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弁護士のための頁 アーカイブ


 

- パソコン導入関係 -

<目 次>
OSはどれを導入すればいいのか?
パソコンが使えないと乗り遅れるか?

パソコンは、何を、どこで、買うか?

持ち運ぶパソコンは何にすべきか 2
お気に入りのソフトあれこれ
オフィスソフトはどれがいい?
パソコンは最低人数分+1
持ち運ぶパソコンは何にすべきか
法曹マッキントッシュ事情
パソコン教室。通うべきか否か?




OSはどれを導入すればいいのか?  今なら、Windows Meか98

 このところ、WindowsのOSがなにやらいっぱい出ている。

 さて、結論から申し上げると、現在、Windows98をお使いの方は、それをそのまま使い続ければいい。最近、Windows Me(ウインドウズ・ミーと読む。エムアイではない。)が98の後継として出たが、これは殆ど98のマイナーバージョンアップ(いわばサードエディション)なので、新たにバージョンアップするメリットは余りない。折角発売されたのだから入れたいという向きには、別にお止めしないが、その場合に新規インストールせずに上書きインストールした場合には、不具合が出る場合もあるので、そのようなリスクを背負ってまでやる必要はないだろう。今回の98からMeへのバージョンアップは、95から98のような大幅なバージョンアップではないのだから。
 ただ、私自身、98からMeへ上書きインストールをしてみたが、大変簡便にインストールでき、特に不具合は出ていない。もとのシステムが98なのだから不具合が出にくいのは当然だが、そう言う意味では、上書きインストールをしてみても大きなリスクはないかもしれない。つまり大きなリスクがないぶん、大したメリットもないということだ。
 一方、これから新規購入する場合には、問答無用にMeがインストール済みのものを購入すべきである。

 ところで、Windows2000というOSも出ている。
 これにバージョンアップすべきかどうかだが、このOSは、大変安定した堅牢なOSで、弁護士業務用途にはうってつけだ。まずフリーズすると言うことがないし、沢山のソフトを立ち上げていても動作が不安定にならない。いいことずくめなわけだが、次の理由で「一般的には」お薦めしない。
 というのも、Windows2000は、WindowsNTというOSの流れを汲んでおり、98と操作性が多少異なる。異なると言うよりも、98よりもきめ細かな設定ができるだけなのだが、これが例えば98の設定画面と異なっていたりするので、自分で諸設定の意味が多少分かるような知識がないと、とまどうこと必至だ。
 また、決定的な致命点は、ドライバが対応しているとは限らないという点だ。おそらくここを真剣にお読みの諸兄は、パソコン初心者の類だろうから、誤解を恐れずに簡単に説明すると、ドライバが対応していないということは、Windows2000をインストールした途端に、動作しなくなるハードが出現する可能性があるということだ。例えば、今まで動いていたプリンタが動かなくなるとか、モデムが繋がらないとか、そういう不具合が出る。もちろんこれは、各社がインターネット上で提供している専用ドライバをダウンロードしてきてインストールすれば回避できることがほとんどなのだが、こういった手間は、初心者には難しいだろう。
 だから、Windows2000は、業務用途には打ってつけの最高性能のOSであるにも関わらず、現時点では、初心者にはお勧めできないと言うことになる。私は、メインマシンをWindows2000に入れ替えて、実に快適に業務を行っているが、これが一般化するのは、WindowsがMeも含めて全部Windows2000の流れに一本化する来年以降ということになろう。

 したがって、今、Windows98を既に導入しているのであればそれをそのまま使い続けるのが無難であり、新規購入の場合にはWindows Me搭載機を買うのがベストと言うことになる。
 なお、いまだにWindows95を使っているという場合は、できれば、機種ごとWindows Meが搭載された新しいものに入れ替えてみたら如何だろうか。95から98やMeへの上書きインストールによるバージョンアップは、やはりドライバの問題などがあって不具合が生ずる可能性もあるので、初心者にはお勧めしない。

 ところで、MacOSはどうだろうか。
 最近、魅力的なMacが沢山発売されていて、興味がわくことだろう。私自身、数年前までは、Macを主力として使っていた。確かに、MacOSは、Windowsと比較すると安定していて先進的であり、かつ使いやすい。そう言う意味で、実は最大にお薦めしたいところなのだが、家庭用であればともかく、弁護士業務用としてこれから新規に導入するという場合にはお薦めしない。なぜなら、大勢はやはりWindowsだからだ。こういう長いものに巻かれろ的な考え方は、私としては内心忸怩たるものがあるのだが、業務の効率化のためにパソコンを導入する以上、やせ我慢してMacOSを信奉する必要もあるまい。
 そもそも、Appleコンピュータは、かつてのSONYβ方式ビデオのように、販売方法を誤ったのではないか。本当にいいものがマイノリティになってしまったのは、ひとえにAppleの経営陣の失策であって、残念なことである。最近の広告を見ても、MicrosoftがわかりやすいCMを打つのに対して、Appleは、どこのパーティ屋のCMかわからないようなセンスの良すぎるCMに金をかけていて、アホらしいことこの上ない。売るなら、数を売らなければならないのがOSの世界の正義であり、数を売るためにはわかりやすい宣伝方法をとらなくてはならない。センスの良すぎるCMでは一般大衆はついてこないのだ。経営陣が未だに格好を付けているから劣悪なWindowsに駆逐されてしまうのだ。

 最後に、LinuxというOSがもてはやされているが、今のところ、これはサーバーを安く構築するためのかなり上級者向けのOSと思っていい。初心者は手を出してはいけないし、その必要もない。


パソコンが使えないと乗り遅れるか?  んなわきゃない。

 最近、森総理をはじめとして、自民党の大物達が、ITに乗り遅れないようにとパソコンを勉強しているようだ。若い者に追い越されてしまう、乗り遅れるという漠然とした危機感に根付くものであろう。

 しかし、パソコンなんて、車の運転のようなもので、あれば便利、なければないでどうにでもなるものだ。車だって、自家用車がなければ、タクシーがあるし電車もある。そう言った意味で、パソコンを、必須の能力とは考えない方がいい。所詮、便利な道具の使い方を知るかどうかと言う程度のことで、知らないから政治ができないとか法律事務ができないと言うほどの大したものではない。

 もちろん、パソコンができれば、法律事務が効率化することは間違いない。そう言う意味ではパソコンを事務所に導入することはお薦めではある。しかし、お薦めというだけであって、導入しなければ依頼が減るとかいい仕事ができなくなるということは、現状では、ありえない。
 まして弁護士がパソコンを敢えて「勉強」する必要なんてないのである。「勉強」なんてスタンスで臨むうちは、パソコンは身にならないともいえる。あくまでも興味があって「趣味」の一つとして臨めば身にも付くが、「勉強」している内は、大して身につかない。英会話と同じことだ。勉強している内は身に付かない好例が、一億皆「アイ、キャント、スピーク、イングリッシュ」(←しゃべってるじゃねーの)だの「ミレアニム」(←ミレニアムだろ?)なんて宣ってしまうレベルにしか達しない日本の英語教育。
 趣味かよほど必要に迫られてパソコンをいじってみるならいいだろうが、勉強する必要はないし、興味がなければやらなくてもいい。そんなことをしているより、民事再生手続を「勉強」している方が、よほど収入に繋がる。

 だから、法律事務を効率化したいならパソコンを導入することは積極的に考えた方がいいが、このとき、弁護士自身が楽しむつもりがないなら、パソコンに詳しい(或いは詳しくなれそうな)スタッフを一緒に雇った方がよほどいい。
 こんなスタッフをどこで見つけてくるのかと問われるだろうが、それは、インターネット上にいくらでも転がっている。転がっているとはスタッフ候補者に失礼かもしれないが、現に、私の事務所で新規採用した女性スタッフは、このHPを見て応募してきた人材。とらばーゆなどに何十万もかけて広告を出すよりもよほど効果が挙がることを、私は実感し、かつ実践している。

 でも、HPでスタッフ採用するとして、そのHPは誰が作るの?・・・とジレンマをお感じの諸兄。正解。私にもわかりません(笑)。


パソコンは、何を、どこで、買うか? 何でもいい。どこでもいい。でも・・・

 法律事務に使うパソコンなんて、今市販されているパソコンの最も廉価なもので十分だ。メーカーも性能も、基本的には不問。

 ここでお話しする対象は、初心者の先生をターゲットとする。既にパソコンを導入されて、それなりに使っている先生で、2台目、3台目を検討しているという向きには、ソフトてんこ盛りになっていない通信販売のパソコン(ゲートウエイとかデルとかエプソンダイレクトとか)をお勧めするだけにしておく。

 さて、初心者の先生が、 どんなパソコンを買えばいいかだが、冒頭お話ししたように、要するに何でも良い。敢えて言えば、高いパソコンは買うなといいたい。高いパソコンが、何故高いかというと、例えばDVD-ROMが搭載されているとか、グラフィック性能が高いとか、デジタルビデオ編集機能が付いているとか、そういう法律事務とは全然関係のない付加機能がてんこ盛りだから高いということが一般的に言えるからだ。
 今市販されているパソコンで、最も廉価なものでも、法律事務を行う上では十分すぎる。しかも、パソコンというのは、買ったら一生使うものではなく、数年ごとに入れ替えをせざるをえない消耗品だ。だから、最初何もわからないうちに、高いパソコンなら法律事務がサクサク進むだろうと考えて買うと、とんだ無駄を出費することになる。事務所でDVD映画を見たり、ビデオ編集なんてしないでしょ?

