「なんか新人営業マンがこれからお得意先回りしに行くみたいですよ。」とのこと。さもありなん。

平成12年9月25日(月)  ある悲惨な刑事被害者の代理人として
 新聞でも報道されたある悲惨な刑事事件の被害者の代理人となった。

 加害者が住所不定・無職であるため、民事的な損害賠償請求をしても、直ちに思いどおりの結論が実現する保障はない。このため、せめて刑事事件で被告人が適正手続きに従って厳罰に処されることを上申すると共に、金銭的被害回復がどこまでできるかを考えながら被害者の利益を図ることになる。
 そのために生命保険や傷害保険の給付申請を検討することは常道だが、他に、「犯罪被害者給付制度」の利用を検討することになった。犯罪被害者給付制度は、犯罪被害者に対して、その状況に応じて国が上限1000万円程度までの範囲で給付金を支給してくれる制度。窓口は警察である。

平成12年9月21日(木)  またまた債権者集会。こんどは少額管財
 この下の日記で、債権者集会のことを書いたが、今日も、債権者集会が4件連チャンだった。

 うち2つは私が管財人となっている少額管財事件。ほか2つは私が申立代理人の破産申立事件だ。
 今、手持ちの破産管財事件は6件、破産申立事件はおそらく20件くらいにはなっているのではないかと思うが、破産事件一般に言えることは、事務スタッフの助力なくしては迅速な処理はおぼつかないということだ。
 具体的な方針や対応、交渉などは私がやるが、書類を整えたり、細々とした事務的なやりとりを債権者や破産者と行うのは、事務スタッフに手伝ってもらわなければならない。これは私の事務所だけではなく、破産事件を多く手がけている事務所では通有の傾向だ。
 他方、裁判所も、裁判官が全部を手がけているわけではなく、書記官がその多くを取り仕切っている。

 破産事件では、法律事務所スタッフと、裁判所書記官の尽力に頭が下がる思いである。

平成12年9月18日(月)  債権者集会
 私は東京の本庁以外に、八王子支部からも破産管財事件を依頼されることがあるが、今日はその八王子支部で、債権者集会があった。

 春ころに管財人を受けた事件で、ある小さな会社の倒産である。
 この会社の管財業務の中心は売掛金の回収であったが、相当迅速に回収していったので、今日の集会までにそれなりの財団を形成することができた。あとは大口が幾つか残ってはいるが、年内に回収できれば、それで配当して終結である。配当見込みも10%近くになる可能性もあり、半年で10%配当まで漕ぎ着ければ、管財事件としてはまずまずではないかと自負している。

 破産管財人は、公平な立場に基づく破産会社の資産・負債調査が主たる業務であるが、ぶっちゃけて言えば、いかに迅速に無駄なく沢山の資産形成(財団形成)ができるかである。資産が沢山できれば、沢山配当できるからだ。

平成12年9月13日(水)  はぐらかされた証人尋問
 ある企業から依頼されている原告事件の証人尋問期日が今日あった。

 相手方は、弁護士を立てておらず、いわゆる本人訴訟である。こちらの請求は、全く筋が通ったもので、証拠も十分。相手の反論は、意味不明のものが多い。
 このためおよそ和解はできそうになく、証人尋問を行って終結する予定だったのだが、今日の期日に相手方はなんと不出頭。もちろん、不出頭でも期日は開かれるから、結局、裁判所の判断で、相手方不在のままこちら側請求の証人の尋問のみ行って、終結した。反対尋問のない証人尋問は珍しい。

 こんな具合だから、本件は、当方の全面勝訴判決が出る見込み。裁判に出頭しないと、こういうことになってしまう。

平成12年9月12日(火)  またしても企業研修
 先月、管理職向けの「法律の基礎」研修をやったばかりだったが、同じ会社の新人向けの同研修を、昨日と今日、行った。やはり大手の企業は研修に対する姿勢が違う。感心感心。

 この一年で、この企業での研修は、管理職向け2回、新人向け2回を行ったが、管理職向けの方がおそらく受講生としては有意義だったのではないかというのが所見である。
 対象が違うから、それぞれ内容を多少違えて話してはいるのだが、管理職は流石に実務経験があり、自分自身悩みながら仕事をしている方達だから、私の話も相当面白く聞けるのではないだろうか。
 一方、新人は、実務経験が乏しいから、どうしても抽象的な理解に止まってしまう。このため、仕事とは関係のない法律の話、例えば、「恋人と別れるときの法律的注意点」だとか、「交通事故事件の上手いかわし方」だとか、あんまり仕事と関係ない話を盛り込まなくてはならない。もちろん、それはそれで法律の考え方を伝授するには適した話題なのだが、果たして仕事に応用が利くのかどうか、心許なくもない。
 新人研修よりも、3年~5年目くらいに法律研修を入れる方がいいのではないかとも思う。

