TUMI 〜 高級スーツと同じ仕立ての素晴らしさ
昨日銀座の直営店で買ってきた。
Generation 4.4 Briefs コンパクト・ラージ・スクリーン
・コンピューター・ブリーフ
私はカバン好きだ。カバン好きといってもヴィトンだのエルメスだの、そういう女性達が憧れるようなカバン好きとは全く違う。意匠だとかブランドだとかそういう付加価値はどうでもよくて、とにかく機能的かつ実用的なカバンが好きなのだ。オタクカバン好きと言うべきか。
訴訟記録だとかパソコンだとかPDAだとか雑誌だとか雨傘だとか眼鏡拭きだとか予備の名刺だとか、こういう物どもがビシッと収まるカバンを探し続けている。
こんな物どもは、昨今のビジネスマンなら大概持ち歩こうとしているはずなのだが、これらがクールに収まるカバンは意外と見当らない。大概がポケットなどの収納が多すぎてどこに何を入れたんだかわからなくなったり、仕切りが多すぎて厚い訴訟記録が入らなかったり、それでいて図体ばっかりデカい重量級カバンだ。何も入れない状態で、カバン自体の重さが2kgもあったりすると、もうゲンナリする。
やはりカバンは軽くなくてはならない。
本当は革のが欲しい。新品の革の香りやゴワゴワした感触、使い込んでいったときの光沢とぬめっとした感触、やはりカバンは革が欲しい。
しかし、致命的なことに革カバンは重いのだ。薄手のブリーフケースだって、空の状態で絶対1kg以上する。パソコンだの記録だのあれこれ入れられる実用的な大きさのものになると、平気で2kgとか3kgとか達してしまうから、これはもう残念ながら論外と言わざるをえない。
だから本当はイヤなんだけれども、軽いナイロン生地のカバンを選ばざるをえない。
ナイロン生地は、まことに安っぽい。学生時代に高田馬場松竹の並びにあったレオマカラズヤの店頭で「大特価よりどりみどり1個998円!」と値札されて干し首のようにぶら下がっていたカバンと同じだ。よりによって弁護士になって、革のカバンくらい買えるくらいになって、なんでまたいまさら学生カバンと同じナイロン生地なんだガッカリすることしきりである。
なんでナイロン生地のカバンが安っぽいのかと言うと、当然、革と合成繊維の原価の大違いというところにもあるわけだが、それ以前に、ナイロン生地は使っていくうちにデレデレによれてくるからだ。イチキュッパのスーツと同じく、店頭に吊るされているときはバリっとしていても、一度雨に遭ったらもうヨレヨレのツンツルテンというアレである。ナイロン生地のカバンは、すぐヘタレてしまう。そこが実に安っぽい。
ところが、TUMIは違う。
TUMIのカバンは、ナイロン生地が主流で、デザインも武骨だ。一見すると、その辺で数千円で買える安物のナイロンバッグと殆ど同じ風情といえよう(実際、安物のナイロンバッグがTUMIのデザインを真似しているんだろうと思う。)。
しかしこれがヘタレない。月日を経ても型くずれしない。重いものを入れても型くずれしない。何も入れなくても型くずれしない。いつ見ても同じ形。時間が経っても同じ生地の風合い。常に同じ姿勢だ。革のカバンならこんな風情は当たり前だが、ナイロンカバンにはなかなか有り難い態度だ。有り難いというより、普通はありえない。
良質な仕立てのスーツが、何度雨に遭っても洗濯に出しても、ビシッと決めているのと同じ佇まいなのだ。ナイロン生地自体も、強く汚れにくい。仕立ての高級なビジネススーツと一緒だ。これがTUMIのナイロンバッグである。
革カバンではなく所詮ナイロンバッグなのに、生地と仕立てが素晴らしいというところまでお話して、今日は終わる。
実は昨日買ったカバンでTUMIは7個目。もう最近はカバンだけではなく、財布までTUMIにしてしまった有り様で、次はベルトとノートパッドも、なんて考えているくらい。TUMIのことは、この先も折りに触れて語ってしまうことになるのである。