 だから、シャープでもソニーでもNECでも富士通でも何でもいい。先生の琴線に触れるメーカーの最廉価パソコンを購入すればそれで足りる。
 ただ、次の点はチェックするのがベスト。
 1)メモリーは64メガバイトは最低ライン。できれば128メガバイトに拡張したい。
  (廉価パソコンはメモリーが少ないことが多いので、これは購入時に増設しておきたい。)
 2)最初の一台は、ノートパソコンよりもデスクトップの方がいい
 3)ウインドウズ2000とウインドウズ98が選べる場合は、ウインドウズ98を選ぶ
  (本当はウインドウズ2000の方がいいのだが、初心者は無難な98にすべき)
 4)最初から入っているソフトは「マイクロソフトオフィス2000」が入っているかどうかをチェックする。少なくとも、ワードとエクセルが入っているかどうかは要チェック。入っていなければ別途「オフィス」を本体と同時購入する。

 さて、どこで買うかだが、ヨドバシカメラでもソフマップでも、その辺の安売り店で買えばいい。店員は余り親切ではないかもしれないが、店にアフターサービスを期待するのは間違い。ただ、安く買えるところならどこでもいい。とはいえ、名の知れた安売り店が無難。


持ち運ぶパソコンは何にすべきか 2  SONY VAIO C1XF

 WindowsCE機が携帯用のPCとしては優れているという話をした。特にシャープの「テリオス」。この考えは、今でも変わらない。

 ただ、ちゃんとしたWindows98機を使いたいのは本音ではある。
 そこで、事務所の環境と同じWindows98機を持ち出したいとお考えになる場合、どんなノートパソコンを購入すればいいのだろうか?

 判断基準は以下にあると考えている。
 1)軽量であること。できれば1kg以下。重くてもせいぜい1.5kgまで。
   これは絶対にはずせない要件。
 2)CPUはペンティアムII/300Mhzをクリアーしているもの
  メモリーは128Mb以上。HDは必須ではないが10GB以上欲しい。
 3)B5サブノート以下の大きさ。CD-ROMなどは外付けでよい。
 4)画面はXGA。←これは快適な作業スペース確保のため必須と思う。

 この辺の基準をクリアーしているのは、私が最近購入したSONY VAIOシリーズ、Panasonicレッツノートシリーズ、Compaq Armada V300アドバンテージあたりであろう。

 ちなみに私がVAIO PCG-C1XFを選んだのは、ハード、ソフト、周辺機器などの総合性能のバランスの良さ、大容量バッテリーをセットすれば連続3~4時間は優に使えてしかも軽いこと、画面の縦幅は狭いもののB5サブノートよりも小さくて携帯性があること、が理由だ。
 購入して1ヶ月ほど経つが、毎日持ち歩いて満足している。PC初心者にもお勧め。

 なお、5月にC1XGという後継機種が発売されている。これは本体性能は私が購入したC1XFと全く同じで、価格据置のままCD-ROMプレーヤーとMS Office2000が同梱されているというもの。画面が狭い点だけを捨象すれば、モバイル用途だけでなく机上のメインマシンとしても検討の余地ある一品。

 ちなみにパソコンを持ち運ぶことを考えるのは、デスクトップ機をまず使ってみてそれなりにパソコンに慣れ親しんでからと考えた方が無難ではないか。いきなりはじめてのパソコンがノートパソコンというのは、パソコンを趣味に出来そうとか、やれば使いこなせそうと自負されている先生以外は、デスクトップ機よりもやや負担が重なるので避けるのがよいというのが最近の私見。


お気に入りのソフトあれこれ パソコン買ったら、まず入れるソフトたち(1)

 オフィスソフトや弁護士業務専用ソフト(「サイむ整理くん」など)は別項でご紹介した。
 今回は、一般的なソフトで私が仕事や趣味で使っているソフトあれこれである。

1、「CD革命バーチャル 4.0」
 これは、もうパソコンを手に入れたら「次に買うべきソフト」の筆頭にあげていいだろう。
 このソフトを使うとCD-ROMが丸ごとハードディスクにコピーできるのである。こうすると何が便利かというと、いちいちCD-ROMを取り替える手間が省けるのだ。例えば、百科事典ソフトや辞書ソフト、身近なところでは日弁連会員名簿CD-ROM。これらは、CD-ROMにデータが入っていて、普通ならハードディスクにコピーすることは出来ない。だから、辞書ソフトを使っていて、会員名簿を見たくなったら、いちいちCD-ROMを入れ替えなければいけないわけだ。これが意外と面倒くさい。
 このソフトを使うと、CD-ROMは棚にしまっておけばいい。入れ替えの手間がなくなると言うだけのソフトだが、その効果絶大。

2、「エンカルタ総合大百科事典2000 DVD」
 これは百科事典ソフト。ほかの者と使い比べてみたことがあるわけではないので、比較して一番いいと断言するわけではない。でも、この百科事典ソフトは、「読み物的に」面白い。暇なときにリンクを辿って見て行くことがこれほど楽しくて為になるものも少ない。子供のころ読んだ、小学館や学研の「なぜなに辞典シリーズ」みたいな単行本が好きだった諸姉兄なら、その琴線に触れること必至。
 ちなみに、これは5枚組のCD-ROM版と1枚に全部入っているDVD-ROM版の二種類がある。DVD-ROMプレーヤーを持っているなら、こちらで決まり。持っていなくても、この辞典のためにDVD-ROMプレーヤーを買ってみたら? また、先に紹介した「CD革命」を使えば、っこのDVD-ROM百科もハードディスクに収まってしまう。凄いもんだ。

3、「ドライブイメージ 2.0」
 ハードディスクの中身を丸ごとバックアップするためのソフト。
 Windows2000はNTの流れを汲んでいるので安定度抜群だけれども、Windows98以前は、ソフトを入れてゆけば行くほど、使ってゆけば行くほど、なんだかわからないけどエラーが起きるようになる。私の所なんて、起動した途端にエラーが起きてしまって再起動を余儀なくされることが頻繁。
 このため、時々ハードディスクの中身を全部綺麗にフォーマットし直してソフトのインストールし直しをするのが好ましいわけだけれども(これがWindows98以前のOSがタコなところ)、OSのインストールやデバイス、基本ソフトのインストールをやり直すのは意外と面倒なもの。
 そこで、最も基本構成で仕上がった環境を、このドライブイメージをつかってハードディスクに保存しておけば、その後ソフトをてんこ盛りしたことによってパソコンが不安定になっても、すぐ復活できる。
 再インストールの手間がかからなくなるソフト。CD-R版もあります。

4、「付箋紙2000」
 デスクトップ上に付箋紙を貼るシェアウェア。正式版として「付箋紙98」というのがあるが、β版の「付箋紙2000」というのが最新版。
 これをどう使うかというと、覚書(ToDoリスト)代わりとして。アイコンをワンクリックするだけでデスクトップに付箋紙が貼られるので、紙のポストイットをモニタの周りに貼っている先生とか、メモ帳を机上に散乱させている先生などには、お勧め。モニタは日々見るものだから、ここに付箋紙が貼られているというのは、覚書としてはかなり効果的。
 窓の杜やVectorなどのダウンロードサイトからも持ってこれるが、作者のホームページがあるので、そこから落としてくるのがベスト。

5、「サイボウズ・Office3」
 初心者にも優しいブラウザを利用したグループウェア。詳しくは、このページの該当項目で紹介記事を書いてあるのでご参照を。
 ロータスノーツなどの本格的グループウェアよりも、よほど法律事務所向け。
 60日期間限定の試用版がダウンロードできる。正式版の価格は10ユーザライセンスで8万円。私の事務所では、使用した上これは使えそうと見て、注文しちゃいました。

6、ZipNoFinder (郵便番号検索ソフト)
 単純にパソコン上で郵便番号検索をするフリーウェア。
 住所から郵便番号を検索したり、郵便番号から住所を検索したりできる。企業などの特別な郵便番号もデータベース化されていて、およそ郵便番号関係は全部これでまかなえる。訴状や各種申立書の当事者目録の起案にどうぞ。
 作者のホームページからダウンロードできる。なお、本体だけでなく、データファイルを別にダウンロードしなければいけないので注意(同じホームページから取得可能。)。

7、「マイクロソフトフライトシミュレータ2000」
 このソフトはご愛敬。
 本当は、このところちょっと凝っている「マイクロソフトコンバットフライト」をお薦めしたいところだけれども(笑)、これは第二次大戦の空中戦をシミュレーションしたものなので、好きずきが分かれるところ。
 でも、このフライトシミュレータ2000は、単純に、航空機を飛ばすだけのソフトなので、何のためらいもない。セスナからコンコルドまで、世界各地を飛行することが出来て、地面や建造物も衛生航空写真から作成されたリアルそのもの。飛行技術のトレーニングも教官付きで行えて、いたれりつくせり。
 弁護士業務の合間に、ハワイの空など飛んでみられたら如何。でも、ジョイスティックがないとちょっときついかも。事務所にジョイスティックはないでしょうから、これは先生方ご自宅用ですな。ちなみにジョイスティックを購入するなら、「マイクロソフト・フォースフィードバック・プロ」というのがお薦め。なんだかゲーム講座になってしまいました。失礼しました。


オフィスソフトはどれがいい? ~長いものには巻かれろ

 さて、弁護士業務に最低限必要なソフトはなんだろうか。
 ワープロ。表計算ソフト。電子メールソフト。インターネットブラウザ。
 この程度か。
 これをそろえるなら、単体でひとつずつ仕入れるより、いわゆる統合ソフト(オフィスソフト)を買ってしまうのがいい。この統合ソフトには、「マイクロソフト・オフィス」、「マイクロソフト・ワークス」、「ロータスオフィス」、「一太郎オフィス」、「クラリス・ワークス」などがある。
 どれをとっても同じようなものだ。
 しかし、この同じようなソフトから選ぶなら、やっぱり「マイクロソフト・オフィス」だろう。マイクロソフトの製品は、OSを含めて粗悪品が多いというのが私の持論だが、それでもPC業界というのは「長いものに巻かれる」のがいいという世界でもある。アンチマイクロソフトということで、あえて一太郎とかロータスを選ばれる天邪鬼の気持ちはよくわかるが、しかし趣味ならばいざ知らず、業務に使うのであれば、やはりマイクロソフトの製品を選んでおくのがよい。
 なぜなら、OSとの相性・安定性、バージョンアップの確実性、ファイルの互換性、情報交換の容易性など、メリットが多いからだ。
 しかし「マイクロソフト・オフィス」を選ぶとしても、これにはいろんなパッケージがある。どれを選ぶべきか。全部入ったプレミアムパックを選ぶ必要はない。最低限、「ワード」、「エクセル」、「アウトルック」が入った基本セット(スタンダードパッケージ)で十分。これに私のようにホームページ作成に色気があるなら「フロントページ」が入っていてもいいが、ホームページ作成ソフトはフロントページよりも易しいソフトがたくさん出ているから、別のソフトを選んでもいい。
 なお「パワーポイント」は使い道がない。不要。「アクセス」は使えそうで実は使えない。「ドロー」も、よほど易しい描画ソフトがほかにあるからこれも不要。「パブリッシャー」も米国的センスの出版物を作りたいならいざ知らず、日本的センスからするとイマイチ。