 ちなみに、私の講演は、このHPの如く、半分以上は雑談である(笑)。

平成12年9月9日(土)  司法修習生就職説明会
 弁護士に「就職」という概念はない・・・はずだった。

 弁護士は元来労働者として雇用されることを予定していない。弁護士法自体が、何人からも自由で独立していることを保障しているし(弁護士自治)、実際の意識としても雇用されることを潔しとしないものが多い。
 よく、弁護士を「雇う」という表現が使われることがあるが、嫌な依頼者は金を積まれたって応じないし、依頼されても途中で不信を覚えれば辞任することもある。こういう意味で、弁護士が雇われるという表現は正確ではない。

 ところが、弁護士も司法試験に合格して1年6ヶ月の司法修習(研修)を終えただけで直ちに使い物になるかというと、そうではない。弁護士とは法律職人であるから、手に職を付けるための奉公が必要となる。
 これがかつて「イソ弁」(居候弁護士)と呼ばれた弁護士で、現在は、勤務医に倣って「勤務弁護士」と通称されている。別に、勤務弁護士という半人前の資格があるわけではなく、親方の弁護士(通称ボス弁)から給料をもらって勤務する体系をとっていることをあらわしたものだ。
 このため、大都市部など弁護士が多い地域では、司法修習を終えていきなり独立する弁護士は少なく、大抵は数年間、どこかの法律事務所に勤務することになる。だから、本来「就職」という概念はないはずの弁護士が、司法修習を終えるころになると「就職活動」に精を出すことになるのだ。
 司法修習生の就職活動は、しかし、世間一般の会社の就職活動と違って、特段シビアなものではない。どちらかというと売り手市場が維持されているし、人気のある大事務所(大抵は渉外事務所といって国際法務を扱うところ)を希望するのでなければ、だいたいが思ったような事務所に入ることはできるものだ。
 とはいえ、職人としての技術を磨く第一歩であるからして、司法修習生としてはそれなりに真剣に就職活動をすることになる。

 私のころは、先輩や友人の伝で新規採用予定の事務所を何件か訪問して決めたものだが、ここ数年、東京では、弁護士会が合同就職説明会を開催している。ちょうど中小企業の合同就職説明会のようなもので、採用側の法律事務所が弁護士会のワンフロアーにブースを設けて、そのブースに就職希望の修習生が訪れて説明を聞くというもの。
 この説明会は、業務改革委員会が主催しているため、今日、私もお手伝いに行った。弁護士が慣れない説明会を取り仕切るわけで、おそらくイベント屋さんが仕切っているであろう企業の説明会とは及ぶべくもない。全く不手際続きで、修習生からクレームも多かったが、これは勘弁願うしかない。そういう機会を毎年提供できるようになったことを評価していただいて、いずれ説明会に来た修習生が弁護士になったら、是非、自分の教訓を生かしてこの説明会を上手く仕切れるようにしていって欲しいものだ。

 ちなみに、私は「イソ弁」を丸5年間やったが、実は就職活動というものはやっていない。
 厳密にいえば、冷やかしでいろいろな事務所を見に行ったのだが、それだけのことである。勤務先を決めたのは、司法修習生時代に、実務修習先としてお世話になった事務所(要するに研修先である)にそのままスライド式に入る形であった。お陰様で今日がある。

平成12年9月7日(木)  チラシ作り
 今年、恩師である佐瀬正俊弁護士が東京弁護士会の業務改革委員長を務めている関係で、私も委員になった。そしてコンピュータ部会長として、夏の東弁研修などで、弁護士広告についての講演をしたことは、この日記でもお伝えした。
 こんどは、次の企画だ。アイディアなんていくらでも涌いてくる。

 それが「法律事務職員のためのパソコン研修講座」(全3回)である。


 常日頃より、弁護士会は、弁護士が中心で、事務職員に対するケアが不足していると思っていた。最近でこそ、事務職員研修を定期的に開催したり、事務職員の身分証明書を発行したりして、積極的に取り組んでいるが、それでも未だ足りない。例えば、事務職員資格検定などは早期実現に向けて具体策を練ってゆくべきだし、先日も、佐瀬委員長に持論を申し述べて早急な実現を要請した(業務改革委員会が、この資格検定に関する議論の担当委員会である)。
 とにかくできることはどんどん実現させてゆくべきだし、それが事務職員のためになることであれば、弁護士にとってもためになることだ。優秀なスタッフが集まってくれば、仕事が楽になるし、楽になった分、弁護士しかできない部分の仕事に力を入れることができる。そんな基本的なことも分からない弁護士も多くて、議論が紛糾するというのも、ためにする議論の好きな弁護士業会の悪弊だ。

 ところで、法律事務職員のためのパソコン講座というアイディアは、弁護士がパソコン研修しても意味が無いという観点に由来する。
 もちろん、弁護士がパソコンの能力を向上させることは好ましいことだが、そうやって弁護士が法律事務を何でもかんでも抱え込むから、現代的な迅速なリーガルサービスがおぼつかなくなるのだ。適材適所の分担作業こそ、これからの現代的法律事務所のあり方であると私は確信している。
 そのためには、まず、普段からパソコンに接する機会が弁護士より多くなるはずの事務職員のパソコン能力を研鑽させなければならない。このために「法律事務職員のための」パソコン研修講座なのだ。弁護士も参加可、という、主はスタッフ、従が弁護士、という古い石頭の弁護士が癪に障るような企画だが、そういう弁護士は私は相手にしていない。というか事務職員を軽視している弁護士は、社会のためにならないから、業界から放逐したい。

