期限切れ食品 〜 秘伝のたれは守れるか? - 法律相談なら弁護士、小川綜合法律事務所へ

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期限切れ食品 〜 秘伝のたれは守れるか?


食品の製造日疑惑が続々と報道されている。

 賢明な皆様も同感ではないかと思うけれど、これって今に始まった問題ではないんだろう。しかも報道されているのはきっと氷山の一角で、多かれ少なかれ似たようなことがいっぱいあるんじゃないかと。
 製造日等について多かれ少なかれ嘘をついたのであればもちろん、仮に嘘ではなくても食品という人の生命身体に直接影響を与えうる製品の製造日という重大な基本的情報の管理が杜撰だったことについて、その企業が糾弾されることは当たり前だ。だから、こういう報道が続くことによって、食品業界が引き締まることは決して悪くない。

 ただ、交通違反取り締まりと一緒で、駐車違反のパトロールを見て慌てて車を移動するが如く、覆面パトカーを見て慌てて速度を落とすが如く、先頭車両だけが違反切符を切られるような事態では全体としての反省は本当に導きだされない。「運が悪かった」という意識を持たれるだけだ。
 赤福餅に引き続いて御福餅が登場した時には失礼ながら思わず笑ってしまったが、これで果たして業界全体がちゃんと引き締まるのかどうか。サンデードライバーのお父さんが捕まっているのを横目に、覆面パトカーがいなくなった途端に、びゅんびゅんとばし始めるいつもの光景であってはいけない。

 実際、店頭に並ぶ加工食品は品質表示等されているから発覚しやすいが、一般のレストランなんて、もっと凄いレベルなんじゃないだろうかと思う。学生時代、付け合わせのパセリを絶対食べないヤツがいて、何故だときいたら、そいつのバイト先の有名喫茶店では客の残したパセリは延々と使い回すからなんだそうだ。20年以上前の話だ。ここから想像するに、居酒屋の突き出しとか、定食屋の漬物とか、この辺ヤバくないですか(笑)。

 いずれにしても、やっていいことといけないことがあって、食品の場合にはこの線引きがシビアではありそうだが、なんでもかんでも目くじら立てて糾弾することもなかろうと思うところである。
 あんまりシビアに狩っていると、そのうち秘伝のタレなんてなくなってしまうし、クサヤの干物なんて400年も使っているところがあるらしいから、あれこれ考えだすと眠れない。
 私の行きつけのラーメン屋さんも、スープ鍋の上でいつもおつりの受け渡しをしているから、きっと鍋の底には何千円も沈んでいるんだろうな、あのスープのうま味はこれかと思ってみたり。

 まあ腹を壊さなきゃ、私はなんでも食ってしまうので、パセリも突き出しも漬物もすべて美味しく頂いている。