 結論。「マイクロソフト・オフィス2000」のスタンダードパッケージを買いなさい。


パソコンは最低人数分+1  ~ホントは人数分×2といいたいところ

 拙著「法律事務所のためのパソコン導入大作戦」(トール刊)の冒頭でも、いきなりかましてしまったけれど、私の事務所は、弁護士1名、事務職員2名(+パート1名)という構成であるにも関わらず、パソコンは全部で10台近く稼働している。

 そりゃなんでまた?と言われそうだが、一つには、「趣味だから」。自作PCやら新機種がでるたび毎に買い換えているから、こういうことになる。
 しかし、仕事で使う以上は、趣味以上に意義が見いだせなくてはならない。
 それは、「安定性」だ。
 Windows2000はさすがNTの流れを汲むだけあって、β版でも安定度抜群の感があるが、従来のWindows98やら95は、もう不安定を絵に描いたようなOSだ。もちろん、ソフトをあれこれインストールせずに素のまま使っていればそれなりに使えるのだが、パソコンというものは使いこなしてゆく内に、いろいろなソフトをてんこ盛りにしたくなるもの。これが災難の始まり。HDはゴミだらけになるわ、レジストリには無用な諸々が書き込まれるは、挙げ句の果てには起動した途端に、エクスプローラーがエラーで落ちてしまうことになる。
 そこで初心に立ち戻る。
 ソフトをいろいろてんこ盛りにするから不安定になる。不安定を回避しようと思うと日々のメンテナンスが欠かせなくなる。で、結局、PCメンテに割く時間が増えて、本業どころじゃなくなってしまう。
 だから、一作業、一パソコン。これを実践するのだ。
 会計業務用、破産・債務整理処理用、文書作成用、インターネット用、お遊び用、それから当然ファイルサーバーと、できるだけ分業させて、要らんソフトはてんこ盛りにしない。
 これが結局の所、安定した作業環境を創りあげる極意。
 ちなみに、パソコンを2台同時に使うっていうのは便利ですよ。
 片っ方で書面を書きつつ、もう片っ方で電子メールやホームページをメンテするとか、ホントウのマルチタスクが実現。確かに今のOSは擬似マルチタスクだけれども、あんまりいろんなソフトを同時に立ち上げていると、落ちちゃうからね(Windows2000はそうでもないけれども)。
 ただ、2台並べて使うとなると、モニタやキーボードも2台並べて・・・? チッチッチ×。モニタ+キーボード+マウスを兼用にできるアダプタって便利なものが市販されているんです。COREGAの「Changer KVM」というのがそれ。これは、キーボードのコントロールキーをダブルクリックするだけで、瞬時にもう一方のパソコンに切り替わってしまうという優れもの。これは凄い!ぜひ2台導入してお試しあれ。


持ち運ぶパソコンは何にすべきか ~ SHARP Telios の薦め

 サブノートパソコンも捨てがたい所だけれども、今私のお気に入りは、WindowsCEマシンのSHARP テリオス

 なによりも起動が速い(もう、これは瞬時といっていい。)。それから電池の持ちが良い(ほとんど丸一日使える)。それから800×600の広くて視認性の良いTFT液晶画面。それでいて軽い。

 これだけでもう買いですな。
 鞄に無造作に入れて、外出先での起案とか、メールの送受信(DDIポケットPHSカード(MC-P110/TD)でケーブルレス接続。これで決まり!)、インターネットアクセス(判例検索)、エクセル(公益財団法人クレジットカウンセリング協会での執務用)なんかに便利している。
 唯一の難点は、インターネットエクスプローラ(ブラウザ)の表示速度の遅さ。これはいかんともしがたい。早急なバージョンアップか、サードパーティによるブラウザの開発が切望される。あと、手の大きい人だと、キーボードの小ささも気になるかも。
 キーボードの打ち易さと可搬性だけを考えると、NECモバイルギア2がよさそうだけれども、これは画面が小さいので、やはりテリオスにはかなわないと思う。


法曹マッキントッシュ事情 ~やっぱりマックは秀でていた。でもWindows2000か。

最近再び、マックを買った。

 何となくミーハーな感じがして気恥ずかしいのだが、例の「iBook」というやつだ。ブルーベリーのトランスルーセント(スケルトン)で、これを事務所の行き帰りにぶらぶらぶら下げている。これは気恥ずかしいどころか、かなり恥ずかしい。やはりビジネススーツにiBook・iMac系のマックは似合わない。

 しかし、8年前に初めてマックを買って以来、数年前までマック一辺倒だったのが、仕事でウインドウズを使うハメになって、結局、こんどはウインドウズ一辺倒になってしまっていた。こないだまで勤務していた事務所も、最初は私の影響でマックで揃えていたのが、去年からNTサーバーを入れてDOS/V機を大幅導入したし、今の私の事務所も、メインはNTサーバーに繋げたウインドウズ機がずらっと勢揃いだ。

 この中で私のデスクの上に、iBookがどてっと鎮座している。ノートとはいえ、やっぱりでかい。おもちゃのようでかっこうわるい。
 しかし、やっぱりマック。ハードのセンスはいいし、OSも安定していて使いやすい。ウインドウズの比ではない。PB2400cのような小型のサブノートマックがでたら、これはもう速攻で買って持ち運び倒すんだが・・・。

 パソコン減税枠(100万円以内機器の1年一括償却)が来年の3月まで延長になったことだし、G4マックを絶対に買うぞと意気込んでいる今日この頃。

 マック万歳!  でもWindows2000もがんばれ! ←なんなんだか・・・(笑)

 ・・・とはいうものの、やっぱり法律事務には、Windowsでしょう。OSとしてはタコだが、アプリケーションの充実度やデータの互換性、それから時代の流れからすれば、「現状では」Windowsをお薦めする。あくまでも、家庭用とか二台目以降の趣味用にマックを使うと新しい世界が開けると思う。


パソコン教室。通うべきか否か? ~あははは。馬鹿らしい。

通う必要なし。ばからしい。あーばからしい。お金の無駄。

 ワープロを毎日ガシガシつかうはずの弁護士なら、習うより慣れろ! パソコンなんて壊れたらソフトを入れ直せばいいんだから、めちゃくちゃやって使い倒そう。そうしている内に覚えるもの。
 でも興味を持って接しない限り上達は望めないというのも事実。新人弁護士時代にいろいろな法的手続をあれこれ試行錯誤したことを思い返しつつ、パソコンにもトライするべし。

 だいたい、弁護士がパソコンを使いこなそうっていうのが大間違い。パソコン管理は事務職員に任せたら如何? そのために有能な事務職員を捜し当てるのです。

 でも無料のパソコン教室なら、冷やかしに行ってみるのもいいかもよ。

 

- インターネット関係 -

<目 次>
iModeは使えるか?その2
ダイアルアップルータの薦め
ホームページを作るべきか?
インターネットによる法律情報の獲得

i Mode は使えるか?





iModeは使えるか?その2  恥ずかしげもなく前言撤回。超便利!

 以前ここで、「iModeは使えるか」と題して、全然使えそうもないと話した。

 しかしここで、恥ずかしげもなくこれを撤回する(笑)。
 今大変に便利しているのが、このiMode携帯なのである。

 では、何に便利しているのか?
 それは、「iModeメール」だ。この「iModeメール」、携帯やPHSのショートメールサービスとは違う。あれは文字数に制限があるし、携帯同志でないと送れないなどの制約がある。

 しかし「iModeメール」は、純粋なインターネットe-mailだ。どんなプロバイダからも、どんなプロバイダへも送受信できる。普通のe-mailと全く同じことが、携帯電話でできるといっていい。
 加えて、普通のe-mailよりもさらに便利な機能がある。それは、メール本文中に、市外局番から記載された電話番号(例えば「03-1234-5678」といった形式の)が書いてあると、ここが強調表示されて、ボタンを押すだけで、そのままその電話番号先に電話をかけることができる。これは便利。

 ではこの「iModeメール」を実際にどう使うのか。
 それは、外出時に事務所からの伝言を受け付けるために使うのだ。
 例えば、外出時に事務所から携帯に連絡が入った場合、裁判中だったりすると留守電が応答して後でかけ直さなければいけない。こんなやりとりをしないで、事務所から弁護士宛の連絡は、全て「iModeメール」に入れてもらう。口頭での携帯電話連絡はさせずに「iModeメール」にメールを送信してもらうのだ。
 「iModeメール」の着信は、携帯のベルが何度か鳴ることによってすぐわかるし、しゃべるわけではないから、これなら裁判中にも要件を確認することができる。しかも文章だから正確性も期せる。
 さらに、例えば依頼者から折り返し電話くれという要件でも、その電話先を「iModeメール」に記載して送ってもらえば、そのメール画面から直接電話をかけてしまえる。口頭だと、こうはいかない。いちいちメモを取りだして筆記具の用意をし、聞き取りにくい音声をなんども確認したりして、さらに自分でその番号をプッシュしなければいけない。なんと手間のかかること!「iModeメール」ならワンタッチなのに。

 私は、この「iModeメール」への事務連絡を覚えてから、外出時に携帯電話を活用することが格段に進歩した。
 さらに、こんな応用的使い方もできる。
 外出しているときに、裁判所と相手方に電話したくなったとしよう。このとき、事務所に電話して、こう言うのだ。「~さんの件、裁判所の事件番号、担当書記官名、裁判所の電話番号、相手方代理人の名前と電話番号、依頼者~さんの電話番号、これ全部iModeにメールしておいて。」と。
 そうして送られてきたメールを見ながら、その画面の中から次々電話をかけられるのだ。裁判所にかけたときに、事件番号でとまどうこともない。
 また、「iModeメール」は携帯電話の中に一定通数保存できるから、その後も再び使う可能性があれば、登録保存しておけば、そのまま簡易事件簿が携帯電話の中にできてしまう。受け取る弁護士の携帯にも、送った事務局のPCにも履歴が残るから、行き違いがありえない。

 ぜひ「iModeメール」を導入されることをお勧めする。久々のヒット!
 ちなみに現時点で購入するなら、カラーiModeの新製品、D502iがお勧め。

 なお、便利便利のインターネットバンキングも、「iMode」携帯なら使用できるので、インターネットバンキングと「iModeメール」の為だけに携帯を買い換える価値は十二分にあろう。


ダイアルアップルータの薦め ~専用線感覚

 インターネットにはどのようにして接続しておられるだろうか?