 というわけで、東京弁護士会の会員事務所職員なら誰でも参加できるこの研修は、

 第1回 10月10日 午後6時から8時まで、東弁502にて開催。
 研修講師は、もちろん、当事務所が誇る(笑)佐藤嬢ほか、PCに造詣が深いスタッフを、私が人選。

平成12年9月6日(土)  事務職員同志の交流
 当HP「事務局雑記」で、うちのスタッフ佐藤嬢も書いているが、彼女は最近、有能な事務職員の先輩達と、法律事務職員マニュアルなる書籍の改訂作業やHP立ち上げなどを通じて、切磋琢磨しているらしい。

 今日も、勉強会があったようで、破産申立のノウハウについて意見交換してきたようだ。うちの事務所は、私が破産申立や破産管財(通常管財・少額管財)など比較的多く取り扱っている関係で、事務職員2年生の佐藤嬢も、先輩達とそれなりに話ができてきたようだ。
 私としては、この事務所を、こと個人破産や簡単な会社破産申立については、相談から申立まで最短2日。1週間あれば十分すぎると言うほどの機動性を持つ事務所に育てたから、いかに迅速かつ的確に破産申立するかのノウハウを、いずれは佐藤嬢に伝授してもらいたいところでもある。まぁ、現時点では、彼女が先輩方を差し置いて蘊蓄たれるわけにも行くまいし、彼女自身、まだまだ発展途上だから無理かも知れないが。

 こうやって、事務職員が相互研鑽してゆくことは、大変に好ましいことであり、応援している。
 法律事務所は、弁護士と「その他」ではない。弁護士と「スタッフ」とがそれぞれの職分を連携して果たしながら、迅速的確なリーガルサービスを提供する「組織」なのだから。

平成12年9月5日(火)  東京拘置所のばかやろう
 久しぶりに東京拘置所に行った。

 かつて勤務弁護士時代は、国選弁護事件を結構受任したりしていて、毎月のように通っていたが、最近は、もちろん国選弁護事件は弁護士の義務と心得て受任はするものの、身柄事件(勾留されている事件)ではなくて、在宅事件(保釈などされている事件)ばかり選んでいるから、被告人とは私の事務所で打ち合わせをする。だから、めったに東京拘置所には行かないのだ。
 しかし、明日控えている刑事事件は、先週の土曜日に実況見分に行った私選弁護事件。先月までは、警察署に勾留されていたのだが、最近になって東京拘置所に移監となったので、少ない時間を何とかやりくりして、出かけてきた。東京拘置所は、警察署と違って、接見(面会)可能な時間帯が限られている。夕方は4時までに入らないと接見できないのだ。
 そこで、鬱陶しい雨の降る中、四谷にある私の事務所から小菅の拘置所まで一時間近くの道のりをかけて出かける。小菅駅から拘置所まで、長い塀づたいに徒歩5分以上、雨でスーツを濡らしながら思いカバンをぶら下げてやっとたどり着く。たどり着いたのが午後3時半。
 面会カードを書いて、弁護士専用の控え室に入る。この控え室、弁護士専用といっても、別に綺麗でも何でもなく、古色蒼然とした待合室である。そもそも、東京拘置所自体、古すぎて、雨漏りがしたりするので、今、建て替えの最中である。
 午後3時半に着いて、それから待つことナント1時間。接見開始が4時半であった。接見室は10以上もあるから一杯なはずはないのだが、東京拘置所は、なぜかすんなりすぐ接見できたためしがない。大抵は、10分以上待つ。30分くらいはざらだ。しかし、今日は待ちすぎ。
 明日の尋問の打ち合わせのため、1時間以上は接見するつもりだったのに、4時半から開始となってしまって、案の定、5時に打ち切り。5時を過ぎたところで、ドアをゴンゴン叩かれて「終了時間でーす。」と拘置所の職員の声。さらに粘っていると、2分ほどしたところで再び「終わりですよ。」の声。やむを得ず、明日早朝、裁判所の接見室で再び接見することを被告人に告げて、終了する。打ち合わせの半分も済んでいない。

 警察署だとこういうことはないのだが、拘置所は本当にお役所仕事である。5時過ぎたら接見させてもらえないし、土日も不可。被告人と弁護人との接見交通権は、憲法で保障された権利なのだから、24時間いつでも接見できてしかるべきなのだが。
 拘置所職員も、当番制で24時間接見待機するくらいの職責を果たして欲しいところ。