 専用線を導入しているという先生。羨まし過ぎます。お金持ち! こういう先生は以下読まなくても結構。でも専用線を入れるほど、弁護士業務にインターネットは必要ですか?
 私は、インターネットに快適に接続するためには、現状、
 ・ISDN回線
 ・ダイアルアップルータ
 この環境がベストコストパフォーマンスだと信じている。

 まずISDN回線は、従来のアナログ回線ではなく、最近NTTからしきりに広告されているデジタル回線のこと。基本料金も今までのものとあまり変わりなく、しかもひとつの電話番号で2回線が標準となっているため、仕事に十分使える。そればかりか、アナログ回線にモデムで接続するのと違って、インターネットに接続するまでの時間が、とびきり速い。モデム接続だと、普通30秒はかかる接続時間が、もう、これは瞬時といっていい。数秒で接続してしまう。このストレスのなさ、この軽快さが、インターネットをより身近なものにしてくれる。
 このISDN回線を導入するのは当然のこととして、ところで、ISDNにしたら、モデムは使えない。使えないというのは不正確で、使えることは使えるのだが、アナログ回線用の普通のモデムをISDN回線に接続しても、上記のような接続の高速化・高速通信は望めない。
 そこで、「ISDN専用のモデム」を別途購入することになるが、この「モデム」には二種類がある。ひとつは「TA」(ターミナルアダプタ)というもの。もうひとつは「ルータ」(ダイアルアップルータ)というもの。
 どちらも同じ事をするわけだが、買うんだったら「ルータ」が断然お勧め。「ルータ」とは簡単に言うと、「TA」+「LANハブ」の複合体。いわゆる「TA」が個々のパソコンのシリアルポートに直結して使うのを前提としているのに対して、「ルータ」は、LANによるネットワーク上に接続することを前提とした「TA」といっていい。
 だから、「TA」の場合、原則としてこれがつながれたパソコンでしか使用できず、使い方も従来のモデムと同様となる(接続画面がいちいち表示される)のに対して、「ルータ」なら、ネットワーク上に独立したインターネット接続用の一種のパソコンが導入されているようなものだから、ネットワークにつながれたパソコンならどれからでも利用できるし、ひとつのコネクションIDで同時に複数のパソコンからアクセスすることもできてしまう。しかも、接続画面は表示されずに高速接続するから、ブラウザやメールを起動した瞬間に、もうインターネットにつながれている(接続画面はいちいち表示されない)という具合。まさに専用線感覚。これは本当に凄い。
 このルータ、TAよりもやや割高なだけで、対して値段は変わらないうえに、LAN接続用のハブも兼ねているので、これからのインターネットはISDN+ルータで決まり!
 ちなみに、定評のあるルータは私も使っているNTT-MEの「MN-128SOHO」シリーズ。

 但し、このダイアルアップルータ、アナログファックスモデムと比べて、唯一の難点がある。それは、ファックス送受信ソフトの選択肢が一つしかないこと。パソコンに標準添付されているようなファックスソフトは使えないので、新規購入しなければならない。
 ルータで使えるファックスソフトは、メガソフトという会社の、「RVS-COM2000」と同社の「STARFAX2000」の組み合わせ。これを両方買わなくてはならない(「RVS-COM」だけでも一応ファックス通信は出来るが、使い勝手が悪い)。さらに「RVS-COM」は使えるルータが極めて限られているので(上記NTT-MEのものなら大丈夫)、ルータを買うときに店員に使えるかどうか良く確認して一緒に買ってしまうのが良い。


ホームページを作るべきか? ~私のこのHPを見たら作りたくなった?

 日弁連広告規程によると、弁護士の広告可能媒体としてホームページは列挙されていない。

 ここから、ホームページは禁止されているという(反対)文理解釈をされる向きもあるようだが、これは余りにも繁文縟礼に過ぎる。
 昨今、弁護士の広告解禁(限定的)について議論されているが、個人的には、弁護士会の監督の下、どんどん広告できるようにしていったらいいと思う。まぁアメリカのようにテレビコマーシャルなどやってしまうのは、今の段階では、どうかと思うけれど。

 で、結論としては、ホームページはどんどん作っていったらいい。

 そこで、何の目的で作るかだが、やはり第一に市民向けのリーガルサービスだろう。自分自身の宣伝ではない。
 弁護士や法律事務の情報は余りにも不足している。このため、世間には、事件屋だとか整理屋だとかが跋扈している。
 正しい情報を、弁護士自らの手で宣伝広告する。弁護士会だけにこれを任せていては、今や不足だ。個々の弁護士が、自分の業務過程で得た情報を、それぞれのホームページでどんどん公開すべきだろう。
 そうやって、個々の弁護士のホームページ情報の積み重ねによって、リーガルサービスが充実してゆくと思われるのだ。

 ちなみに、ホームページ作成ソフト。私が使っているのはマイクロソフト「フロントページ2000」。弁護士必須のオフィスソフト「Microsoft Office2000」に同梱されているので使っている。ただしこれはイントラネット構築なども意識した汎用ソフトであるだけに、奥は深いが、Accessと同様、とっつきにくい。
 なお、ホームページ更新用ソフト(FTPソフト)は、「小次郎」(シェアウェア)。更新用だけに特化されていて、すこぶる使い勝手がいい。これは万人にお勧め。
 ただ私のこのHPのように、掲示板などのCGI(=凝った仕掛け)を作ろうと思うと、それなりの知識だけでなくFTPソフトも必要となってくる(UNIXコマンドでファイルの属性を変更する必要がある)ので、パンピーな弁護士じゃ対応できないかな(笑)。


インターネットによる法律情報の獲得 ~玉石混交。

 TKC判例検索
  月額1万円程度の固定料金で5時間までの利用ができる。判例は定期的にアップデート。全文検索ができる。自分の興味のあるキーワードを登録しておけば、そのキーワードにヒットする最新判例が登録された場合に、電子メールで案内が来る。この辺は、従来のCD-ROMによって提供される判例検索システムより出色したところ。

 日経記事検索
  日経新聞や雑誌などの記事を過去一年にさかのぼって検索できる。
  新聞記事検索は著名なサイトは全部有料で、ここもその例に漏れないが、日経の過去の記事を快適に検索できる。検索記事一項目につき150円。ここは他にも帝国データバンクなどの企業情報や信用情報(倒産情報)なども扱っていて、手軽に利用できる点が、弁護士業務には二重丸。

 Law Net(ローネット)
  メールの無料転送サービスをやっている。今お使いのメールアドレスを登録すると、「(好きな名前)@law.ne.jp」というヴァーチャルメールアドレスがもらえる。個人メールアドレスを仕事で公開したくない人にお勧め。

 日経netbrain
  同名の月刊雑誌が出ているが、これはそのホームページ版。仕事に使えるネット情報が満載されおり、今私の一番のお気に入り情報ページ。ビジネス用途に厳選したリンク集も秀逸。

 駅前探検倶楽部
  要するに市街地図集である。いろいろな設定で市街図を検索できるが、一番のお勧めは、「首都圏道案内マップ」。これは、最寄り駅や住所、ビル名の一部を入力するだけで、その駅から目的地までの案内図がカラーで表示される。もちろんルート表示もされる。これを印刷できれば、自分の事務所の案内図も簡単に作成できそう。

 紀伊国屋書店
  現在出版されている書籍を書名や著者名から検索できる。このデータベースは凄い。しかも無料会員登録すれば、ネット上でその書籍を注文することもできる。注文した本は、翌日事務所に届けられる。

 アスクル
  オフィス用品、文房具、消耗品などをインターネット上で注文できる。注文すれば翌日配送。これは事務職員さん必携。うちの事務所はいつもここを利用しています。分厚いカタログを送ってくれるので、それを見て購入商品を決めて、ウエブ上で注文すればOK。

 こういった使えるホームページは、URLをブラウザの「お好み」メニューに登録しておくだけでなく、デスクトップにショートカットを保存しておくとよい。
 こうしておくと、ダイアルアップルータでインターネット接続できる環境が整っているならば、殆ど自分のパソコンの中に情報が保存されているくらいの感覚で瞬時に利用できる。ダイアルアップルータの効用については別項を参照のこと。


i Mode は使えるか? ~じぇーんじぇん使えましぇーん?

 携帯パソコン(テリオス)を持つ身には、iModeってあんまり使えないなぁ。速度遅いし。パケット通信てところが斬新だけど。今私が使っているのは、NTT DoCoMoのN501iというやつ。今どきの携帯にしては重いので、ワイシャツの胸ポケットに入れる派としては、失敗。

 法律業務には、はっきりいって別段役に立ちません。今のところ。敢えて言うならば、インターネットバンキングができることくらい。
 といいつつ、来春、P502iが出たら、早速買い換えるつもりでいるんだけれど。これは、単なるオタク趣味のなせる技。

 でも最近、iModeメールなら使えるのではないかと結構本気で考えているところ。
 ・・・と書いたのだが、しかし「やっぱり使える」という結論に達した。前言撤回(笑)。
 詳細は、「iModeは使えるか?その2」をお読み下さい。

 

- 日常業務関係 -

<目 次>
判例検索ソフトの決め手は? その2
無料法律相談の是非

グループウェアの導入

訟廷日誌を捨てる日がくるか?

To Do リストをパソコンで作成する
「サイむ整理くん」の秀逸
判例検索ソフトの決め手は?
エディタの勧め
インターネットバンキング




判例検索ソフトの決め手は? その2 EOC「判例秘書」インプレッション

 新しい判例検索ソフト「判例秘書」のDMが来たので、先日、早速事務所でデモンストレーションしてもらった。そして、即、導入を決めた。

 この検索ソフト、私が評価する限り、現在市販されている判例検索ソフトの中では出色の出来と言っていい。そのメリットとデメリットを箇条書きにしてみよう。

<メリット>
 ・判例全文検索ができる。
 ・全文表示だけでなく、要約表示や、解説表示、関連判例表示もできる。
 ・その全部が、DVD-ROM一枚に入っている。
 ・しかも内容は、HDに全部入れられるので、インストール時以外DVD-ROMは不要
 ・だから、「携速」とか「VirtualCD革命」などのユーティリティなしにノートPCに入れられる
 ・判例タイムズが創刊号から1999年号まで全部付いてくる。
 ・この判例タイムズもHDにインストールでき、検索判例と連携できる。
 ・年2回更新だが、更新期までの間隙を埋めるためにインターネットで最新判例送信
 ・リースのみだが、5年リースで定価月額3万円以下と極めて高価でもない

<デメリット>
 ・検索方式が、判決全文からのヒットなので、検索結果があまり絞り込めていない
 ・DVD-ROMを読み込める環境でないとインストールできない(インストール後は不要)
 ・判例タイムズまで全巻HDにインストールすると30GB近くの容量が必要。
  (これはやむを得まい。なお、判例タイムズはDVD-ROM6巻セットなので、必要
   な部分だけ選択してHDにインストールできる。私は後期3巻分だけHDに
   インストールしたのでHD容量は10GB程度に収まった)
 ・リース料が極めて高いとはいえないものの、それでも安いとはいえない。
  (私はオマケなど不要という条件で多少値引いてもらったが)

 なお、ソフトのパッケージ写真や様子などは、こちら→をご覧下さい。


無料法律相談の是非  やるべき

 私はこのホームページで無料法律相談を掲示板形式で行っている。
 しかし、弁護士が無料で法律事務を行うことの是非は一応問題となる。

 基本的には、無料で法律事務を行うことには消極というのが私の意見である。
 なぜなら、我々弁護士が研鑽して積み重ねてきた知識は、いわば商品であり、その商品を無料で提供すると言うことは、責任を持った良質な法律事務の提供という根幹を揺るがしかねないからだ。これは原則である。
  しかし、弁護士にとってプロボノ活動が奨励され、現に、弁護士会レベルでの無料法律相談会や当番弁護士活動は、むしろ義務的な無償奉仕として拡大してゆくべきだという意見が多数説であることは言を待たない。これも賛成である。

 そうしてみると、原則として有料の法律事務を提供しつつ、出来る限り無償の法律事務も社会奉仕的な意味合いで行ってゆくべきであるというのが、弁護士のあるべき姿であろう。
 こういった観点から、私は無料法律相談を行っているのである。

 本ホームページにおける無料法律相談は、現時点では私自身に対する顧客誘引的な要素はない。実際に、このホームページ上での相談者から個別に依頼を受けることはない(メールによる個別相談は来ないし来ても受け付けない。また、どうやって調べたか電話での問い合わせは月に何件かあるが、それでも受任には至らないものが殆どである)。
 では、何故に法律相談を受けているのかというと、それは、弁護士に対する市民からのアクセスをしやすくするためのプロボノ活動の一種と位置づけている。
 そもそもホームページやメールで法律相談を受け付けても、それだけで解決になることは多くないはずだ。資料などを拝見しつつ、じっくりと時間をかけて面談して、個別事情を解明してゆかなければ、本当に解決の糸口は見つからない。
 だから、私の法律相談掲示板だけで解決しようと試みるのは、私の本意ではないし、危険ですらある。やはり真摯な法律相談は、お金を払った上で、責任持った回答を弁護士にさせるべきだ。

 そこで私のホームページでの法律相談は、次のような意義があると自負している。
 1)法律相談センターという相談場所が各地に存在していることの告知
 2)法律相談センターの存在を知っていても、そもそもそこに行くべきかどうか
  法律問題になるのかどうかの前提的疑問に対する誘導

 このような観点で運用している。

 したがって、弁護士諸兄なら、私の掲示板上での回答を幾つかご覧になればおわかりになると思うが、極めて一般論的な回答しかしていないし、そのような回答しかできようもない。また、法律相談センターに来てもおそらく担当弁護士から一蹴されるような相談についても、それなりに回答するようにつとめている。

 本来であれば弁護士会レベルで行わなければならないことのような気がするが、今の弁護士会の議論先行で結論が先に進まない体質はこの先も変わらないだろうから、私が先鞭を付けてみた。
 さて、「弁護士のための広告のススメ」で相当業界内にハッパをかけた今、「先生のHPは広告規程施行前のフライングでは?」という意見が来るか、それとも、「私も先生にならってリーガルサービスを充実したい」という意見が来るか、大変に楽しみなところである。諸説紛々になれば、してやったり、といったところである。


グループウェアの導入  「サイボウズOffice3」試用記

 「サイボウズ・オフィス3」。ご存じだろうか?

 本日(2000/2/9)の日経新聞にカラー一面広告で宣伝されているグループウェアだ。
 ネットワークでパソコンを繋げて事務職員や弁護士同士で共同作業をしておられる事務所なら、要注目ソフトといっていい。

 この手のグループウェアは、定番として「ロータス・ノーツ」というのがある。しかしノーツは機能盛りだくさんで、素人には管理が困難だ。初期設定で法律事務にそのまま使えるような設定にもなっていない。むしろ大企業向けのグループウェアといっていい。
 しかしこのサイボウズは、基本的に「Webサーバー」を利用してブラウザで閲覧するタイプのグループウェア。機能も、基本的な部分だけに限られていて、素人でも直感で扱いやすい。

 どの辺が便利かというと、
 1)スケジュール帳が共有できる。
   複数の弁護士や事務職員のスケジュールが比較画面で一覧できる。
 2)アドレス帳が共有できる。
   事務局で入力した依頼者名簿を、弁護士のPC上でそのまま閲覧できる。
 3)ToDoリストやプロジェクト管理が共有できる。
   どの弁護士が主担当か、どの事務職員に任せた仕事か、ToDoやプロジェクト
   が共有できるので、進捗がPC上だけで把握できる。
 4)ワークパッドとデータ共有できる。
   訟廷日誌代わりとして私が推奨するIBM「ワークパッド」とデータ共有できる
   ので、法廷から帰ってきてワークパッドをPCにシンクロさせれば、そのまま
   事務局のPC上でも最新の弁護士スケジュールが把握できるわけ。

 こういった便利さは、別段サイボウズならではというわけではなく、グループウェアなら当然備わっている機能ではあるが、これがブラウザによってHPを閲覧するが如く簡易に実現できる点で、パソコン音痴な法律事務所にはうってつけだ。
 ライセンスも10ユーザーで8万円程度と、この手のソフトとしては良心的な価格設定。
 ネットワークを構築してファイル共有を実現したら、この次は、グループウェアの導入を検討してみるといい。

 なお、この「サイボウズ」、http://www.cybozu.co.jp/mps/から、60日の期間限定試用版がダウンロードできる。ワークパッド用のソフトも30日限定だが、同じくダウンロードできる。ネットワークで事務職員と連携作業をしておられる事務所であれば、使ってみては如何か。

訟廷日誌を捨てる日がくるか? ~ IBM WorkPad 考

 私は、今年の初めころより新発売されたIBM製のWorkPad c3(ワークパッドc3)という電子手帳を使っている。何に使っているかというと、訟廷日誌に、だ。ブランドは違うが、「Palm」とか「Visor」というのも全く同じもの。

 これまでにもザウルスだのウィズだの、ありとあらゆる電子手帳の類を訟廷日誌代わりに出来ないかと試してきた。しかし、どれも数週間で放逐するハメになった。というのも、紙の訟廷日誌の一覧性・可搬性・柔軟性に携帯電子メディアは、従来ありえなかったのだ。

 ところが、である。
 このWorkPadを使ってみて驚いた。十分訟廷日誌の代わりになるのだ。かれこれもう一年近く使っているが、訟廷日誌は捨ててしまった。来年度版も購入予定はない。
 何がいいって、カスタマイズ。数あるオンラインソフトをあれこれ入れ替えて、自分なりの電子手帳を作ってゆける。PCとのシンクロの容易さもいい。ちなみに、WorkPadのオンラインソフトを仕入れるなら、こちら(Muchy's Palmware Review)で決まり。

 問題はグラフィティ入力による筆記だが、これも近時発売されたThumb Typeというシールを貼ることで、実に入力のしやすいキーボードが画面上に設置できる。これは、これは、とてつもなく素晴らしい大発明!
 本稿も、このThumb Typeを貼ったWorkPad c3でサクサクと書いてみた。