 帰り際、東京拘置所の正門前を通ると、まあ、出てくるわ出てくるわ、拘置所職員の自家用車と思われる帰宅ラッシュ。時間は5時10分。おいおい、お前ら、定時が5時だからって言って、雨の中スーツを濡らし、1時間も待たされ、挙げ句の果てには30分しか接見交できなかったた俺の身にもなれ。いや、被告人の身にもなれ。少なくとも俺より先に帰るな。俺より先に帰るということは、憲法より先に帰っているということだぞ。←意味不明の不愉快モード(笑)

 東拘のばかやろう。

平成12年9月2日(土)  実況見分
 ある刑事事件の被告人側提出証拠として使うため、今日、現場に実況見分に行った。40度近くにもなる猛烈な暑さの中、現場の写真を撮ったり、メジャーで測ったり。これを一人で行う。捜査機関の実況見分なら、人海戦術で、しかも交通規制したり問答無用かつ機動的に行うわけだが、弁護士の実況見分というと、聞こえは良いが、要するに一回の市民がただ現場をうろちょろしているだけの話。端から見れば、スーツ姿の兄ちゃんが、別に風光明媚でも珍しくもない場所で、パチパチと大量に写真を撮ったり、メジャーを持ち出して汗を拭き吹き距離を測ったりしているわけだから、怪しいことこの上ない。

 実は、弁護士は、こういう泥臭い仕事もしなければならないのだ。涼しいデスクの上で、日がな一日仕事をしている裁判官や検察官とは違うところ。

平成12年9月1日(金)  離婚調停、速攻で終了
 ながいこと離婚条件がまとまらなかった夫婦の奥さんから相談があって受任した離婚調停事件。本日、第2回目にて終了。こちらの要望がほぼ全部受け入れられた形で、2回の離婚調停で終わるのは比較的速くまとまった方だ。
 同じ家事事件でも、遺産分割事件は何年もかかることがあるが、離婚事件は、そう何年もかかることはない。それでも、裁判所の期日は1ヶ月毎にしか入らないし、調停も話し合いだから平行線を辿ると1年以上続けた挙げ句、離婚訴訟にせざるを得ないケースもある。今回のケースは、早期解決ができたので、依頼者も私も満足。

平成12年8月の日記

平成12年8月30日(水)  民事再生プロジェクト

 和議法が廃止されて、今年から民事再生法が施行されている。和議法の新立法という位置づけではあるが、ミニ会社更生法的な側面を持ち、会社更生法よりも柔軟な運用が可能であるため、企業再建に大きな期待がなされている法律だ。そごうデパートも会社更生法ではなく民事再生法による手続によったことが記憶に新しい。

 当事務所でも、この民事再生法による会社再生の申立案件の相談を受けることがあるが、再生計画が上手く立案できなければ破産と言うことになるから、早い段階でこの見極めをしなくてはならない。法律の知識だけでなく、経営や経理の知識も総動員させなくてはならず、かつ迅速・密行的に行わなくてはならない点で、ハードな弁護士業務である。機動性という点で、私一人で対応できない場合もあるので、信頼するに足る友人の弁護士と共同受任することもある。プロジェクト性の高い法律問題である。

平成12年8月25日(金)  企業研修

 今週は、下の日記から間があいていることからご想像がつくと思うが、HPのメンテをしている閑もないほど忙しかった。毎日、法廷と相談・打ち合わせの繰り返し。一時間置きに何らかのアポイントメントが入っているという具合。

 そんな週末、恒例の、某企業での社内研修講師として、今日・明日と招聘されて講義を行った。題して「法律の基礎」。一日の就業時間をフルに使っての研修で、聞く方もしゃべる方もくたびれると思うが、基本的に私の話は、本題4割・雑談6割なので、堅苦しい講義ではない。
 特に、法学部の学生や司法試験受験生対象ではないのだから、おもしろおかしく法律の基礎が学べればそれで大成功なわけだ。したがって、雑談、といっても法律に絡む雑談なわけだが、こういったものを多く交えてお話しをすることになる。
 対象が管理職向けと言うこともあって、実務的な話にも真剣についてきていただいて、とりあえずは成功といえるのではないだろうか。
 このHPも講義中ご紹介したので、或いは、この日記をご覧になっている受講生の方もい

平成12年8月21日(月)  お盆休みのぶり返し

 先週は、お盆ウィークで、仕事をしていたとはいえのんびりさせてもらったが、今週は、そのぶり返しか、すこぶる忙しい。

 法廷はそれほど入っていないのだが、法律相談や打ち合わせのアポイントメントが次々入って、休む間もない。起案すべき書類も山積していて、これらを面談の合間にサクサクと仕上げてゆく。これだけ忙しいと充実感があって、かえって仕事もはかどる。もっと仕事ができる感じのところで、今日は9時にお開き。行きつけの小料理屋に行って、常連さん達や女将とくだらない話をしつつ、千鳥足で帰宅。