 ちなみに、このIBM WorkPad c3、秋葉原のイケショップ(通信販売あり)や、インターネット上の通信販売ショップVis-a-Visなどで、メモリーを8Mbに増設したものを売っている。標準の4Mbでも問題なく使えるが、いろいろソフトをインストールしたいなら、最初から増設されているものを購入するのが正解。IBM標準では、8Mb版は出ていないし、後からメモリー増設するのは極めて困難なので。どちらのショップも、WorkPadなどの最新PDAの情報が豊富でオプション品なども充実している。

 弁護士一人に、WorkPad一台。お薦めである。


To Do リストをパソコンで作成する ~いまだにどうもしっくりこない

 永遠のテーマですな。
 今のところ私は、WZエディタ付属の「WZメモ」というので試している。テキストファイルを階層化して整理できるもの。
 いろいろやってみたけど、テキストファイルでリストを作るのが、結局一番無難なよう。専用のToDoリストだと、データが特殊になるので、他機種や他ソフトで使い回しがきかなくなってしまうことから、この結論に達した。
 でもね、作ってみただけで、全然役に立っていないの・・・(笑)。


「サイむ整理くん」の秀逸 ~現在唯一の「使える」弁護士業務ソフト

 「サイむ整理くん」、このソフトはたまたま弁護士会からDMが来て知ったのだが、使ってみて、クレサラ整理のルーチンワーク化にすこぶる重宝。しかも適切な和解ができる。

 クレサラ事件を東京三会統一基準(利息制限法引き直し・将来利息免除分割和解)で、債務者更生のために、業者に対して厳格に臨んでいる先生は、問答無用で、絶対に買いなさい! 購入者だけのメーリングリスト(弁護士が多く参加)も活発で勉強になる。
 他方、業者の言いなりの軟弱な和解をする先生は、買わなくてもよろしい。あ、こういう先生は、買わなくてもいいけど、債務整理するのも止めなさい。

 ・・・失礼しました。


判例検索ソフトの決め手は? ~有料インターネット検索も使ってみたら

 しばらく新日本法規の「判例マスター」を使っていたが、このたび、インターネット上で検索できる判例サービス「TKC判例検索サービス」に加入してみた。

 まだお試し期間+アルファ程度しか使っていないが、判例全文が網羅されていて、メンテナンスもきめ細かそうなので、なかなかのもの。月額二時間で一万円というのもまずまずのC/Pだと思う。
 ただ、判例マスターと比べると、検索のヒット率がかなり悪く、検索語を慎重に選ばないとなかなか目的の判例にたどり着けない。これは私のやり方が悪いのかなぁ?


エディタの勧め ~WZ エディタ

 弁護士は、ワープロじゃなくて専らエディタ。

 これは真理だと思う。
 ワープロでレイアウトを考えている時間があったら、書面の本文だけに集中したい。レイアウトは事務職員に任せよう。
 で、エディタを使うなら、秀丸エディタだと思っていたが、最近、WZエディタ(ビレッジセンター)に乗り換えた。CE版もあって、オプションソフトも豊富で使いやすい。これで決まり。

 ちなみにワープロは、大勢を容れて、「Office2000」シリーズの「ワード2000」。
 ワープロ単体で見ると、一太郎が優れているように思うが、ほかのソフトとの連携と将来性を買って、ワードで決まり。このホームページも、「フロントページ2000」で作成。
 なお、IME(日本語入力)は、ATOK13が一番いいと思う。IME2000もまずまずだけど。


インターネットバンキング ~これは凄い! 東京三菱がベスト

 うちの佐藤さんが使い倒しているようだけれども、最近、東京三菱銀行のインターネットバンキングに加入した。iMode携帯やインターネットブラウザから残高照会や振込なんかが一発でできる。
 銀行に行かなくても振込とか預かり金管理ができるのがすこぶる便利。

 要するに、ホームページの中にリアルタイムに取引履歴閲覧できて、入出金処理までできてしまうわけ。
 私の所では、報酬金口座、預かり金口座、クレサラ専用送金口座、個人口座などを登録して、パソコンやiMode携帯からアクセスしている。深夜だとか日曜日にも送金操作ができるので(実際の送金は翌営業日となるが)、思い立ったときにすぐ預金操作が完了する。また、月末などで銀行窓口やCD機が混雑していても、並ぶ必要はない。

 このインターネットバンキングを導入すれば、極端な話、通帳に記帳する作業すら不要となる。インターネットバンキング画面をそのままパソコンでプリントアウトすれば、履歴に関する限り通帳と同じことだからだ。
 結局、銀行に行く必要があるのは、キャッシュを引き出すときだけということになる。それ以外は、全部パソコンや携帯だけで処理できる。

 なお、屋号付きの口座名称(「預かり金口」とか「報酬金口」とか)を管理したり、クレサラの送金代行を債務者名で行うなど、きめ細かなインターネットバンキングが出来るのは、現在のところ東京三菱銀行のものだけのようだ。
 東京三菱銀行はナマイキなので、うちの事務所では評判が悪いが(うちいがいでも評判悪い話をよく聞く)、残念ながら、このインターネットバンキングの使い心地のためだけに、未だにメインバンクをここから変えられずにいる(でも、管財人口座は、最近は全部富士銀行にしているんだ。)。

 

- 事務所経営関係 -

<目 次>
独立したい諸兄に
ホームページでの事務職員募集

弁護士広告の方策

パソコンに詳しい事務職員求む!?
業者を巧く利用する
事務所の備品あれこれ
執務デスクの上手い片づけ方




独立したい諸兄に  どうやって独立するか、どうやって維持するか

 最近の修習生は、寄らば大樹の陰傾向があるようで、あまり独立志向はないのかもしれない。例えば、検察官志望なんて、私が修習生だったつい7年前までは殆どいなくて、検察教官は、修習生を確保するのに必死の様子だった。ところがどうだ。今は、検察希望者が溢れていて、お断りするくらいらしい。好きならそれもいいだろうが、刑事事件ばっかりやって役人として一生終わるなんて、刑事訴訟が趣味の私からしてもぞっとしない。パチンコ屋やいかがわしい飲み屋にも入れないような回りの目を気遣う人生なんてまっぴら御免だ。ところが、最近の修習生は、任官希望が多く、弁護士志望でも、大事務所志向のようだ。要するに、無難な人生を送りたいということだろうか。
 とはいえ、中には、独立志向の人も世間以上に多いに違いない。私なんかは、独立して仕事をしたいがために弁護士になったようなもので、独立した今となっては、いかに事務所を維持して大きくしてゆくかということを考えるのが楽しい。

 そこで本稿は、独立志向の勤務弁護士諸氏に向けてお話しをするものである。既に基盤を築いている先輩弁護士諸兄は、独立間もない弁護士が後輩に偉そうにホザいていると笑っていただければ結構である(笑)。

 さて、いつ独立できるか、これは独立を目指す勤務弁護士にとっては頭の痛いことであろう。そもそも、勤務していながら独立を考えるというのは、背理である。勤務先にとって失礼なことでもある。こう言うことからすると、私は勤務弁護士が独立を目指すのはいけないと思う。語法の問題である。「イソ弁」が独立を目指すべきなのだ。イソ弁ということばは差別的だという向きもあるが、私はそうは思わない。居候だから偉そうに独立できるのだ。個人事件をガシガシ獲得して、はやく居候を脱して事務所に迷惑をかけないようにしなければならない。
 してみると、独立を目指す弁護士としては、居候的な位置づけに自分を置かなくてはならない。これを端的に言えば、給料はもらいすぎるな、である。とかく修習生のウチは、初任給がいくらとか多寡を気にするものだが、給料が高いということは、事務所の仕事を一生懸命やって欲しいというボスの気持ちの現れであって、高い給料をもらいながら個人事件もやるということはボスの気持ちを踏みにじるものである。だから、薄給でいい。薄給だから個人事件をやらなくては生きてゆけない、くらいのことをボスに堂々と言えるくらいの事務所に所属すべきだ。こうなれば、あなたは立派なイソ弁なのだから、早く独立しなくてはならない。
 では、高給の事務所に現に就職してしまっている、立派な勤務弁護士のあなたはどうすべきか。別に困る必要はない。一つには、給与を事務所にお返しすればよい。個人事件を取って自分のフィールドを広げてゆかなくては独立はおぼつかないが、そのためには、弁護士一人では事務処理の限界がある。当然、今いる事務所の職員さんをある程度使わせていただかなくてはならない。こうして職員さんにお手伝いをしてもらうために、一種の経費分担として、給料の全額か一部を事務所にお返しするのだ。勤務弁護士が個人事件をやりにくいのは、得てして事務所の職員を使いにくいという遠慮があるからだ。この遠慮は正しい。経費分担もせず、給料をもらう身であるにもかかわらず、ボスから給料をもらっているという立場では同輩の弁護士が職員を使うということは、仁義に反する。もちろん、ボスによっては快諾してくれるケースもあろうが、それは他人様のウチに食事をおよばれになって、どうぞ遠慮なくといわれたから、その他人様の冷蔵庫の中の品々も全部持ち帰ってしまうほど無礼なことだ。やはり、個人事件はどんどんやれというボスに対しても、こちらの方で配慮をしなくてはならない。
 もちろん、経費負担をしたからといって勤務弁護士であることには変わりないから、第一優先は事務所の事件である。しかし、個人事件を少しずつ増やしてゆく努力をしてゆかなければ、独立はできないのだから、これは仕方がない。ボス連中もそうやって独立してきたのだから、これは仕方ないと見てくれるだろう。
 それでもいい顔をしないボスであれば、これはあなたが余りにも優秀すぎて手放したくないと良く解釈するか(それならパートナーにしてくれとねじ込むべきだろう)、あなたを使い倒したいというケチな輩だと悪く解釈するか(それなら他の事務所に移ればいいだろう)、それはあなた次第だ。

 ところで、独立するために、どうやって個人事件を獲得するのか。
 これは、アイディアと努力が勝負だ。抽象的で申し訳ないが、機を逸しないという一言に尽きるかもしれない。
 おそらく東京では、弁護士になって3年目くらいまでは、よほどラッキーな人でもない限り、個人事件は殆ど来ないだろう。せいぜい国選弁護とか、親戚筋からの紹介とか、そんな程度だ。
 しかし、この間に、与えられた機を逸せずに交友関係を広げてゆくと、4~5年目くらいに芽が吹き出ることがある。或いは、親戚筋からの紹介であっても一生懸命仕事をしていると、さらに紹介者が紹介者を産むことがある。
 さらに、4年くらいやっていると、弁護士会の法律相談センターで事件を受任したり、裁判所から破産管財人を委嘱されたりと、公的な方面からの依頼が増えてくる。例えば、破産管財人一つにしても、最初は、ごく簡単な事件だから、これを完璧かつ迅速にこなすと、裁判所は次々新件を与えてくれるようになる。しかも少しずつ規模が大きくなる。当然、管財人報酬も百万単位になって行くわけだ。それを、管財人なんて自信がないと後込みしていたり、法律相談なんてばからしいと考えてセンターに登録しないでいたりすると、まさに機を逸してしまって、いつまでもイソ弁のままとなってしまう。それでよければいいが。
 こうやって機を逸せずに弁護士を5年もやっていると、おそらく事務所からの給料よりも、個人事件収入の方が多くなってくることだろう。実際、私は4~5年目くらいからは、給料日はとんと忘れていた。ボスには、ボーナス要らない、給料は相当額を経費として戻す、但し個人事件のために職員を使わせて欲しいと交渉して、快諾していただいていたため、給料は全くあてにしていなかった(そう言う意味で、我がボスは理解ある大物だったと尊敬しているところである。もともと個人事件は禁止されていなかったが、上記のとおり、職員を使うための礼儀として私から一方的に申し出たのである。)。
 給料より個人事件収入が多くなれば、こっちのものである。それが毎月ほぼコンスタントに100万円を超えるようになれば、独立の算段を考えて構わないのではないだろうか。もちろん、東京で一人で事務所を構えるとなると、毎月100万円の収入では足りないこともあるのだが(経験上、最低150万円は必要では無かろうか。)、独立を考える時期の収入としてはこの程度で良さそうな気もする。

 さて、独立を考えたら、どういう形態で独立するか。
 早々に独立する弁護士の一般的傾向として、共同事務所形態がある。しかしこれはくせ者である。確かに同期かそれに近い弁護士だけで共同事務所を新規に立ち上げるというのはいいだろう。しかし、既存の事務所に入り込む形での独立は、私にいわせれば、体のいいイソ弁に過ぎない。それでも独立しているから満足というならそれはそれでいいが、よく考えてみれば、自分の上にボスや兄弁がいるような感覚はないだろうか。そういう感覚が自分の中で僅かにでもあるような事務所であれば、それは対外的には独立であっても、真の独立とは言えないのではないかと思う。
 やはり、自分で全部経費負担して、あるいは全員が平等に経費負担して、初めて独立していると言えるわけだ。営業力のある有力なトップが頂点に君臨していて、事務所内でそのトップから事件をもらっているようだと、それは独立とは名ばかりのイソ弁である。確かに勤務弁護士ではないが、イソ弁だ。
 ちなみにこれは私の私見であって、それが悪いといっているわけではないので、そのような形態で「独立」を標榜されている諸兄は、くれぐれも気を悪くされないで頂きたい。え?書き方に棘があるって?失敬失敬(笑)。
 私のお薦めは、東京でも、一人でまず独立することだ。或いは、同期かそれに近い弁護士だけで、新規に事務所を立ち上げることだ。
 原始メンバーであることと、期が近いことは、完全なる独立への必要条件だと信じている。

 そうして独立して、事務所をどうやって維持すればいいのか。
 これは、私にはあまり発言能力がない。ただ言えることは、一生懸命仕事をすること、迅速なリーガルサービスを心がけること、回りと同じアイディアで保守的に過ごしていたのではいけないこと、今まで以上に気を逸しないこと、願うことは適うという夢を持つこと、君子危うきに近寄りすぎないこと、こんな点に配慮していれば、なんとなく維持はできて、かつ、それなりに事務所を広げてゆくことができるのではないだろうか。
 また、独立して自分の看板を持ってこその依頼も多いものである。勤務弁護士時代は他人の看板を背負っているわけだが、自分の看板で仕事ができるようになると、依頼も変わるものだ。また、経営者としての自信が、弁護士としての自信にも繋がり、それが相まって良い方向に転がってゆくこともある。

 そんなこんなで、自分を振り返りつつ、偉そうなことを書いてみたが、実際、当分は毎月の収入と経費をにらめっこする不安定な日々を過ごさなければいけないというのも間違いないのであって、「なるようになるさ」という気楽な性分の人でなければ、独立することは精神手金ストレスを貯めるだけのような気もするので、自分の向き不向きという適性把握がまず第一歩かもしれない。


ホームページでの事務職員募集  一石二鳥でお薦め

 手前味噌だが、ウチの新人事務職員は、私のホームページを見て積極的に応募してきた才媛だ。

 開設当初は、ホームページを見て就職したいなんていう人がいようとは思ってもみなかったが、ちらほらとメールが舞い込むようになった。
 ちょうど人手が足りなくなって職員の新規採用を考えていたころに、熱心なメールが何通か来て、それじゃあ試しに面接してみようかということになった。その前に、弁護士会備え付けの名簿でピックアップしてきた何人かとも面接したのだが、どうも、こう、うちの事務所に馴染むような感じでない。私が考えている事務職員像は、パソコンのスキルが標準以上あることは当然のこととして(これからは英会話じゃなくてパソコンですよ。)、「自分で考えて仕事ができる人」だ。指示されたことだけを、就業時間内に淡々と無難にこなすだけではダメだ。もちろん組織だから、こういう淡々とこなすことも大切だが、それでは仕事をしている本人が面白くないだろう。なぜ自分はこういう仕事をしているのか、どういう結果を求められているのか、そしてそのためにはどういう手段をとればベスト(=コストパフォーマンスが上がる)なのかを「考えて」くれるようなプラスアルファの能力が無くてはならない。
 こういう点で、ホームページで応募してくるような人は、そもそもパソコンのスキルがある程度備わっている人だし、なによりも採用のための広告掲載費がかからない。しかも、弁護士会のように、こちらからアプローチするわけではなく、先方からアプローチしてきてくれるわけで、どちらかというと買い手市場が維持できる。さらに、就職情報誌よりも、HPの方が、先方にも事前に事務所情報が十分開示できるわけで、お互いに誤解が少ない。

 だから、これからの事務職員採用は、自分のHPで行うに限る。
 なお、今どきの若者は、ホームページで就職活動をするのは当然なんだそうだ。


弁護士広告の方策  ホームページ広告のススメ

 この10月から施行される日弁連新広告規程によれば、弁護士広告が解禁となる。

 さて広告解禁といっても、どんなメディアで行うか頭を悩ましている先生もいらっしゃるだろう。おそらく、今私のこのページをお読みになっている方は、「ホームページ」を使ったらいいのではないかという程度には漠然と考えているはず。
 正解。
 ホームページが弁護士広告を決定的に位置づけるはず。

 ではどんなホームページ広告を行ったらいいのか?
 それは、拙著「弁護士のための広告のススメ」(トール刊)をお読みいただきたい。
 ・・・そうか、この項は宣伝だったのか(笑)。

 と、冗談はさておき、広告というとどうも抵抗を感じられる諸先生方も多いと思う。かくいう私も、本を著しておきながら、抵抗を禁じ得ないものの一人。この感覚は、現時点では正しいのではないかと思っている。つまり、弁護士が専ら営業広告を大々的に行うというのは、やはり感心しない。なんといっても品がない。
 私が思う弁護士広告というのは、営業広告は副次的に押さえ、主として市井に不足している弁護士情報を適正に流通させるための広告である。
 そんな観点で、ホームページ広告をしたらいいのではないか、いや、全ての弁護士がすべきではないかと思っているのである。

※なお、拙著「弁護士のための広告のススメ」52頁では、「④必要的記載事項」において、弁護士名と所属弁護士会(規定第9条)及び広告である旨の表示(規定第10条)を記載すべきであると書いた。
 これについて、同規定施行後、ある先生から、広告である旨の表示は不要ではないか、第10条は適用されないのではないかとの指摘を受けた。
 現時点での日弁連の見解は、確かにそのとおりであり、ホームページにおいて広告である旨の表示は不要とのことである。したがって、必要的記載事項であるとの記述は、ここで改めさせていただく。
 なお、本書執筆時においては、同規定の日弁連ガイドライン(運用解釈)は定まっておらず、第9条及び第10条が双方適用されると考えて著述したものであり(ホームページは通信の方法によるため「郵便に準ずる」と解釈したわけである。)、現在の日弁連の見解は、私の解釈とは異なる見解に過ぎないものであることを付言しておく。したがって、法律家である以上当然のことであるが、老婆心ながら付け加えると、ホームページ広告をする際には、広告規定原典に必ず当たり、疑義は日弁連等にお問い合わせいただくようお願いする次第である。


パソコンに詳しい事務職員求む!? ~給料2倍。但し残業多し・休日なし。

 ウチの事務局長兼秘書、佐藤さん。

 彼女は凄い。こういうのも手前味噌というのかもしれないが、とにかく賢くて物覚えがはやい。もともとパソコン関係の仕事を長らくしていたため、パソコンの知識が十分あることもさることながら、法曹業界に入ってまだ半年だというのに、ちょっとしたベテラン事務職員並の仕事をこなせるようになってしまった。破産や債務整理などの仕事は、ソフトを駆使しつつ、これはもう殆ど一人でやってしまっている。私は決済するだけ。
 会計だとか依頼者管理だとか、はたまた池坊の腕前を生かして事務所に生け花を飾り付けてしまう手際とか、お見それするしかない。
 このホームページを8月に立ち上げてくれたのも彼女。でも、年末になって時間が出来た私は、無惨にも(?)彼女が作ってくれたコンテンツを大幅にカスタマイズして、殆ど別のデザインのホームページにしてしまった。失礼。
 私のような弱小事務所では、このような一人三役も四役もこなしてくれるような要の有用な人材が不可欠。
 おかげで、もう一人の古色蒼然たるベテラン事務職員も、すっかり生彩を上げて、パソコンなど使ったこともなかったのが、いまではパソコンを駆使している様子。快哉。