平成12年8月18日(金)  法友全期会夏期合宿

 弁護士会の派閥連合の一つである「法友全期会」の夏期合宿が、今日明日と、湯河原で開催された。

 私は、この合宿のテーマの一つである「弁護士広告とインターネット」について、講師として呼ばれたため参加した。
 法友全期会とは、法友会の若手だけで構成された組織である。法友会というのは、東京弁護士会にある3大派閥連合の一つで、最大派閥連合でもある(他に、親和会、期成会などがある。)。私がことし執行部を務めている春秋会は、正確に言えば、この法友会8部という位置づけであり、春秋会であるとか法曹同志会であるとかこういった狭い意味での派閥が11か部連合して組織されたのが法友会である。法友会は、東京弁護士会の会内派閥連合ではあるが、千人単位で所属会員がいるので、地方の弁護士会全体より巨大である。このため、弁護士会での発言力も政策策定力も高く、東京弁護士会や日弁連に対する影響力も大きい。ちなみに先代の日弁連会長は、この法友会出身。今の東弁会長も法友会。定期的に弁護士会の役職者を輩出している。
 ちなみに今までにもこの日記で繰り返しお話ししてきたが、派閥に所属するかどうかは各人の自由であるが、弁護士の多くがどこかに所属している。所属しているからと言って、別に何の利益になるわけでもなく、ただ弁護士の知人が増えるというメリットがあるだけ。逆に、タダ働きの会務依頼が確実に増えるから、時間やお金の面を考えればデメリットの方が多い。それでも派閥に所属していろいろやっている弁護士が多いのは、大学のサークル的な感覚と理解してもらえばいいだろう。要するに、なんだかわからんが楽しいのである(笑)。

平成12年8月17日(木)  司法書士事務所で不動産決済

 先日、東京地裁で和解解決したある不動産競売絡みの事件で、今日、不動産を相手方から買い取るための移転登記及び代金決済の手続を、知り合いの司法書士事務所で行った。

 この司法書士は、私が以前勤務していた事務所で知り合って以来のおつきあいで、一緒に事務所旅行で何度も海外に行くなどした間柄。司法書士としての、いや、法律家としてのレベルが非常に高く、人柄もいいので、現在もおつきあいさせていただいている。
 弁護士は、法律事務の総合職ではあるが、それでも、司法書士や税理士などの専門職の補佐は必須であることが多く、大抵の弁護士が、司法書士や税理士の知り合いの何人かはいるはずである。8月11日の日記で書いた知り合いの弁護士のところには、そもそもスタッフとして司法書士資格を有している方がいらっしゃるくらいだ。

平成12年8月14日(月)  お盆休み

 世間はお盆休みのウィークである。

 しかし、私の事務所は、事務所としては一応お休みにするものの、私自身は、毎日ぽろぽろと事件の予定が入っていて、まとまったお休みはとれない。せいぜい午前中仕事して午後をお休みにするとか、その程度である。
 今日も、刑事事件の裁判が一件あった。
 世間はお休みのせいであろうか、大した事件でもないのに、傍聴席はほぼ満席。中学生くらいの親子連れもいたりして、さしずめ夏休みの課外学習のようである。
 被告人としては、いつもと違って、見物客が多くて落ち着かなかったに違いない。

平成12年8月11日(金)  ある弁護士とそのスタッフと

 かねてより弁護士会で親しくおつきあいをさせていただいているある弁護士とそのスタッフ3名を交えて赤坂で食事会をした。

 法律事務所にとって、スタッフがいかに重要な存在であるかという点につき、見解を同じくしている方であるため、初めてお目にかかった3名のスタッフもみな聡明であった。さすがである。

平成12年8月10日(木)  カラープリンタ購入

 毎年、夏冬の挨拶状は、自前のカラープリンタで印刷して送付することにしている。今年の残暑見舞いも、昨日、漸く印刷しようかと思ったら、どうやらプリンタの機械的故障らしく印刷ができない。

 
新規購入した、静かで速くて驚きのEPSON PM820C(左)
いきなり何の前触れもなく機械故障してしまった、Canon BJC700(右)

 そこで、新しくカラープリンタを購入することにした。事務所のレーザープリンタがエプソン製であるため、新規購入するものも同メーカーにすることにした。本当は安くなってきたカラーレーザーを買おうかと思ったのだが、それでも未だ30万円近くするし、そもそも狭い事務所で置き場所に困りそうなので、やむなくインクジェットプリンタにすることにした。
 しかして購入したのが、EPSONのPM820Cである。
 A4カラーインクジェットの最高峰であるにもかかわらず、これが安い。4万円弱の実売価格である。実際に動かしてみると、まず驚くのが音の静けさ。印刷しているのかどうかわからないくらい、印刷時の機械音が殆どしない。これはレーザープリンタより優れている。
 それから、謳い文句どおりに高画質印刷で相当に速い。もちろん、レーザープリンタのスピードには到底及ばないが、カラー部分も白黒部分も同じスピードでサクサク印刷してゆくから、一昔前のモノクロインクジェットと同じスピード感覚でカラー印刷ができてしまう。
 以前使っていたのが、それでも当時最高峰だったCanon BJC700だったのだが、これは確かに高画質ではあったが、高画質モードだと印字速度がすこぶる遅かった。しかも印刷時の機械音が甚だしい。

 
買ったばかりのカラープリンタで早速完成した今年の残暑見舞い(左)
ネットワーク接続して毎日酷使している業務用のレーザプリンタEPSON LP8300(右)

 安さといい、静音性といい、スピードといい、最近のインクジェットプリンタの進歩には目を見張るものがある。これなら毎年買い換えるべきかなとも思ったり。

平成12年8月8日(火)  久しぶりに親しい弁護士達と

 かつて東京弁護士会のホームページを立ち上げた仲間(といっても先輩達)で、その弁護士としての方向性に共感を覚えている二人の弁護士と久しぶりに会って食事をした。

 お一方は税法分野では極めて著名な方、もうお一方は世間の耳目を集める大企業の倒産事件に度々関与されている方。
 久しぶりにお話しをしても、かつてと同じお考えをお持ちで、しかもより一層バージョンアップされているところなど、大変に楽しませてもらった。私自身は、両先生の足下に及びたいともがいている若輩であるが、こうして対等にお話しをさせていただけるのも、弁護士業界のリベラルなところで、有り難いものである。

平成12年8月7日(月)  事務職員(スタッフ)面談

 今日は、私とスタッフとで個別面談を行った。

 一般企業では行われていることとの、佐藤秘書の示唆に基づいて、スタッフ3人とそれぞれ30分づつ個別に面談した。
 1年間業務をやってきて、事務所に対する意見や自分に対する意見を述べてもらい、私の方でそれをコメントしたり示唆したりするという内容。

 なるほどという指摘があったり、猛省を促したり(促されたり)という場面があったりで、入れ替わり立ち替わり面談する私としてはくたびれたが、有意義だったと思う。
 こういうスタッフとの建設的コミュニケーションは今後も定期的に続けてゆきたいところ。

 ちなみに、普段はこの手のことは何もやっていないわけではなく、うちの事務所は、お昼ご飯は事務所で弁当を取るなりして全員で食べることにしているので、毎日、昼時にざっくばらんなミーティングを行ってはいる。
 しかし、その場では、全員が顔を揃えているので、個別に二人だけで話をするということも重要であると認識した次第。

平成12年8月5日(土)  このところ

 このところ自宅でくだらない娯楽を見つけてしまって、夜遅く仕事を終えて帰宅してから、殆ど明け方まで遊んでいることがある。今日も、土曜日だったので、ますます絶好調で殆ど翌日昼近くまで遊んでしまった。


私が今凝っているくだらないお遊びのヒントである。
この一枚のディスクからそれが何かわかったらたいしたものだ(笑)。

 お読みの方は何がそんなに私の琴線に触れたのか気になるだろうが、それは恥ずかしくて言えない(笑)。

平成12年8月3日(水)  税理士からの紹介

 昨日に引き続き、今日も午後から夕方まで、1時間毎に来客スケジュールでいっぱいである。

 そのひとつに、懇意にしている税理士の先生からの紹介案件があった。内容をここで書くことはできないが、このような隣接業種の先生方から紹介や相談を受けるケースというのは私に限らず多い。もちろん、税務相談などがあれば、逆にこちらから税理士や会計士を紹介するということもある。
 弁護士は医者のように内科とか外科のように分化していないものの、税務相談なら税理士、特許申請なら弁理士、登記申請なら司法書士という具合に、大抵の弁護士が知り合いの先生を何人か知っていて、紹介したり依頼することがある。もちろん紹介してもされても紹介料的なものの授受はしないが(してはならない決まりになっている)、やはり普段から懇意にしている先生方からの紹介であれば、こちら側にしてみても、紹介される側にしてみても、安心して事件を受任し、任せることができることは確か。
 私は、紹介者がなければ受任しないというスタンスはとっていないが、弁護士によっては信頼関係の事前確保の観点から、然るべき紹介者がいなければ事件依頼を受けないという人も結構いるようだ。市民にとってアクセスしやすい法律事務所を目指すとすれば、医者と同様、門戸を広く開かなければならないと思っているが、このことと、依頼者との信頼関係の確保との調和を配慮する必要も生ずるのである。

 

平成12年8月2日(水)  開所1周年!

 事務所開所1周年記念日である。

事務局でスタッフと打ち合わせ中の弁護士

 昨年のこの日、当事務所を開所して、あっと言う間に1年が過ぎた。
 事務職員も増え、事件もヴァリエーションに富んだ依頼が間断なく続き、リーガルサービスの一端を1年間無事担えたということは、全く以てお陰様のことである。
 特に、私を日々サポートしてくれているスタッフの皆さんにはよく頑張ってくれていると大きな感謝をしたい。

 この日、ちょうど事務所からほど近い神宮外苑で花火大会が開催された。あいにく事務所の中から花火を見ることはできないのだが(事務所のフロアーは2階なので、林立するビル群に遮られてしまう)、ボンボンと響く花火の音を聞きながら、寿司をつまみ酒を飲みつつスタッフと共に1周年を祝う。

 