 腰掛け事務職員なんていらない。
 給料を倍額払ってでも、こういう有能な逸材を集めてゆくことこそ、これからの弁護士業界の進む道ではありませんか? 裁判所書記官、検察事務官並の事務職員を育てて、弁護士業界もアップグレードしたいもの。


業者を巧く利用する ~株式会社トール

 今年の夏に独立する際に、私は業者のお世話になった。

 ダイレクトメールが来て初めて知ったのだが、法律事務所の独立開業をトータルでコーディネートする業者があるのだ。株式会社トール、がそれ。
 私は、事務職員と事務所の箱は予め決めていたので、業者にやってもらったのはそれ以外の部分。具体的には、コピーや電話や什器備品の手配、パソコンネットワークのセッティング、挨拶状印刷、その他独立に向けての指南。
 鈴木社長、もろもろのご手配、感謝。
 最近は、興信所としても利用させてもらっている。
 少なくとも、事務所の独立、什器備品、PCシステム構築、挨拶状作成等の雑多な事務、調査・鑑定事務などでは、大変スピーディかつ誠実にやってくれている。法律事務所向けの業者としては、今私の一番のお勧めである(別段、ここで宣伝したからと云ってバックマージンがあるわけではない。あくまでも私の主観的評価であるが、かなり客観性がある評価と思う。)。


事務所の備品あれこれ ~こういうところにもオタク気質が業務の効率化へ誘う

 まずコピー機。これはファックス兼用にするのが賢い。
 トールの鈴木社長のお薦めもあって、うちのコピー機は、ゼロックスのDocu Centre 250F。ファックス・コピー一体型で、省スペース。しかもパソコン減税100万円の枠内で安い。性能にも満足。
 コピー機新規導入の際には、知識不足から、古い機種を買わされたりしがちなもの。ゼロックスは定評あるらしいから、一つの指針とされたし。

 留守番電話装置。
 危ない相手方や依頼者との電話は、即録音。
 以前、相手方と裁判外で交渉していたとき、これを録音したことがあった。案の定、後の裁判では相手方は「そんなこと言っていない。」と。
 さんざん証人尋問で嘘八百を並べ立てさせておいて、最後に、弾劾証拠として録音テープを提出したら、向こうさん、青ざめておった。おかげで大勝利。留守番電話さまさまである。
 私が使っているのは、ビジネスフォンに繋げるタイプのもの。

 報酬説明ブック。
 市民の方が、弁護士に対する不満として挙げるのが、
 ・近くに相談できる弁護士がいない
 ・報酬がよく分からない
 この2点だということが、広報委員時代によく分かった。
 そこで、東京弁護士会で出している「弁護士の報酬」という冊子。
 有料だが、何十冊かまとめ買いして、会議室に備え付けている。これを依頼者に配る。報酬の明確性こそ、弁護士の試金石。


執務デスクの上手い片づけ方 ~良きリーガルサービスは綺麗な机上から

 弁護士の執務机は、皆さん結構立派なものをお使いだと思う。

 いや、豪華という意味ではなくても、少なくとも普通の事務机よりもデスクスペースの大きめのものをお使いだという意味でだ。私の机も、コクヨの白い廉価版スチール机だが、それでも奥行きも横幅も市販では最大のたっぷりめのものにしてある。というのも、弁護士の仕事は書類やファックスの山に囲まれがちになるから、狭い机だと散雑になってしまうのだ。
 ところが、これだけ広いデスクスペースを確保していても、やっぱり狭くなってしまう。パソコン一つ取ってみても、ディスプレイ、キーボード、マウスと意外と場取るものだ。これに電話だの電卓だの記録だの飲み物だの置かれると、もう机の上には立錐の余地もない。これをいかに省スペース化するかが今回のテーマ。

 まずパソコンディスプレイ。
 ディスプレイは、これはもう、絶対に液晶ディスプレイにすべき。14インチで十分。内の事務所で使っているのは、EPSONの通信販売ブランド、EPSON Directの14インチTFT液晶モニタ(ちなみにクライアントパソコンも、このEndeavor AT-700cというのを複数台導入している。)。
 奥行きがブラウン管のものとは全然違って薄いので、省スペース化にもっとも貢献する。そのうえ、液晶は電磁波がでないし、目にも優しいという、優れたおまけ付き。ブラウン管をお使いの先生は、直ちに買い換えるべし。ブラウン管の方が安いなんてケチっている場合ではありませんぞ。来年の3月までならパソコン減税でどんな液晶モニタも一年で償却できるんですから。

 つぎにキーボード。パソコンに付属の大振りのフルサイズキーボードはやめなさい。できるだけ小型のものをパソコン店で別途探してくること。フルサイズキーボードでもキートップ以外の場所を切りつめた小降りのものがあるはず。
 さらに、私のように手が小さければ、サブノートパソコン並の小型キーボートも市販されている(私が皆さんにお勧めするのは、オーディオテクニカ製の「ATC-MKB95」というやつ。)。ちなみに私が今現在使っているのは、PFUの「Happy Hacking Keyboard Lite」というASCII配列の知る人ぞ知るUNIXライクの名機。これは、テンキーなどの余計なキーボードがついていないので机の上を占めるスペースがものすごく小さい。キータッチもすこぶるよろしい。でも、普通のキー配列と違うしテンキーもついていないので、普通の先生にはお勧めしません。テンキーは弁護士業務には必須だからね。

 最後にマウス。コードレスマウスが本当はいいんだけれども、市販のものはいまいち。というのも、赤外線マウスは間に遮蔽物があると動かなくなるし、電波式のものも電波が弱いらしくてちょっと離すと動かなくなってしまう。結局ケーブル付きのものから選ぶことになるが、最近発売されたマイクロソフト「インテリマウス・エクスプローラ」は秀逸。マウスボールがなくなって光学式になった。これだと、マウスパッドが要らない。実はマウスパッドってやつは、意外と机のスペースを盗るもの。コードレスよりも、マウスボールレス。これが省スペース化に貢献する。これからは光学式。これで決まり。
 なお、どんなマウスを選ぶにしろ、ホイール付きのものにすると便利。

 次に電話。
 ビジネスフォンをどかっと机上に鎮座ましましている方も多いはず。これを専用のアームの上にのっけて、机の上に放逐してしまいましょう。ビジネスフォン用のアームスタンドは、アスクルなどの通信販売文具で汎用のものがすぐに買える(私が使っているのは「SEDIA」というメーカーの廉価版。→これがその写真です)

 一方、片づけてはいけないもの。
 電卓とか時計とかカレンダーとか、こういったものはパソコンでも表示できるので、パソコンを入れて嬉しがりのうちはつい机上から除けてしまうもの。でもこの3点セットはやっぱり本物がいい。パソコンは、画面が埋まってしまうとカレンダーも時計もすぐに見ることが出来ない。これは不便。時間勝負のわれわれとしては、パソコンの中に入れるのは止めましょう。
 ちなみに時計は、電波時計、電卓は、ローン計算ができるもの(CASIO「マイホームプランBF-300」)がいい。
 カレンダーは、法律扶助協会から配られるアレが、色気がないけど一番実用的。

 

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<目 次>
新人弁護士諸君へ
弁護士と車




新人弁護士諸君へ ~先輩風吹かしやがって。でもどうせ君たち聞きゃしないでしょ

 法曹は10年経って漸く一人前の世界だから、私だって未だ半人前の新人弁護士のつもり。でも、ここで説くのは、登録1~2年目の本当のフレッシュマンに対するもの。

 まず、もうじき確定申告の時期がやってくるが、確定申告は最初の内は必ず自分でやってみるべし。
 個人事件が増えてきたり、独立して事務所を構えるころになると、確定申告なんて煩雑でやってられなくなるが、登録1~2年目なら、収入項目も知れているだろうから、自分で簡単にできるはず。

 弁護士にとって、税務申告書や会社の決算書が一通り読めることは必須。その第一歩として、自分で確定申告しておくと、税務の仕組みがよく分かってくる。「収入」と「所得」の違い? 「源泉税」って何? 「給与所得」と「事業所得」って? こんな初歩の初歩を、依頼者の前で質問しないようにね!
 登録1年目なら、国選弁護事件と僅かの個人事件程度だろうから、給与からの源泉税が結構還付になるはず。パソコン機器とか書籍とかめいっぱい経費につけてしまおう(もちろん個人事件で使った範囲というのが建前だけど。)。


弁護士と車 ~ BMW M3

 果たして弁護士に自家用車は必要か?

 必要必要。大いに必要。
 弁護士によっては、自家用車を運転すると事故にあって民事上のトラブルばかりか資格剥奪にもつながりかねないから、という理由で不要論を支持する向きもある。こういう先生は、専らタクシーだ。
 しかし、どうせ自家用車だって仕事に使っていればかなりの部分が経費になるんだから、車を運転しない法はない。交通事件だって、運転感覚がなければ巧い解決は出来まい。一度、簡裁の交通事件で、どうやら判事が運転経験が乏しいらしくて、すっかり茶番な判決を喰らったことがあった。ぷんぷん!
 私の場合、趣味でもあるが、東京以外の裁判所には必ず車で行くことにしている。時間があれば、帰りはちょっと寄り道してドライブ(笑)。
 こないだは、神戸まで東名・名神を飛ばしていった。本州圏内なら、こりゃ車だわな。異常でしょうか?(笑)

 のみならず、私のように国内A級ライセンスを取って、320馬力のBMW純正改造車「M3」でサーキットをかっ飛ばすとなると、これはますますもって行き過ぎか(笑)。