平成12年8月1日(水)  日本クレジットカウンセリング協会

 この日記でも度々紹介しているが、昨年より、財団法人日本クレジットカウンセリング協会というところで週に1回執務している。

 
東京の新宿御苑に所在している。
この写真は、入口。

 この協会は、多重債務者のための救済機関として、日弁連・通産省・業界団体などによって昭和60年代に設立された唯一の公益法人で、弁護士会から推薦を受けて派遣された20名の弁護士(カウンセラー)と、通産省認定の資格である消費生活アドバイザーの有資格者である女性達などで構成されている。
 債務整理を行うと称する団体は巷に暗躍しているが、それらは殆どが違法業者(非弁業者)と言って過言ではない(一部、公式に認められているものもあるが。)。特に、債務を一本化するとか、弁護士を紹介するとか謳っているところは絶対に依頼することは避けたい。弁護士自身も、弁護士会のブラックリストに載っているおそれがある。

 この点東京では、この日本クレジットカウンセリング協会がもっとも権威のある団体である。カウンセラーや理事などには、債務整理分野では業界をリードする蒼々たる弁護士達が関与し、日弁連などと定期的に意見交換しながら業務を進めている。

 
入口を入って受付の様子(左)。要予約なので、飛び込みは不可。
受付を入って消費生活アドバイザーが執務する事務局(右)
この奥に弁護士カウンセラーが執務する机がある。
弁護士はいつも2名が常駐している。

 この協会では、3年以内に完済が可能と見込まれる多重債務者に対して、弁護士と消費生活アドバイザーとでカウンセリングを行いながら、弁護士会統一基準(利息制限法引き直しによる残元本再計算&将来利息免除)を厳守して業者との和解をする。

 破産申立や完済までに3年を越えそうな債務者は、弁護士会の法律相談センターを紹介するだけで、この協会で事件処理することはできないが、多重債務早期の人にとっては、格好の債務整理機関である。
 ちなみに、公益財団法人であるから、相談及び事件処理に関する費用は、一切無料。弁護士費用の心配は無用だ。
 ただし、弁護士は代理人として受任するわけではなく、あくまでもカウンセラー・アドバイザー的立場であるから、全部お任せという事件処理にはならない。依頼者が自分で債務整理をしてゆく補助的機関と考えていただきたい。

 なお定期的面談が原則なので、東京近郊在住の人しか現実的には利用困難と思うが、条件さえ合えば、ここが債務整理機関としてはベストである。要面談予約。

財団法人日本クレジットカウンセリング協会(東京・新宿)
電話:03-3226-0121

平成12年7月後半の日記

平成12年7月27日(木)  自力救済の禁止

 ある債権者が、再三の警告にも関わらず自力救済的な権利実現を図ろうとして、私の依頼者の自宅に頻繁に訪れるため、今日、裁判所で面談禁止の仮処分決定を取った。

 私としては、依頼者とその債権者との話し合いをまとめて全体的な円満解決をはかりたかったのだが、その債権者は自分の主張を曲げず、この主張が入れられないなら法的手続ではなく自分で解決するということを繰り返していたため、やむを得ずこのような仕儀となった。
 こちらに弁護士が付いた以上、あなたにも付けた方がいいですよとか、法治国家である以上、権利主張したいのであれば裁判所にその解決を委ねるべきですよとか、繰り返し示唆してきたのだが、自分で解決するの一点張りであったため、結局、彼としては最も不本意な結果になってしまったに違いない。

 弁護士が出てきた以上、下手なことをするとかえって損をするという好例である。

平成12年7月26日(水)  東弁夏期合同研修

 浦安のシェラトン東京ベイで、東京弁護士会の合同研修が行われた。

 いくつかのテーマに別れて分科会を構成して討議するのだが、私は、「インターネットを利用した弁護士広告の実践」がテーマの第三分科会にパネラーとして参加してディスカッションした。
 あいにくの雨模様のため、聴講者は40人程度と少なかったが、10月の弁護士広告解禁に向けて、多少の問題整理ができたのではないかと思っている。

平成12年7月24日(月)  依頼が集中した一日

 法律事務所は、年間を通じて、忙閑がそれほど偏らないのだが、それでもなぜか事件依頼が集中する時期というのがある。私の事務所は、このところ月末にかけて事件依頼が集中する傾向にあるのだが、これはたまたまである。

 今日も、先週、弁護士会の法律相談センターなどで相談された方の依頼が立て続けに3件あって、全部受任した。いずれも私の事務所でよく取り扱う案件なので、事務職員と連携して手早く必要書類の指示をして、事件の進め方を手際よく決められた。
 依頼者の方も、一人で長いこと悩んでいた問題らしく、ことごとく一安心した顔をしてお帰りになられた様子なので、こちらとしても期待に応えられるように事件処理してゆこうと気持ちを新たにした次第。

 

平成12年7月22日(土)  旧事務所で弁護士会の打ち合わせ

 昨年までお世話になっていた佐瀬米川法律事務所で、来週開催される東京弁護士会夏期合同研究の打ち合わせをした。

 佐瀬弁護士が委員長を務める弁護士業務改革委員会が主催する第三分科会では、今年のテーマとして10月の弁護士広告解禁に先立って「ホームページによる弁護士広告の実践」を報告・パネルディスカッションすることになっている。
 ホームページを利用した弁護士広告が全面解禁になるとしても、一般企業と異なって営利を目的としない弁護士の場合には、いろいろな論点が予想される。例えば、ホームページ上での法律相談の是非や、リンク・バナー広告のあり方、表現方法、他業種との提携問題など、未解決の論点が次々と思い浮かぶ。これらを収斂して、来る合同研究では、私を含めて複数のパネラーによる議論を試みてみようというもの。
 このホームページも、その一つの例として俎上に上がる予定。

平成12年7月21日(金)  忙しい一日

 久しぶりに、立て続けに来客があった一日。

 依頼者と相談している間に、次の依頼者が立て続けに次々と来所し、待合いスペースに行列ができんとする勢い(これは大袈裟か)。
 1時間から30分刻みに何人もの依頼者と面談して、その合間を見て、各所に電話連絡したり事務職員に書面作成の指示を与える。忙しいのだが、これくらい忙しすぎるとかえって一日が充実して、ますます仕事がノってくるというもの。仕事中毒か?

平成12年7月20日(木)  「デスクトップ」をさっぱり整理整頓

 パソコンのモニタを新しく買い換えた。
 新人事務職員が入所したので、今まで私が使っていた液晶モニタを彼女に与えることにして、私はかねてより狙っていた新型を今日新発売と同時に入手した次第。

 
SONY SDN-M50TV。15インチ液晶ディスプレイとしては現在最高峰と評価
高画質液晶の本体にステレオスピーカ内蔵。TVやビデオまで見ることができる
写真右は、モニタを横から見たところ。驚くほど薄い。スピーカは台座部分に。

 そうしたところ、思った以上に省スペースモニタだったので、究極の机上スペース確保を実施してみた。

 
究極の省スペース構成。見よ、この広大なデスクトップ空間(左)
SONY液晶ディスプレイと並んで省スペース化に貢献しているキーボード(右)
このキーボードは、PCマニアの間では垂涎の優れたキータッチと小ささ。

 その構成は、
 (1)ソニーの液晶モニタ
 (2)Happy Hacking Keyboard Lite
 (3)マイクロソフト インテリマウス エクスプローラ
 (4)電話専用アーム(アームの上に、ビジネスホンと録音装置)
 といった具合。

 これでパソコンではなく、本当のデスクトップが見違えるようにスペース拡大して、記録や書籍が効果的に配置できるようになった。弁護士に限らず、机上でパソコン類の置き場所に困っておられる諸兄にお勧めの構成である。

平成12年7月18日(火)  HPを軽くした・・・なるほどの裏技

最近、ホームページ作成の裏技本を読んで、なるほどと得心する情報が多々仕入れられた。


「ホームページ裏技入門キット」
(秀和システム刊) \2,900-

 そこに極めて簡単に重い画像ページを軽くするテクニックが紹介されていた。
 これは要するに、画像を表示するページの一つ前のページで先読みをするというテクニック。このようなテクニックをどう実現するかという点が、コロンブスの卵的なもので実に簡単で感心した。一言でいえば、ブラウザの先読み(キャッシュ)を利用するというもの。
 画像ページの一つ前のページに、1×1ドットに縮小した同じ画像を挿入しておけばいいというもの。1×1ドットだから、肉眼では殆ど見えないし、しかし、画像としては同じだから、前のページを閲覧しているうちにブラウザの方では読み込んでキャッシュに貯めておいてくれているから、目的の画像ページに移動したときにはキャッシュから読み込んでパッと表示できてしまうという具合。
 このホームページのインデックスページや事務所見学ページは、画像が沢山あるので重くなってしまっているが、この簡単な技術で軽くなったように見える。

 こんな技術も、HP作成者にとっては当たり前のノウハウなんだと思うが、いかにもパソコンの裏をかくようで実に面白い。
 ちなみにこの本には、簡単に採用できる裏技から、JavaScriptやCGIの効果も全部で100ほど列挙されていて、参考になる。

平成12年7月17日(月)  破産管財事件終結

 2年越しで扱っていた破産管財事件の最後集会が開かれた。

 この破産事件は、債権者申立といって、債権者側から破産申立されたという珍しいケース。私は、その破産管財人として就任していたわけだが、結局、債務者の隠れた資産は特に発見されず、異時廃止(配当なし)として終結した。
 債権者申立の破産事件では、債権者側が予納金を納めなくてはならないので、このように異時廃止になるケースだと、結局、配当はないわ予納金は持ち出しになるわで、結果として損をすることになる。それでもいいから、破産管財人によって隠れた資産がないかどうか調査して欲しいという覚悟が必要。その調査期間として終結まで十分な時間をとった次第。

 これで手持ちの破産管財事件は、通常管財2件、少額管財2件となった。